キングダムが好きすぎて。

キングダムが好きすぎるあまり、自分を落ち着かせるためにまとめました。

キングダム 13巻 「天災」

*ネタバレあり*

キングダム 13 (ヤングジャンプコミックス)

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敵の大将首を討ち取った信!
喜び合う仲間たちと信に感無量です。

しかしそんな喜びも束の間、
バケモノ•龐煖のせいで衝撃の展開に‥‥


そして李牧&カイネが初登場。

息つく暇もない展開の早さにハラハラしっぱなしの13巻。

ではあらすじからいきます。



【あらすじ】
王騎将軍からの任務を見事に果たし、
馮忌将軍を討ち取った信。

干央軍長の粋なはからいにより、
「飛信隊の信が馮忌を討ち取った」
と高らかに宣言されたことで、
その日のうちに馮忌の死と信の名が趙軍に広まった。

その夜、王騎将軍が直々に飛信隊のもとへ
労いに現れる。

それなりに名が通った武将である馮忌を討った信の名は、
ひとときの間の噂程度であろうとも中華全土に広まるだろう、と言う王騎。

それを聞いた信は胸を躍らせ、
着実に武功を積み上げていけばその先に
将軍への道は見えているのだと改めて実感し、
さらなる飛躍を誓うのだった。

そして2日目。

秦趙各軍の兵数はさらに開いていた。

◉秦軍 約80000人(-20000人)

◉趙軍 113000人(-7000人)

馮忌を失ったものの、数的に俄然有利な趙軍の軍師•趙荘は、2日目の戦略も初日同様に左軍で攻める方針。
序盤で王騎が自ら動くとは思えず、
秦の攻めは中央の蒙武頼みと予測していた。

一方、秦軍の2日目の攻めは、初日同様に中央の蒙武軍から始まった。

蒙武軍の士気は明らかに前日より高く、
2日目はまるで別の軍のような快進撃を見せる。

初日は手こずっていたかのように見えた蒙武軍の攻めだったが、
実は蒙武があえて深入りを避け、被害を抑える戦い方をしたためであった。

その効果で兵はほとんど減らず、兵が自信をつけ
士気の向上につながったのだ。

初日の戦い方で蒙武の武力を見誤った中央の趙将•李白は、想像を超える蒙武の武力を目の当たりにし、
一旦本陣を退却させる。

蒙武は「守備」に重きをおく李白には全く興味を示さず、
本陣を追うことなく残った残兵一万人ほどを壊滅させるのだった。

3日目。
中央での戦いが続く。
趙軍は李白公孫龍の両軍で蒙武に対するも、
蒙武の勢いは止められぬ状態に。


蒙武軍の快進撃に、戦局が動こうとしていた。


3日目の夜、秦趙各軍の軍議にて。

趙軍は、蒙武の勢いを止めるため、
3日目と同じ戦い方に見せかけて蒙武を全軍で討ち取りに行く策をたてる。

一方秦軍の総大将•王騎将軍は、予想以上の蒙武の武力に「今は攻め刻」と踏み、
4日目は王騎軍5軍すべてを蒙武に預け、全軍で趙本陣を攻め落とすように命じる!


そして4日目の戦。
秦趙両軍が、前日と同じ姿を装い、突撃のタイミングをうかがっていた。

口火を切ったのは蒙武軍!
趙荘が蒙武の背をとろうとタイミングを見計らっていたところに、
録嗚未軍、隆国軍、鱗坊軍、同金軍、干央軍と
怒濤の突撃が趙軍を襲う。

王騎が4日目にして全軍で本陣を落としに来ようとは思ってもいなかった軍師•趙荘は、
自らの策の常に一手先を行く王騎の読みと攻めに対し、
自らとの力量差を認めざるを得なかった。

しかし、今回の戦に関しては、
「王騎か龐煖のどちらかの死」
を持ってでしか決着がつかぬ戦だと理解している趙荘は、
勝ちを拾いに行くために次の手に出るのだった。
趙軍は、全軍後方の山へ後退する。

蒙武は当然のごとく全軍で追うことを指示し、
山中へ入る。
その頃王騎は、何か策の臭いのようなものをうっすらと感じていた。

場面は切り変わって、
戦を観戦するために高さのある廃墟で戦況を見守っていた貂•蒙毅たち。

そこへ突然、「李牧」と名乗る謎の男が現れる。
李牧はカイネという女兵士を連れ、
貂•蒙毅たちに共に観戦しようと誘う。
警戒する蒙毅たちだったが、
剣を預かるという条件で、馬車での共移動を許可。
李牧の知る、観戦にうってつけの山城跡へと同行することとなるのだった。


4日目の夜。
趙軍を追って山に入った秦軍。
飛信隊メンバーで元山の民•青石族や、羌瘣は、
山の中で何か妙な気配を感じ取るも、
それが何かは分からないでいた。

山中の夜営で、くつろぎながら互いの家族の話に花を咲かせる飛信隊のメンバー。

和やかな時間が流れる中、羌瘣が何か異様な気配を感じ、剣を構える。

そこに一人の大男が現れた。
飛信隊のメンバーたちが一瞬にして惨殺されていく。
それはまるで突然起こった「天災」のように、
その場にいるものすべてを両断した。

何が起こったのか分からずに恐怖で立ち尽くす兵たちの前に、信が駆けつけ、男と対峙する。

大勢の仲間を殺され、激昂する信は男に斬りかかるが吹き飛ばされてしまう。
男は、隙をみて斬りかかった羌瘣の剣ですらかわす。

男は羌瘣に対し、
「お前が我を呼んだ」
と言い、
自分以外の強者の存在は認めないと語り、

「我 武神 龐煖也」

と名乗る。

何と、男の正体は、趙軍総大将•龐煖だった。

信と羌瘣は2人で龐煖を討ちにかかるが、
でたらめすぎるその強さに、信は再度斬りかかるも吹き飛ばされ意識を失ってしまう。

残った羌瘣は一旦は力の差で吹き飛ぶも、
体勢をととのえなおし、
巫舞のリズムを刻みだす‥‥。



続く。



* * *



龐煖、さすがに常軌を逸しすぎ!

やっとの思いで連日の死闘を乗り越えた飛信隊のメンバーをあっさり殺していって、
さらに信や羌瘣の剣が敵わないなんて、、、
武神かなんか知らんが、この段階でそんなバケモノの登場いらーん!!

羌瘣が里で伝え聞いた話では、
一定の時間のみ巫舞で"神を堕とす"と言われている蚩尤族と違って、
"武神"は元から"神を内に宿す"者であり、蚩尤族の巫舞の時間が無制限のような状態を保持できるのだとか。

蚩尤の巫舞が無制限状態て!もう意味不明です。

趙軍も実のところ龐煖についてはよく分かっていないようす。

「三大天」の1人になったことで、12万もの大軍を率いる総大将に任命されてはいるものの、
龐煖は戦自体には興味を示さずその辺をフラフラしています。

渉孟あたりはそんな龐煖にイラついてますね。
戦に興味の無い龐煖の存在意義が理解できず、
三大天の名も安くなったものだと呆れながら
三大天の椅子の残り二席、自分がひとつもらう、
とまで豪語してます。

81ページで李白も、

🔴李白 : 「‥‥そう言えば あの方が三大天となった経緯は不明のままだ
かつて秦六将•摎を討ったという噂はあるが
功としてはそれのみ

その辺りに関しては公孫龍が説明すると言っていたがーーー

未だ口を濁したままだ
‥‥‥‥
何だ?明かせぬ理由でもあるのか?‥‥‥」

と訝しんでます。
公孫龍は何を知ってるのか?意味ありげです。

摎が討たれた側の秦は、王騎と昌文君によって龐煖の存在は隠蔽されてきたので、この因縁を知る者は秦側にはほとんどいない(王騎軍の側近ぐらい?)でしょうが、
趙側は噂程度には流れているようですね。

謎だらけの男、龐煖。


その龐煖が秦軍の夜営地に現れるシーンですが、
嵐の前のほのぼのムードがまたつらいです。


帰ったら東美ちゃんと結婚すると照れる尾平
に突っ込む有義、
弟の到は兄が結婚するまで彼女に待ってもらってるんだからなと茶化す慶、
子どもの年齢や性別の話で盛り上がる
沛浪、澤さん、脇次‥‥

そんな皆を遠くからみつめ、
少し寂しそうな表情の羌瘣。
たまたま軍議から戻ってきた信に出くわし、
どうかしたか?と聞かれて
みんな帰る場所があるんだな‥‥と思ったとつぶやく。

里を捨ててたったひとりで象姉の仇討ちのためだけに命を賭けている羌瘣。
それ以外に生きる目的などなかったはずの羌瘣の心にも少し変化が。

仇討ちが済んだらその先がお前にはある、
飛信隊という帰る場所も持ってる!
だからウジウジすんな!
それともここが気にくわねェのか?

と言い放つ信。

デリカシーのかけらもありませんが、
信のこういうところがすきですね。

「別に」とそっけなく答えた後の羌瘣の貴重な心の声ですが、
🔴羌瘣 : 「‥‥気にくわないことはない
いやむしろ
居心地は悪くない
だからきっと少しとまどっているんだ」



象姉の死以来、心が凍りついたままの羌瘣に、
仲間たちのぬくもりが少し変化をもたらしているようす。

というか、隊にとってすでに羌瘣はなくてはならない存在でしょう。
この子がどれだけ隊のピンチを救ってきたか‥‥!
本当にこの子には幸せになって欲しいものです‥‥。


そんなあったかムードの中に突如現れた死神!!
武神ちゅうか死神!!

飛信隊のメンバーの前に降りたち、
矛を一振りしただけの一瞬で体が真っ二つに!
さっきまで尾平たちとバカ騒ぎしていた
有義や脇次も‥‥(泣)。
次々と殺されていく兵たちに、
副将の渕さんも体が硬直して動けません。

駆けつける信と羌瘣ですが、
1人の巨男と2人の子ども。
絵ヅラでもう勝てる気がしない!
何の感情も持たずにゴミクズのように兵を斬り捨てていく龐煖に怒りすら覚える‥‥。

そして信は一撃で気絶してしまい、
残るは羌瘣のみ。
巫舞のリズムを刻みはじめるところで次巻に続くのですが、
正直ほんとは逃げて欲しいー!

戦どころじゃなく、
飛信隊、絶体絶命の大ピンチです‥‥。


【メモと気になったこと】
⭕蒙武、干央の助攻役の申し出に「殺すぞ貴様
失せろ王騎の犬が」と吐き捨てる姿、ひどい。
(録嗚未なら確実にブチ切れてる)

⭕蒙武が中華全土に名が通っている割に評価が定まっていないのは、呂氏が手元に置きたがり前線に出た回数が少ないため。

⭕王騎軍の軍長たちのキャラが立ってきた。
●録嗚未 • • • すぐ頭に血がのぼる。筆頭軍長?
●隆国 • • • 冷静で紳士的。頭が良さそう。
●干央 • • • 見た目ヒゲまみれでワイルドだが意外と落ち着きがあり、面倒見がよい。
●鱗坊 • • • 目つきが悪い(笑)。挑発的?(渉孟を豚呼ばわり)
●同金 • • • まだ特筆すべき点は不明(スミマセン)。

⭕趙軍、山中への後退に対し、王騎はかすかに策の臭いを感じとり、その臭いの奇妙さに
趙軍に趙荘以外の軍師がいないかを疑う。

⭕おまけマンガ「(12巻のつづき!)奮戦!宮女 陽」