読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

キングダムが好きすぎて。

キングダムが好きすぎるあまり、自分を落ち着かせるためにまとめました。

キングダム 25巻 「迫り来る合従軍」

*ネタバレあり*

キングダム 25 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 25 (ヤングジャンプコミックス)


えらいことになってきました。

大国・楚が秦に侵攻して来るという
最悪の展開になってきたかと思いきや、

魏・趙も動き出す。

さらに燕や韓も攻めてきて‥‥

かつてない衝撃の大展開、25巻です。


【あらすじ】
楚が侵攻してきたという報せを受け、
戦慄が走る政や文官たち。

一方前線では、
あらかじめ楚の怪しい動きに備え
南部防衛を任されていた"蒙武"、"張唐(ちょうとう)"の2将軍が、
秦国南部の防衛線の位置へ急いでいた。

楚軍より早く到着せねば本格的に侵攻されてしまうという状況の中、
現実的には楚軍が防衛線を抜ける方が確実に早いという見通しに蒙武や張唐が焦っていた頃、

南虎塁付近であらかじめ張っていた
王騎残党軍・騰の隊が楚軍の前に立ちはだかる。

5万人の楚軍に対し、5千人の騰軍だったが、
今は一刻をかせぐことが何より重要だと騰は楚軍へ向かって行く。


その頃、信たちも楚軍侵攻の報を受け、
対戦の地へ向かっていた。

しかし、その道中で10万を超える"魏"の大軍を目撃する。

急いで対魏の防衛拠点の城へ向かうと、
すでに城は落とされた後。
信たちは、"国が侵攻される"という恐怖を
肌で感じ始める‥‥。


そして咸陽では、続々と新しい情報が寄せられていた。
タイミング的にみて、"楚"と"魏"が連動していることは間違いなく、
更に"趙"が侵入してきたという報が入り、
政は、これは三国が同盟を組み合った
"三国連合軍"だと身構える。


その時、更なる急報が入り、
"燕"12万の軍、
続いて
"韓"5万の軍
の侵入が確認された。

加えて
"斉"も大軍を興し、現在趙を通過して西に向かう気配あり、という報せまでが入り、

事を察した首脳陣全員の顔から血の気が引いた。

国連合軍どころか、
これは、敵一国に対して複数の国が盟を結び興される連合軍・"合従軍(がっしょうぐん)"だった。

中華の国全てが秦一国を滅ぼすために
侵攻してきたのである。

秦の中枢を担う臣たちの殆どは絶望し、
もはや放心状態に。
昌平君と昌文君だけが対応策を講じ汗をかいていた。

脱け殻のように思考を止めていた臣下たちに対し、政は檄を飛ばす。

ここ中枢にいる30人ほどが国の命運を握っており、
ここにいる者だけが対処を講じられるのだと。
絶対に諦めずに戦うぞ、と叫ぶ政に、
呂氏派の臣下までもが戦意を取り戻すのだった。




軍総司令・昌平君は、最悪の状況下の中、策を講じ始める。
まずは唯一まだ秦へ侵攻してきていない"斉"に目を付け、
現在も外交で東に遠征していた呂氏四柱・蔡沢に
"斉の合従軍離脱"を斉王に交渉するよう、託す。

そして蔡沢は斉王に謁見し、破格の金の提示と
外交力により、交渉を見事成立させる。


一方、前線の信たちは、
10万の魏軍に対し1万ほどの軍で応戦している
麃公将軍を目撃する。
対する魏軍の総大将は、かつて麃公が討ち取った
呉慶将軍の息子・呉鳳明(ごほうめい)。
飛信隊は麃公の援護に入り、魏軍と戦うが、
妙な陣形を取り始めた魏軍に策略の臭いを嗅ぎ取った麃公は、一旦退がるように指揮。
この日は両軍とも仕切り直しとなった。

飛信隊が麃公軍に加勢し、呉鳳明率いる魏軍との戦が4日目となった頃、
李牧率いる趙軍が呉鳳明のもとに訪ねてくる。
これにより、戦はここで中断され、
遠方に上がった砂塵に気づいた麃公は退却した。


その頃、咸陽で連日連夜策を講じ合っていた
昌平君らは、
やっとわずかばかり光明を感じることができる策を考えつく。
名だたる武将全員を咸陽に呼び集め、
その唯一の作戦を伝令した。


中華一の"不落の城"と呼ばれる咸陽は、
周囲を山岳に囲まれる"天然の要塞"。
咸陽に至るためには、大道をふさぐ
"国門・函谷関(かんこくかん)"
を越えなければならない。

此度の唯一の作戦とは、
秦軍の各将・各軍を集結させ、
"函谷関を死守すること"
それのみであった。

信たちをはじめ、
蒙恬・王賁らも函谷関の前へ集結。
秦軍は迫り来る合従軍に対し、構えの体勢を
とった。

そして合従軍が函谷関の前に到着。

◉合従軍総大将 : 楚軍・春申君(しゅんしんくん)
◉合従軍参謀役 : 趙軍・李牧(りぼく)

●楚軍(15万) ・・・総大将 : 汗明(かんめい)
●趙軍(12万) ・・・総大将 : 李牧
●燕軍(12万) ・・・総大将 : オルド
●魏軍(10万) ・・・総大将 : 呉鳳明(ごほうめい)
●韓軍(5万) ・・・総大将 : 成恢(せいかい)


これらを迎え撃つ秦軍の布陣は、


●函谷関配属(対魏・韓) ・・・蒙驁、張唐、桓騎
●函谷関右(対楚)) ・・・騰(3万)、蒙武(6万)
●函谷関右奥(対趙)・・・麃公(4万)
●函谷関左(対燕)・・・王翦(7万)


飛信隊は麃公軍に、
玉鳳・楽華隊は騰・蒙武の連合軍に配属された。


楚軍総大将・汗明が開戦の号令をかけ始めた
その時、
麃公将軍が突撃の号令をかけ、
大戦の口火を切ったのは
飛信隊属する麃公軍!

こうして紀元前241年、
合従軍 対 秦軍 ・函谷関攻防戦が開戦した。




* * *




"合従軍"なるものがあるとは
想像もしていなくて。

李牧の動きは怪しかったとはいえ、
まさか各国が協力し合って秦を潰しにかかるというどでかい話になるなんて、
思いもしなかった!

前巻の前フリから、
今巻の楚→魏→趙の侵攻発覚順といい、
恐怖の煽り方が秀逸で、
さらに
燕→韓→斉の侵攻の報が入ったときの
咸陽首脳陣の表情ときたらすごすぎました
(原先生の表情の書き分けは本当に上手くて
わたしがキングダムが好きすぎる要素のうち、
間違いなくかなりのウェイトを占めている)。
一緒になって血の気が引きましたよ。

敵対し合う国々ばかりの中華で
複数の国が盟を結び興される"合従軍"は、
長い戦乱の中でも一度しか起こったことがないといいます。

ていうか起こったことあったんだ!ヒィィ‥‥!

昌文君によると約40年前に斉がその憂き目に遭ったらしいのですが、
昌文君が当時も今も現役(文官とはいえ)なのがさりげにすごい。笑

今は小国の斉が、あんな大国だったなんて驚いたと同時に、(※53ページの地図参照)
"合従軍"は国をも歴史をも変えるという事実に
恐ろしくなる‥‥。

"普通に考えたら"、
絶対に勝てる訳がない。

一体どうなるのか、見当が全くつかない展開です。

李牧との会談ではあれほどの存在感を見せた呂不韋ですら、
今回は全く出る幕無しな雰囲気。

(呂)楚の怪しい動きは察しておった、そうじゃろ昌平君?

(昌)は‥‥しかし敵も対策を練ってきているようです

(呂)ぬん?

とか(笑)、

次々と各国の侵攻を報じてくる伝者に対し、

(呂)ええィやかましいのォ
今度は何じゃあ?

とか、
完全にもう担当外。
李牧との秦趙同盟の交渉の際、
信が自分や武人の出る幕が無いと感じたように、
今回はその逆ですね。
戦略に長けた昌平君ら文官の策と、
前線で戦う男達に全てがかかってます。

文官たちが連夜血眼で模擬戦を繰り返し、策を模索する中、
「ふあ」とあくびしながら涼しい顔で起きてくるあたり(115ページ)、
呂不韋のふてぶてしさ半端ない。笑


対する合従軍は、各国の総大将たちが作戦会議。
それぞれキャラ濃いですねー。
そしてこの合従軍を興すことになった理由を、
李牧が説明します。

李牧自らが提案した"秦趙同盟"により、
ここぞとばかりに"山陽奪取・東郡宣言"
を実行した、
秦の軍総司令・昌平君の実力を見誤っていたこと。

"山陽奪取"は秦にとって、
"中華全土の奪取"
に向けての
"何十手も先を見据えた上での詰みの一手"
であると読めたこと。

そしてこのまま放置しておけば、
魏国だけでなく中華全土が侵攻され、
秦もまた中華全土を侵攻しにかかってきている
という事実に
李牧と春申君の2人が気づいたこと。


これらの理由から、
秦が猛威をふるい出す前に各国で秦を潰しておかなければならない、
と合従軍は興された訳ですね。


こんな恐ろしい軍を興してまさに今から開戦、
という時に、
李牧の表情は複雑そうです。

前巻での信との勝負の際に見せた葛藤らしき
シーンといい、

もう少し李牧のキャラとしての背景が知りたいかなと個人的には思うところ。

キングダム連載前に、読み切りで掲載された時の主人公は李牧でしたから、
当然そのあたりの人となりの描写はそこで少なからずあったかと思いますが、

コミックスには未収録だし、
総集編の読み切りにも手を出せないでいる(ネタバレありという噂を聞いたため)わたしとしては、
もう少しだけ背景描写が欲しいところ。

実は数年前にTSUTAYAのDVDレンタルコーナーで、キングダムのボロボロの小冊子が置いてあって、
その中身が李牧読み切りでした(はず)。
その時出先でしかも急いでいたため全部読めずにここまできて、もはや今となっては悔やんでも悔やみきれない!

ヤフオクでも時々探すんですけどね。。


背景を知ることで、大分感じ方が変わってくるはずだもんなぁ。
‥‥コミックス派の嘆きでした。


次巻、いよいよ大戦です!



【メモ】
⭕かつて合従軍が興された時(約40年前)の内容
●総大将 : 燕・楽毅(がくき)大将軍
●敵国 : 斉
●目的 : 斉の列国への暴威を止めるため。
当時の斉は、"現在の燕の西半分・趙の東端・魏の東端・楚の東側の殆ど"
の部分を有する大国だった。
一番被害を受けていたのは燕だったため、
総大将は燕・楽毅大将軍に。
●結果 : 斉は、たった2城を残したのみで
他の全ての土地を失った。

⭕騰軍軍長・同金、楚の臨武君に一撃撲殺される。(泣)

⭕合従軍の総大将は、李牧ではなく楚の春申君。大国・楚の王は、色々と体裁を気にするらしい。

⭕春申君について
●"戦国四君"最後の1人。
●楚の宰相として、20年間国をまとめている。
●文官・武官問わず、中華全土の現役格付けで
頂点に位置する人物。
●口はめちゃくちゃ悪い。

⭕おまけマンガ「羌瘣 一人旅」