キングダムが好きすぎて。

キングダムが好きすぎるあまり、自分を落ち着かせるためにまとめました。

キングダム 26巻 「王騎が認めた男」

*ネタバレあり*

キングダム 26 (ヤングジャンプコミックス)

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対合従軍戦、ついに開戦です。

楚軍の汗明がダラダラと開戦の儀式(?) を
やってる間に、
麃公さんがしびれを切らしたのか突撃の号令!
麃公軍所属の飛信隊、さっそく出番です。


26巻は、
満を時しての騰の巻。
というよりは騰軍(元・王騎軍)の巻ですね。
昔から王騎の傍らで異彩を放ち、
その強烈なキャラで半端ない存在感ではありましたが、
今回その騰の本当の実力が明らかに‥‥!

そして各所での戦いが交互に展開され、
どこからも目が離せません。



【あらすじ】
合従軍との戦いがついに開戦。
飛信隊を含む麃公軍4万は、
李牧が全幅の信頼を置く趙軍副将・慶舎(けいしゃ)率いる12万の軍勢と戦う。

麃公と同じ"本能型"である慶舎は、
並外れて勘の鋭い麃公の動きを理解するが故に
巧妙な策を仕掛けてくる。

兵の表情や目線などから敏感に戦場の動きを感じ取る麃公に対し、
慶舎はあえて自軍に自らの作戦を伝えなかった。
さらに連動する将の軍にも一切の計略を禁じたことにより、
"麃公が本来察知すべき戦の情報"
を完全排除。
徹底した"麃公対策"により、
麃公は慶舎の策にはまり、後方から迫る万極(まんごく)将軍の隊に挟みうちをかけられてしまう。

その時、いち早く後方の動きに気づき、"本能"的に急遽逆走していた信は、
麃公軍の後方部隊が万極軍に攻められている戦場へ駆けつけ、檄を飛ばす。
後方部隊が手遅れの状態になる寸前で
麃公兵は信によって士気を取り戻し、
飛信隊に呼応するように後方1万の敵軍に挑む。


一方その頃、函谷関。
張唐将軍の持ち場の城壁に、
魏将・呉鳳明が特殊設計した"対函谷関用の巨大井闌車(せいらんしゃ)"によって梯子がかけられてしまう。
これにより魏軍が城壁へなだれ込み始めるという危機的状況に。

さらに2台目の井闌車が桓騎将軍の持ち場の城壁へ梯子をかけるが、
ここで桓騎将軍は樽に入った油を投げつけて火矢を放ち、
登り来る魏軍もろとも井闌車を焼き払うことに成功。

張唐将軍の持ち場も、一時は騒然とするが
将軍が指揮をとり城壁に登り来る魏軍を冷静に刈り取って行き、ひとまずは劣勢から持ち直していた。


そして同時にその頃、函谷関の左の戦場。
蒙武・騰連合軍9万 対 楚軍15万 の
最大規模の戦が展開されていた。

5万の軍を率いる楚軍第一軍の将・臨武君は、
項翼・白麗ら若手千人将を引き連れ爆進。
対する秦軍は、蒙恬・王賁らが所属する騰軍が
その第一軍を討つという作戦だった。

蒙恬が項翼につかまり、手こずっている間に
騰軍軍長・録嗚未が臨武君の本陣まで突破をかけ、臨武君と対峙。
一騎討ちが始まる。
そこへ更に鱗坊軍長が現れる。
討ち死にした同金の仇である臨武君に対し、
鱗坊は録嗚未に加勢しようとするが、
その時遠方から放たれた白麗の矢に
鱗坊は貫かれてしまう。

戦況を見守っていた蒙恬は、白麗の弓に危機感を覚え、
録嗚未の援護と先々のために白麗を始末しに向かうが、
白麗を援護に現れた項翼が隊で白麗と連携を取り出し苦戦。
その時王賁が現れ蒙恬の援護に加わり、激しい打ち合いが始まった。


一方、鱗坊を失い、臨武君と一騎討ちになっていた録嗚未は苦戦していた。
馬上から叩き落とされ、絶体絶命の危機に陥っていたその時、
戦況を見守っていたはずの騰将軍が
本陣を隆国軍長に任せ、
楚兵をなぎ倒しながら直々に臨武君の前に現れる。

そして騰と臨武君の一騎討ちが始まった。

激しく打ち合う2人。
広大な楚国で将軍にのぼり詰めたという自らの強さに絶対の自信を持つ臨武君に対し、
騰は天下の大将軍・王騎を傍らで支え続けた自負があると誇る。

そして騰は臨武君に勝利。

衝撃の大番狂わせとなった初日早々の報せに、
戦場は騒然となるーーー。




* * *




類稀なる天下の大戦がとうとう開戦しました。

どんな戦いになるのか全く見当もつかないまま
始まってしまった合従軍編ですが、
初っ端から信がめっちゃアツいです。

直感で動いて味方の危機的状況を打破。
田有と田永に旗をあげさせるシーンは
鳥肌たちます。

対輪虎戦で目覚め始めた"武将としての才"
がここにきて更に開花。

敵の策に珍しく嵌ってしまった麃公さんでしたが、
後方から聞こえる信の檄を察知し、

🔴麃公 : 「(小童がまんまと大炎を巻き起こしよったわ

しかしあの場に現れるとは
よほど素早く行動に出おったな

直感で動いたか

ムハハ 何じゃ貴様もこっち側か
童(わっぱ)信よ 己で気づいておるまいが

貴様 本能型の武将の才が目覚めてきておるぞ

‥‥しかし 王騎の矛を受け取った男が本能型とは
笑えるわィ)」


‥‥と罠に嵌まりながらもどこか嬉しそう。


そして函谷関での戦いも序盤から大ピンチです。

ドヤ顔で函谷関の屈強さを演説していた
張唐将軍の前に、巨大井闌車の梯子がかかります。
顔面蒼白の秦兵たち。

2台目が桓騎将軍の持ち場に梯子がかかったところで、
さすがは桓騎。
咸陽の備蓄庫からちゃっかり盗んできておいた
油の樽を井闌車にぶつけまくり、
仕上げに火矢を放って余裕の撃退。
うーん、鮮やか!


そして26巻のメインは
騰 VS 臨武君。
珍しく録嗚未にもスポット当たってます。
蒙恬に、

🔴蒙恬 : 「(残党だと甘くみていた
かつてのあの軍の中にあって"最強"と言われた男
王騎軍 第一軍長 録嗚未の名は
伊達ではなかったーーー)」

とまで言われ、
録嗚未最大の見せ場か?!
と期待がふくらみますが、
やっぱり臨武君は強かった。


ことごとくあの髪型をイジられまくっている臨武君、
何となく性格的には悪い奴ではなさそうな気がする。

大国・楚において将軍になるということは、
土地の狭い他の六国で将軍になることとは
競い合う人口の数が違いすぎてレベルが違う、
とか何とか、
"楚"にこだわりすぎて過信し、他国の将を侮ったところが敗因ではありましたが、

基本的には部下に慕われ、優しく、嫁思い(白翠・白麗姉弟、美しすぎでしょ)な人物像だった気がします。

確かに、広大な面積の楚国では、
他国に比べて人口が違いすぎるし、
そこで将軍になるには相当な場数を踏まなければなり得ないという凄さはある。

楚は長年戦いの中心を南側の蛮族を相手にしていたということからも、
国が広い故に隣接する国が多く、迂闊に他国を攻めることができないというデメリットからの
事情なのでしょうか。

その分、中華を自由に行き来することができない国とも言えるし、
騰が言うように

🔴騰 : 「お前は修羅場をくぐってきた己の力に絶対の自信があるのだろうが
私には
中華をまたにかけた大将軍 王騎を
傍らで支え続けた自負がある」

‥‥と王騎と共に中華を掻き回した騰は、
ある意味では臨武君よりも
"くぐってきている"男と言えるでしょう。

まさかあんなに強いとは思わなかったけど。
(しかも剣で!)


しかし蒙恬は相変わらず地味にいい仕事しますねー!


次巻へ続く。




【メモ】
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