キングダムが好きすぎて。

キングダムが好きすぎるあまり、自分を落ち着かせるためにまとめました。

キングダム 29巻 「至強」

*ネタバレあり*

キングダム 29 (ヤングジャンプコミックス)

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引き続き、函谷関攻防戦。
29巻では、いよいよ楚軍総大将・汗明と
蒙武の大勝負。
決着もつきます!

カリン軍 VS 騰軍 の戦いは接戦中ながら、
カリンの目論見は予想外の方向から戦局を大きく変えそう‥‥!

まだまだ戦は終わりそうにありません。

では、あらすじから。

【あらすじ】
函谷関の裏手の山岳地帯から、
函谷関へ向かい一気に攻め込もうとするオルド。
その背中を、王翦はとらえていた。

"山読み"の能力に長けるオルドだったが、
王翦は最初からオルドを嵌めるべくして誘い込んでいた。
オルドがそれに気付いた時には時既に遅く、
王翦軍に背後から攻め入られ、
退却する他ない状況に陥る。
その結果、8000人の精鋭部隊を失ってしまい、
山中で身動きがとれない状態に。
オルドは王翦に、まさに踊らされたのであった。


一方、最大規模の戦場・楚軍 VS 蒙武・騰連合軍の戦いは、大きく動く。

まず、カリンに抜擢され五千人の将になった項翼が、臨武君の仇と息巻き、騰に襲いかかる。

そして楚将・カリンが本格的に始動。
騰軍方陣の要である隆国軍の持ち場に、
中央から方陣を打ち破ろうと攻め込んできた。

蒙武軍は、昌平君の策による斜陣がけの功により、手薄になった汗明までの道が開けた。
蒙武はついに汗明をとらえる。

いよいよ蒙武と汗明の激しい一騎討ちが始まる。

広大な楚の領土の中、中華を横またぎに攻め込み続けた汗明。
かつて、楚に攻め入ろうとした
秦の六将・王コツ(おうこつ)を
若き頃の汗明があっさり撃退したという、
秦にとっては驚愕の事実が暴露され、
秦兵達は一同に青ざめる。

まさに百戦錬磨の汗明に対し、
蒙武との経験値の差があることは否めなかった。

しかし、激しく打ち合い続ける中で、
蒙武の中の未知数の力が引き出され、
互いの腕を砕き合うほどの接戦に持ち込まれる。


その時、遠方から2人の一騎討ちを様子見していたカリンが動いた。
汗明が万一討たれることがあった場合の軍の損失を考慮し、
弟のカエンを使って蒙武を討ちに行かせる。

カリンの不穏な動きを察知し、
カエンのあとを追う蒙恬。

カエンが蒙武を討つつもりであると察した
蒙恬は、
カエンの蒙武への攻撃を阻止するために
カエンと打ち合いになる。

蒙恬がカエンからの攻撃をかわした際にバランスを崩し、
蒙武と汗明の一騎討ちの間に割り入ってしまったその瞬間、
水をさされ激怒した汗明は蒙恬を斬った。

目の前で蒙恬が斬られたのを目にし、
怒り狂った蒙武は汗明を剛打。
蒙武はさらに一撃を加え、
ついに汗明を撃破する。

蒙武は汗明を討ったその後も汗明軍を次々に破壊して行き、
完璧に中央軍を壊滅させる。
この瞬間、蒙武 VS 汗明 の最大規模の戦場では
蒙武軍の勝利が確定したのだった。

その頃、李牧・春申君のいる大本陣へ
カリンから
「勝利は目前
総司令様は 函谷関をくぐる準備をされたし」
との報が入る。

なんと、
今までのカリンの動きはすべて"目くらまし"
であった。
そしてその頃、カリンの真の目的のため、
精鋭部隊5000人が
用意周到に函谷関の裏側へ到着していたーーー。



* * *



29巻はほぼ1冊丸々 対楚戦でした。
莫邪刀・項翼、一騎討ちではないとはいえ
騰に斬り負けなかったなんて、
実は臨武君より強いんじゃないの!?
騰のヘアーはあんなこと(※200ページ)
になってるし!(爆笑)

そして自信過剰、自意識過剰女・カリン、
自意識はともかく、自信のほどはあながち過剰ではなかった‥‥かなりのキレ者!

側近のバミュウのMっぷりにはウケますが、
騰の抜けた(一時右軍にて項翼と対戦中)本陣の蓋を破りに突撃してくるという、
なかなか笑えない展開になってきました。

しかし喜ぶべくは、
録嗚未・干央が生きていたこと!
隆国が守る方陣中央軍の援護に現れます。
そして左翼の将・王賁もカリン本陣の背後を
討ちにさすがのタイミングで登場。

よかった〜。
さすが録嗚未、不死身!


さて、本命の蒙武軍です。
蒙武がいきなり全員をざわつかせた高等戦術・
"斜陣がけ"は、
昌平君のレクチャーによるものだったようですね。

両端に貝満(べいまん)・剛摩諸(ごうましょ)の各軍が攻め入ったことで
斜陣がけ全体の勢いは完全に失われてしまい、

汗明や仁凹(じんおう)は"慣れぬ策に溺れるからだ"と蒙武を嘲笑しますが、

これらはすべて中央の汗明への道をこじ開けるための昌平君の作戦でした。

蒙武、ここぞとばかりに突っ込んできます!

そしてとうとう総大将・汗明と一騎討ち!

"ドドンド ドンドン 汗明!!"
とまわりで鼓舞してるドラムスたちがうざいです。笑

自信満々で蒙武を吹き飛ばす汗明は、
自分語りに入り、衝撃の事実を口に!

かつて楚に攻め入ってきた六将・王コツを、
若き頃の汗明が撃退したと豪語(しかも第1陣で)!

手ひどく傷を負い、情けなく逃げ帰ったという
王コツは、
敗戦の口外を禁じたために自国にこの事実が広まっていなかったとか。

王コツ‥‥‥‥チョーかっこ悪い‥‥。


いきなりこんな話を聞かされてビビりまくる秦兵たちですが、
蒙武は"初めて全力が出せる"と高揚してます。

蒙武の筋肉が盛りまくり、服が破れ始め、
ドラゴンボールみたいな展開に!!笑

そして蒙武は全力で汗明と戦いますが、
汗明の強さは凄まじく、
蒙武は気絶寸前まで陥ります。

その時蒙武の脳裏に浮かんだ昌平君。


🔴昌平君 : 「(蒙武
積み重ねた戦歴 大将軍としての"格"
それらが力となって双肩に宿るとするならば
汗明の武は今の中華で最強やも知れぬ

その時お前であっても
汗明は揺らがぬ山に見えるだろう
汗明はお前よりも強い

だが俺は信じている

それを打ち破るのが蒙武という漢(おとこ)だと

お前に理屈は必要ない
この一戦で天下に示せ

誰が最強の漢であるかを)」


そして奮起した蒙武は汗明の腕を砕く!


しかし今回、昌平君の回想シーンが多いばかりか
やたらと2人は信頼し合っている感が描かれておりますが、
この2人、確かに共に呂氏四柱とはいえ、こんなに絆で結ばれてたんだ‥‥
と驚き。

ネタバレ回避のため未読である
"キングダム総集編"掲載の蒙武の読み切りに、
その辺が詳しく描かれているのか?!
くぅ、、、読みたいが我慢である。


(話は戻って)蘇った蒙武は、また激しく汗明とやり合いますが、
そこにカリンが放った刺客(弟・カエン)が蒙武を狙う!
とそこに、蒙武を討たせまいと蒙恬が阻止!

‥‥蒙恬この子、本当に気が回る天才だなぁ。
父親を守るためとはいえ、
この能力はすごい。

そしてバランスを崩した蒙恬は汗明の前に出てしまい、
邪魔されて激怒した汗明に斬られてしまう!
そして蒙恬を目の前で斬られた蒙武は
ブチ切れて汗明を剛打、撃破!!
蒙武の勝利です。


結果的に、この蒙恬のおかげで、
蒙武が武力だけでは汗明を超えられなかった
"何か"
を超えられたんでしょうね。
少年(青年)漫画的展開と言われればそれまでですが、
蒙武が勝てて良かった。
そして初めて見る、父親の顔でした。
(出陣前の会話時よりずっと。)


蒙武の勝利の報を受けた咸陽本陣や
函谷関を護る蒙驁らは、
一斉に大喜び。

息子の大金星に蒙驁は雄叫びをあげ、
そして本来敵同士である
嬴政派・昌文君と、
呂氏派・昌平君が、

🔴昌文君 : 「‥‥総司令
‥‥‥大きいですぞ これは‥‥‥」

🔴昌平君 : 「‥‥‥ええ」

"バシッ"と握手を交わします。
(第315話 188ページ)

もはや派閥関係なく、皆が一丸となって
秦国のために戦っていることが分かる良いシーン。

一方この時呂不韋は、

🔴呂不韋 「ハッハ さすが儂の蒙武だ」
モブ部下 : 「ごもっとも ワハハ」

と、この期に及んで自分中心なのが
性格出てますねー。


合従軍との戦いにおいて、最大規模の対決に
勝利した秦軍は、
喜びに沸き立ちますが、
知らず知らずの内に次なる魔の手。

カリンは戦場での派手な振る舞いを目くらましに、実は真の目的として
函谷関へ自らの精鋭部隊を半分派遣していたのでした。



どうなる!?

次巻へ続きます。



【メモ】
⭕昌平君は元・楚人らしい。

⭕扇子ジジイ仁凹本陣、蒙武軍の追撃に壊滅。
貝満・剛摩諸は生き残る。

⭕項翼、なんか信とキャラ被ってる?

⭕おまけマンガ「狼牙がゆく 2」