キングダムが好きすぎて。

キングダムが好きすぎるあまり、自分を落ち着かせるためにまとめました。

キングダム 50巻

 *ネタバレあり*

 

祝・50巻!!

表紙は飛信隊の面々。
(惇兄弟までいる!笑)

久々の飛信隊の見せ場に心踊らせつつ、
熱いものが胸の奥から込み上げてくるラストに読み応えたっぷりの巻です!

今回の鄴攻めは、中華統一に向けた国家レベルでの大戦であることは言わずもがなで、
信・王賁・蒙恬の若手三人衆が将軍になるための試験場でもあります。

ここでの功績が間違いなく昇進に直結するがゆえに、
しっかり納得のいく戦果が欲しいところ。

前巻でいち早く才を認められた蒙恬に続き、
信&王賁はどう続くのか?

あらすじから追ってまいりたいと思います。


【あらすじ】
趙峩龍軍・岳嬰軍に挟撃を受け、追い込まれた玉鳳隊。

副長・番陽や関常は、王賁だけは脱出させようと躍起になるが、
王賁にはこの状況を打開する絵図が浮かんでいた。

王賁は、退却ではなく攻めを選択。
隊を左右の2隊に分け、それぞれが敵陣のど真ん中を突き抜けるように指示を出す。

絶体絶命の状況下にもかかわらず無謀な選択をしたかのように見える王賁に対し
意図を汲みかねていた趙我龍だったが、

王賁が密かに狙いを定めていた目的地にたどり着いたその時、
趙我龍はその行動の意図に初めて気付き、驚嘆する。

王賁は、戦いの基本である“横陣”の弱点である“端”を狙い、
何と自らが元々いた地点から対角線上にある真逆の位置を目指して全力で敵陣の波を突破。
そこから敵陣を蹂躙すべく“狩り場”を作り出したのである。

王賁は、亜光将軍が自らの動きに呼応してくることを見据え、
狩り場に位置している馬南慈軍を玉鳳と亜光軍で挟撃する絵図を描いていた。

王賁の作戦通り、亜光将軍は王賁の行動の意図を汲み取り、自軍より亜花錦(あかきん)千人将隊を派遣。
強力な戦力が玉鳳隊に加わったことで、
王賁が作り出した流れは大きく膨れ上がり、
もはや止められないほどの勢いを生み出していた。

そして2日目の戦が終わる頃には、王賁は馬南慈軍を再起不能なほどに叩き込んでいたのである。



一方、2日目が終わった橑陽の地では、
大事件が起こっていた。

夜明け前、寝所にいた壁のもとに兵糧庫が放火されたとの報が入る。

夜中のうちに、舜水樹がロゾから聞き出した地下道を利用し、壁軍の兵糧を始末したのである。

2箇所に分けていた兵糧庫のうちのひとつが全焼してしまい、愕然とする壁。

夜が明け、3日目の戦で失態を挽回せんと勇む壁は、勢いが空回りし惨敗。
また、壁は鄴に配置している桓騎軍へと兵糧の援けを請う伝者を送っていたが、
全て趙軍の網にかかり全滅していた。
これにより、失った兵糧の補填は絶望的となり、
兵糧合戦でもあるこの戦いにおいて、橑陽の地では趙軍に大きく差を広げられることになっていた。



そして朱海平原・王賁の持ち場である右翼の3日目。

趙軍中央軍から、元・三大天 藺相如(りんしょうじょ)直下の部下であった尭雲(ぎょううん)軍1万の援軍が送られてくる。

かつて若くして病に倒れた藺相如は、死の間際に趙我龍と尭雲へとある予言を残しており、
その予言とは、自身の死後決して後追いせず、きたる“朱き”地での戦いで存分に敵を屠るようにという命であった。

主の予言の地がこの朱海平原であると確信した2人は、異様な程の猛威を振るう。

王賁は檄を飛ばし、これを迎え撃とうと構えるが、
尭雲軍・趙我龍軍・岳嬰軍の3軍が亜光軍に集中して襲いかかったことにより、亜光軍へ援軍に行く必要があると判断。

少数部隊で横撃をかけに出た王賁だったが、
尭雲の精鋭部隊に包囲され、
副長・番陽が敵の攻撃を受け、落馬してしまう。

番陽が敵に囲まれ、万事休すと思われたその時、
信・羌瘣 率いる飛信隊が援護に現れ、番陽を救出。
さらに信は王賁と並び、窮地を脱するため共闘する。

右翼の戦況を遠目から読み取っていた総大将・王翦は、
尭雲と趙我龍の覚醒を察し、
援軍として飛信隊を送り込んだのであった。

王翦は、膠着するであろう左翼側は蒙恬に任せ、全体の勝利に繋げるためには右翼側での勝利が必須だと判断し、
飛信隊の主戦場を右翼側と決定して
全軍を配置するよう指示。

その結果、羌瘣 隊と合わせた8千もの飛信隊が右翼の乱戦に割って入ったことで、
亜光軍に群がる趙軍は手を止めざるを得ず、
亜光軍はその隙をみて陣形の立て直しを図ることができた。

両軍が乱戦を一時停止し、陣を整えている間、
王賁はその場を飛信隊に任せて玉鳳本陣へと戻ったため、
飛信隊は尭雲軍1万と対面する配置へと着くことになる。

右翼の戦場に堂々と布陣を果たした飛信隊。
しかしながら、騎兵団・歩兵団ともに力は拮抗しており、
もともと2千の戦力差がある飛信隊は劣勢の状況であった。

貂は必死で戦略を練るが、ことごとく裏目に出る結果となり、
尭雲の考えを全く読めずに苦悩する。

現場でも、羌瘣 は戦術の差を実感し、あらゆる局面で後手に回ってしまっている戦況を危惧していた。

しかし、そのような状況の中でも、信が自ら率いている隊のところだけ例外的に奮闘していることに気づいた羌瘣 は、
信を本陣にいる貂のところへと連れて行く。

本陣で苦戦している貂の代わりに指揮をとった信は、
直感で尭雲の次の一手を察して次々と指示を出す。

信の支離滅裂な指揮のせいであっさり敗れる隊があったものの、
奇襲・迎撃が成功して大勝利する隊も出てくるようになり、
その結果 戦局が少しずつ好転し始める。

このことから、
大軍師・藺相如の一番弟子であった尭雲が
まさかの“本能型”であることに気づいた貂は、
同じく”本能型”である信へそのまま隊の指揮を任せることを決断。
信は本陣に留まり、全軍の指揮をとることとなる。

信は劣勢の中、尭雲が狙う
“火の起こしどころ”
を必死で探りはじめる。

本陣から全体を見渡し、直感で各小隊の持ち場各所へと増援の指示を送りながら、尭雲の狙いを見定めようと尽力する。

そんな中で、渕副長率いる隊周辺に対し
激戦になる空気を嗅ぎ取った信は、
予備隊全てと羌瘣 隊を投入し、
この場所こそが戦の雌雄を決する戦場となると確信する。

そして信自らは、敵軍本陣への奇襲への道筋が開けたことに気づき、本陣を飛び出す。

信が駆ける先に、なんと敵軍大将・尭雲が現れた。
尭雲は、信と同じく飛信隊本陣へと奇襲をかけるところだったのである。

互いに本能で引き合った2人は、直接対峙。
いきなり一騎討ちの戦いが始まることに。

尭雲は、信の持つ”王騎の矛”の威力を試すかのように先手を取って一撃を加えてくるが、
まだ自在に矛を使いこなせていない信に対し失望する。

信は、尭雲に
「王騎から矛を受け取ったことは
ただ偶然と幸運に恵まれただけ」
と蔑まれたことにより、
王騎から矛を受け取った際に抱いたさまざまな想いが鮮明に蘇り、
尭雲へ怒りの一撃を加えるーーー。

 


* * *


久しぶりに胸の奥から熱いものが込み上げてくるラストの場面に涙・・・。

信だけでなく、読んでるこっちまであの場面が蘇ってきて、ブワッときますね。


まずは前巻からの
“王賁、大将軍の見てた景色が見える”
の前フリ回収ですが、
王賁、窮地にもかかわらずひらめきまくり、
百戦錬磨の亜光兵をもうならせる戦術により
戦況をひっくり返しました。

普段はクールな王賁ですが、回想蒙恬が話していた
「大将軍ってどんな状況でも結局自分が主人公で戦の中心にいて、全部をぶん回す自分勝手な景色を見てたんだろうね」
という“大将軍像”に自分自身がリンクしたことに気づき、
新しい自分の発見を自覚しておりました。

そして王賁の動きを見ていた敵将・趙峩龍は、
王賁に対しかつての主である藺相如を重ね合わせておりましたね。
王賁、もはや大将軍級の片鱗を見せてきてます!

それと番陽じィが落馬して王賁が助けに戻るシーンでは、部下達はよしきた!って感じで逆走しましたが、
今まで王賁のこういう人情味があるシーンって、なかなか無かった気がします。

最近、味方の身内キャラで
「もしかしたらこのキャラ死ぬかも」
っていう初期の頃のようなハラハラ感が無かったので、番陽には悪いけどここで退場ってのもアリかもなー。。とか思ってしまいましたが、

流れ的に次のページの見開きで救けが来るであろう展開に思えたのでいざページをめくると、、、

!!ちょ!!信来た!!

羌瘣 も!!!

まだ飛信隊の出番はちょっと先かなーと考えていたので嬉しい誤算!
瞬く間にテンション上がりました!!

思えば玉鳳とは、3百将時代からの因縁のライバル。
まだまだ百姓上がりの芋臭さが残る飛信隊に対して、キラキラ甲冑のエリート玉鳳からは当初かなり見下されていましたよね。

特に番陽は、古株メンバーにとっては屈辱の“気をつけ”号令をさせられたちょっと憎たらしい相手。笑

今回、その番陽の危機に颯爽と現れて助けたことによってその時の借りを返した(?)信、
小憎たらしい表情を作って
「ありがとうは?」
とか言っちゃってます。笑

番陽じィは意地張ってププルッとしながら血を吐きつつも、
礼を言うぐらいなら死んだ方がマシだと悪態ついてましたね。

でも内心は、あんな泥くさいことばっかやってたあの飛信隊が、今や玉鳳と肩を並べても見劣りしないぐらいに軍として大きくなって成長した姿を目の当たりにして、
だいぶ飛信隊に対する考えも改めたのではないでしょうか?

そしてここで信&王賁の珍しすぎるコンビプレイ!これは貴重です!

そしてその2人をヒヒヒンと援護する羌瘣 、
カッコ可愛いすぎかよ。。。!

羌瘣 の“陰で信の最強フォロー”プレイが久々に拝めたのでわたしは大満足です。

そして、遅れて飛信隊全軍が到着。
もはや大軍となった飛信隊の“軍”としての存在感が実感することができて、
おお〜っとうなっちゃいました。

なんやかんやで尭雲の向かい側に配置することになって、
信が討ち取るべき相手は尭雲に決定!

この尭雲、大軍師・藺相如の右腕だったらしく、
軍師級の頭脳に加え本能型だとか。。

頭脳+本能型とくると、李牧の右腕だった慶舎が浮かびますが、
軍略家の立ち位置であった慶舎とは違って
尭雲は明らかに”武”の将軍です。
藺相如の”武”パートは尭雲が担っていたとか。。

尭雲、魏火龍の時と同じく実戦に対するブランクありの”過去の傑物”キャラ。
奮起の理由が藺相如の”予言”(予知夢?)というのは個人的にちょっと弱い感じがしましたが、
信の“対本能型”としての指揮官ぶりを見られたのはなんか新鮮でした。

信の指揮といえば、
かつて対廉頗戦のあと羌瘣 が抜けて貂が加入するまでの短い間、信と渕さんの軍略のせいで飛信隊全滅の危機に陥りかけていたあの時の印象しかなかったので(←苦笑)、
実戦を積み重ねて直感が磨かれた信に対し、頼もしい成長を感じずにはいられませんでしたよ。

そんな直感と本能で麃公将軍風に“火の起こしどころ”を感じ取った信は、
そこに温存していた予備隊全てと羌瘣 を向かわせますが、
(「了」と言って任を受ける羌瘣 がかわゆすぎましたー!)
信は信で何か胸にザワつきを感じ、
向かった先にはなんと尭雲が!!

尭雲も同じく本能で信のところまで向かって来ていたとは‥‥

当然のごとく、大将同士の一騎討ちが始まったものの、
王騎の矛がまだ馴染んでいない信は押し負けている状況。


今回の戦は趙国奪取に直結するほどの大戦ってこともあり、
満を持して王騎の矛を装備した信でしたが、
まだその重さに慣れずに振り遅れまくりで使いこなせておらず、
こんなんで将軍昇格がかかった大戦大丈夫なんかなーと密かに心配しておりました。

でも、
尭雲に

“お前ごときただ運良く王騎の最期に居合わせてたまたま矛をもらっただけ”

的なことを言われて、
信の脳裏に浮かんだ王騎の姿、
矛を受け取った時の信の顔を見たら、 、、

当時の王騎の想いや信の想いが呼び起こされてきてめっちゃ泣けた。。。

かつて廉頗が言っていたように、
その時代時代で英雄たちが築いたイメージは人びとの中で完成されていて、
その英雄たちを超えたと証明するためには
過去の英雄たちが成し遂げられなかった
“中華統一”を達成させるしかない。

そのためには、過去の傑物を倒して時代の更新をして行くしかない訳で、
今回の尭雲も信にとっては乗り越えなければならない“過去”の英雄です。

魏火龍の時となんとなく似ている感じがするので同じようなことを言いますが、
いくら傑物とはいえ10数年ぶりに本格復帰したようなヤツなんか信の相手には物足りない!さっさとぶっ飛ばして、王騎の矛を使いこなす信の覚醒を期待したい!


51巻は信と尭雲の一騎討ちの続きになるかと思いますが、
舜水樹に兵糧の半分を焼かれた壁のところも気になるところ。
山の民×犬戎の末裔の戦いのゆくえも!

寝所で急報を受けた時の壁の白目と、燃えカスになった兵糧庫を目の前にして頭を抱えてた時の絶望の表情には、
大変な事態だというのに何故か笑ってしまいました‥‥!(スミマセン)

兵糧合戦である今回の戦でこのミスが致命傷にならなければいいのですが。。

あと、端和様の前でいいとこナシの壁に、何か挽回のチャンスを与えてあげてほしい!!


次巻へ続きます!


【メモ】
⭕️飛信隊到着シーンの尾平、歯のみで登場。笑

⭕️松左、歩兵長補佐。(百人将)
てことは崇原も歩兵長だから百人将なのかな?

⭕️元・三大天 藺相如は、実力絶頂の時に病により死去。
“藺家十傑”のうち8将は殉死に近い戦死を遂げる。
その生き残り2将が、趙峩龍と尭雲。

⭕️趙峩龍、王賁の戦いぶりに対し、かつての主・藺相如を思い出す。

⭕️藺相如の右腕の文字?

⭕️新キャラ・亜光軍の亜花錦(あかきん)
、性格難で千人将止まりだが実力は間違いないらしい。

⭕️帯&あとがきにて、キングダム実写映画化決定の報あり。
原先生自ら脚本を手がけたとか。
どうしよう!観るべきか否か。。。アニメすらイメージ壊されるのが怖くて見てないのです。。

⭕️おまけマンガ「メラ族のキタリ」
前巻で登場したメラ族の美女、早くもおまけマンガの主役に!

⭕️カバー裏:表紙側・兵糧の米俵
裏表紙側・羌瘣 の「了」(好き!)