キングダムが好きすぎて。

キングダムが好きすぎるあまり、自分を落ち着かせるためにまとめました。

キングダム 24巻 「相国」

*ネタバレあり*

キングダム 24 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 24 (ヤングジャンプコミックス)

前巻で李牧が動き出しました。

と同時に、宿敵・龐煖の姿も‥‥!

王騎の時の9年に比べると、3年程度と短い(?)スパンでの前線復帰。

龐煖大キライなので、不吉な予感しかしない
24巻です。



【あらすじ】
秦が"山陽"の地を"東郡"と改め領地にした頃、
趙では李牧が燕への戦争を開始した。

"馬陽"での戦と同様、総大将は龐煖。

王騎を討った後、再び山中にこもり
武に明け暮れていた龐煖を呼び戻した李牧。
秦が山陽を獲りに出たことと同様に
秦趙同盟が活きているうちに背後の仇敵を討っておくつもりだろう、
と貂は予想していた。

趙軍・燕軍ともに10万を超える大戦は、
開戦後わずか半日で戦局が佳境に向かっていた。

李牧に対するは、燕国内にて唯一中華に名を馳せる大将軍・劇辛(げきしん)。

かつて戦国中期時代の英雄である、軍神楽毅(がくき)の戦を研究し、大将軍にまでのぼりつめたという、60年の戦歴を持つ怪物である。

金の力で燕に移り住んだが、元々は趙人だった
劇辛は、
そのまま趙に残っていれば、
あの廉頗の時代の"三大天"
の一席を掴んでいたと言われる程の人物だった。

劇辛は持ち前の読みで、李牧本陣を突き止める。

本陣を目の前にし、いざ李牧に攻め込まんとしたその時、
劇辛の前に龐煖が立ちはだかり、
何と劇辛は龐煖に一瞬で両断されてしまう。

たった1日で戦が終わり、
劇辛が討たれたという情報は各国に知れわたった。



一方、山陽東郡宣言に対する各国への影響対策として、楚国との国境周辺の警備を担当させられていた飛信隊は、
国境の向こう側で秦国を威嚇するために送り込まれた楚の軍とにらみ合っていた。

秦・楚ともに、現状での両国間の戦争は厳禁という命が出ており、
10日ほど同様の状態が続く。
すると楚の千人将・項翼(こうよく)が業を煮やし、飛信隊を挑発してくる。

単純な信は度重なる項翼の挑発に耐え切れず、
単独で項翼を攻撃。

思わぬ将同士の打ち合いが始まってしまい、
楚の千人将で項翼の仲間である弓使い・白麗(はくれい)が止めに入る。
飛信隊のメンバーも次々と駆けつけ
何とか打ち合いが止まり事なきを得るが、
信は、楚にも同世代の手練れ千人将が複数いる
ことを知るのだった。


その頃、王都咸陽。
色欲に狂う太后の後宮での権力により、
呂不韋陣営に寝返る有力者達が続出していた。

このタイミングを利用し、
呂不韋は丞相から"相国(しょうこく)"という
最高位の位に昇格する。

呂不韋の暴挙を止められなかった政陣営は、
かつて反乱を起こした政の弟・成蟜のもとへ向かう。

打倒・呂不韋に協力するかわりに、
幽閉されている成蟜一派全員を開放しろという条件で、
実は以前から成蟜は政に話を持ちかけていた。

呂不韋の暴挙に対し、今は成蟜の持つ公族の力が必要だと判断した政は、
3年間城に閉じ込めていた成蟜らを開放する。

数日後。
成蟜一派の力により、闇の人脈を持つ有力者達が続々と政陣営の協力者となる。

呂不韋が相国になったことを逆手にとり、
政は多くの有力者達を多く集め、
その権力を利用して
昌文君を"左丞相"に任命させることに成功。

空いていた丞相の席には、呂氏四柱である昌平君と李斯が就く予定だったところを、
見事昌文君が李斯の分の席を勝ち取ったのだった。


一方、
信達は楚との国境付近の警備の命が解かれ、
東の先端の城・東金(とうきん)を目指していた。

道中、傷だらけの子供に出会い、
"徐(じょ)"という小国を救いに入った信達は、
徐の国王からもらった秘密の地図に記された極秘ルートの途中で、
何と李牧の姿を目にする。

各国でも宰相レベルの者しか知らない極秘ルートの途中で李牧に出会ったという事実に、
只事ではない何かを感じとる信と貂。

李牧の目的を探りに李牧を追った信と貂は、
そこで李牧が密談の場を設けている場面に出くわす。

カイネに見つかった信は、趙兵に囲まれ
李牧と対峙。
秦趙同盟があるため、互いに手出し出来ない2人。

李牧は人払いをし、信と2人に。
信は、李牧に密談の相手は誰か、一体何を企んでいるのかと問うが、
当然李牧は答えない。

すると李牧は突然、
「一騎討ちで勝ったら、
私の悪巧みを教えてあげてもいい」
と剣を抜いた。

李牧の意図は掴みかねるも、
信は本気で李牧に向かっていく。

信は本気の一撃を李牧に返されたことで
改めて李牧に対し、
頭脳だけの男ではなく場数を踏んだ肉体派の武将の類でもあることを確信するのだった。


その後、信は無事開放された。
別れ際に、貂は李牧に問いかける。
密談の相手が、
秦国にとって最も最悪な相手だと予想するならば
それは楚の宰相であり、
もしそうだとすれば密談の内容は
"楚趙同盟"
ではないのかと。

李牧はそれには答えず、
信と貂に対し
「戦争の本当の恐ろしさを分かっていない」
とだけ警告し、去って行った。

その20日後、李牧は魏国の王のもとを訪れるーーー。



李牧の密会を目撃してから一ヶ月後、
信は、配属されていた東金城にて、
政の"おめでた"話を聞く。
そして咸陽では、向が政の子を身ごもったと聞き、昌文君をはじめお祝いムードに包まれていた。

信と貂が、政の子供が生まれることを喜び合っているところに、
突然敵襲の知らせが入る。

飛信隊や蒙恬が駆けつけると、敵襲ではなく
王騎残党軍・録嗚未と干央軍長がいた。
騰の指示により、趙を中心とした楚・魏一帯の不穏な動きを探っていたのだという。

魏国の静けさを怪しんでいた蒙恬は、
自らの勘が気のせいでは無いかも知れぬことに
不安を覚える。

その頃騰は楚との国境防衛壁・"南虎塁(なんこるい)"にいた。

騰の予感が当たり、
突然秦に楚軍が攻め込んでくるーーー。



* * *




初っ端から、不穏すぎる動きが始まりました。

かつての趙・三大天にもなり得たという
燕の大将軍・劇辛。

肩透かしなぐらいあっさりと逝っちまいました‥‥。

劇辛が弱かったのではなくて、
龐煖の強さが異常すぎるだけなのですが、
劇辛、死の間際の
「待っ‥‥」
発言は、かなりしょっぱかったです‥‥。


李牧が不穏な動きを見せ始める中、
信達は楚軍の若手千人将に出会います。

項翼(こうよく)

白麗(はくれい)。

項翼は口が悪くヤンチャなガキ、
白麗は気高く品のある中華3位の弓使い。
どちらも信と同世代で、
どちらもなかなかキャラ立ってます。

2人のボスっぽい将軍・臨武君(りんぶくん)も出てきますね。
白麗と臨武君がかわしていた会話、
「近いうちに秦軍と戦うってことね」
という発言、
何の前触れかと思わされます。


一方、咸陽でも急展開。

すっかり色情魔と化した太后が、
呂不韋の送り込んだ"快楽のお相手"・ロウアイに溺れ、
満足した太后は権力を活かして次々と呂不韋陣営に協力者を増やしていきます。

太后呂不韋との衝撃の姦通事件の時は、
かつての恋人同士という過去もあり、
気持ちの上での未練や情念もあろうかと
同情すべき点がなくもなかったのに、
今やただのエロババアと成り下がってしまっております。
このロウアイ、男根に車輪を通して回すというほど強靭な‥‥モゴモゴ。という男らしく、
たいそう太后はお気に召してしまったようす。

別に呂不韋じゃなくても‥‥良かったんですね‥‥。


陣営をふくふくと太らせた呂不韋は、
相国という位に昇格。
負けじと政陣営は成蟜と手を組み、
有力者を集めて昌文君を左丞相に昇格させます。
(昌文君、大出世!)

すごい展開になってきました。
あと、向ちゃんご懐妊!おめでとう!


一方、たまたま道中で李牧に遭遇した信。
信はまだ何者かは分かっていませんが、
なんと李牧の密会の相手は
楚の宰相・春申君(しゅんしんくん)でした。

密談の内容が"楚趙同盟"だと予想する臨武君に対し、
春申君は
「李牧を甘く見過ぎだ」
と答えます。

貂の"最悪の想像"をも超える何かが、
確実に動きだそうとしている‥‥、
何だかモヤモヤした展開になってきました‥‥。

李牧が何を思ったか、
信に対決を挑み、
勝てたら内容を教えてやると言い出したのにも
大きな訳がありそうな気がする。

🔴李牧 : 「もし見事に殺せたら
私の悪巧みそのものをつぶすことができますよ」

と言い出すあたりも、
これから起こる大事に対し、
李牧自身少しの迷い(本当にかすかではあるけれど)があったのかも。

そういう李牧の葛藤のようなものは
はっきり描かれてはいませんが、
時折挟むカイネの表情などから、
彼女はそれをよく分かっているんだろうなと
感じます。

そして終盤では、ついに楚が動き出します。

次巻、どうなる?!




‥‥最後に。
118ページの扉(信が寝ぼけて貂の体をまさぐってるやつ)、イラネー!!


【メモ】
⭕始皇6年、向ちゃんご懐妊!
政19歳、向ちゃん16歳(〜15歳)ですね。

⭕李牧、燕の劇辛を破り、
楚の宰相・春申君との密談後、
魏王のもとへ現れる。

⭕おまけ1コマ「大スクープ!!」
おまけマンガ「陽ちゃん向ちゃん 〜アダルト編〜」