キングダムが好きすぎて。

キングダムが好きすぎるあまり、自分を落ち着かせるためにまとめました。

キングダム 45巻

*ネタバレあり* 


キングダム 45 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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黒羊丘攻防戦にやっと決着がつきました。

41巻から続いた戦でしたが、意外と後半はサックリ終わり、
かと思えばいきなり政が中華統一への大きな一歩を踏み出すことになる45巻です。

巻末のおまけはある意味本編なみの濃度!
こんなの、、、本誌派の読者がかわいそうですよ?!

まずはあらすじからまとめたいと思います。

【あらすじ】
黒羊の集落に住む一般の住民を虐殺し、
死体を集めて作った巨像を見せつけ、
これ以上の惨劇を離眼城で起こすと紀彗を挑発する桓騎。

慶舎亡き後 趙軍の実質的総大将として指揮をとっていた紀彗は、
占拠した中央丘を手放して離眼城へと向かうべきか否か、決断を迫られる。

中央丘を手放すということは、即ち趙軍の敗北を意味するということであり、
戦の勝敗の全権は紀彗に委ねられるが、
紀彗は離眼城を見捨てることができず、
苦渋の決断の末 中央丘を金毛(きんもう)へ託して離眼城へと駆け付けるのだった。


残された金毛率いる慶舎軍は中央丘を懸命に護ろうとするも、
最終的にはゼノウ一家と飛信隊の前に敗れ去り、黒羊から全軍撤退を余儀なくされる。

つまりは紀彗軍が中央丘からの撤退を選択した時点で、
戦の勝敗は決したのである。

戦局4日目にして戦いの的を
"中央丘の奪取"
から
"紀彗の陥落"
へと切り替えて紀彗の弱点をえぐり取った
桓騎は、
結果的に黒羊戦を圧倒的勝利に導き、
その上まんまと丘を完成に近い状態まで趙軍に砦化させておいてから奪取したことで、後の砦化の手間を省いてみせた。

さらに丘取り合戦を止めたおかげで戦死者の数が開戦前の予想の半分以下におさまるという結果まで叩き出したのである。

桓騎は、昌平君でも李牧でも真似できないやり方で、秦軍完全勝利を手にしたのであった。




黒羊戦に決着がつき、昌平君の指令により趙国西部の攻略を始めた秦軍は、 
黒羊を拠点とし、一帯の砦化を進めていた。

飛信隊は、桓騎軍から那貴の隊が正式加入するという大きな収穫を得ていた。

持ち場を蒙恬ら楽華隊に引き継ぎ、
飛信隊は久しぶりの休暇を取ることになるが、
咸陽本営から突然にも
"趙軍との一時休戦"
との報が届き、信や蒙恬らは訝しむーーー。




その頃、咸陽では想定外の事件が起こっていた。  
なんと、蔡沢が斉国国王・王建王(おうけんおう)と趙国宰相・李牧を引き連れて来たのである。

まさに今、秦国最大の敵国である趙国の宰相が来朝することは勿論のこと、
斉国の国王本人を突然連れて来るなど前代未聞の大事件であった。 

咸陽は騒然となり、昌平君ら咸陽の首脳陣は蔡沢に詰め寄るが、
蔡沢は、己の最後の仕事として会談を引き受けて欲しい、と政へ申し出る。

蔡沢は、
"かつては中華における東西の大国であった斉と秦の大王が直接対話すること"
がどれ程の意味を持つかを説き、
李牧を別に待たせ、斉王と政との会談の場を設ける。

会談は、斉王と政、そして蔡沢の指名により昌文君が選ばれ、3名で行われることとなった。

斉王は、
「秦という国と王を感じに咸陽まで来た」
と切り出す。

政は、
4年前の合従軍の折に斉国が合従より離脱してくれたことにまず礼を述べる。

斉王は、
蔡沢から政の"中華統一"の志の話を聞いた際は、すぐに趙の李牧と組んで第二の合従軍を興し秦を滅ぼそうかと考えたと話し、
秦の中華統一の後の世は、見るに耐えぬ汚濁の世になると断じる。

政の言う
"人が人を殺さなくてすむ世界がくる"
という理想の世への考えは空論でしか無く、
中華統一の後 滅ぼされた六国の者たちの苦しみという重い現実が抜け落ちてしまっている、と指摘する。

そして、
六国征服の後、心身共に朽ち果てるであろう亡国の民たちをどう救済するつもりであるのか、
政の描く理想の世が空論ではないという根拠と答えを示し、
"滅ぼされる側"である自分を納得させてみろ、と訴える。

これに対し、政は
「答えはある」
と断言。

国を滅ぼす側の王として、
亡国の民たちに残るであろう
耐え難いほどの"屈辱感"、"喪失感"、"恐怖心"
などの感情を取り除くためには、

中華統一における戦争が
"征服戦争ではなく、新国建国の戦争だった"
ということを民たちに説き理解してもらう必要があり、
秦人は決して"支配者"とはならず、王自らが新しい国の形を伝えていこうと考えている、
と斉王に述べる。

しかし斉王は、政の考えを改めて
"空論"であると断じ、

支配なくして多種多様な文化・風習・信仰が複雑に分かれる中華の全人民を同じ方向へ向かせるなど実現不可能である、と反論する。

それに対し政は、
"支配するもの"
は必要であり、中華統一の成功は全中華の民を一手に"実効支配するもの"にかかっている、と斉王の意見を認め、

その上で
"支配するもの"は絶対に
"人"
であってはならない、
支配するものは
"法"
であるべきである、
と説く。

"法"に最大限の力を持たせ、
"法"に民を治めさせる、
"法"の下には皆等しく平等とするーーー

中華統一の後に出現する超大国は、
500年の争乱の末に"平和"と"平等"を手にする
なのである、と。

政が斉王の問いに対して用意していた答えは、
"統一後は、法治国家により上下なく並びとなりて
共に一丸となって自分達の新しい国の形成へとむかう"
という考えであった。

王侯すら"法"の下であり、もはやそれでは王国と呼べぬようになることなども一切は小事である、
と言い切った政に対し、

斉王は、
ひょっとしたら中華争乱における混沌の沼から脱する出口への光を見つけたのかもしれないと呟き、
実質上政の前で降伏を宣言。
全中華の舵取りを政に任せると明言した。


同時に蔡沢は、政が一滴の血も流さずして六国制覇のうちの一国を成し遂げた瞬間を見届け、
静かに息を引き取るのだった。



一方、本殿にて待たせていた李牧との謁見の場に向かった政は、
李牧に対して単刀直入に入国の意図を問いただす。

李牧は政に、中華統一の夢をあきらめてもらいたい、と上奏する。

李牧は、
中華統一の実現のために流れる血や大量の死
は紛れもなく悲劇でしかないのだと説き、
自らを"戦の根絶"を心から願う者として、
六国の王達を咸陽に集結させ
"七国同盟"
を結び、中華の恒久的平和を実現させるために他国との戦争を一切禁じるべきだ、
と訴える。

七国の王が盟を結び、
"万一禁を侵す国が出た場合は残りの六国がすみやかにその一国を滅ぼす"という縛りを設けておけば、
無益な血を流さずとも中華から戦は無くなるはずだ、と政に懇願する李牧に対し、
政は即座にその考えを否定する。

政は、一時の盟などでは邪な王や臣下が現れた場合に簡単に砕けてしまう、と訴える。
百年先に盟が守られている保証などどこにもなく、
そのような不完全なもので平和を成したとは言えないはずだと断言。

そして、
「秦は武力を以って趙を含む六国全てを攻め滅ぼし中華を統一する
血を恐れるならお前達は今すぐ発ち帰り
趙王に完全降伏を上奏するがいい」
と戦線布告。

李牧はそれを受け、
己が趙にいる限り秦将がまとめてかかってきたとしても自分の相手ではない、
この戦いで滅びるのは必ず秦である、
と咆哮し、趙へと戻っていった。


そして李牧の帰国後、
趙は軍事強化に向けて動き出し、
それを追うように秦も軍強化にむけて国庫を開き始めるのだった。




一方、黒羊戦で失った兵の補充のため、
飛信隊は新兵募集の選抜試験を行っていた。

そこで信たちは、
"元・中華十弓"の1人を父に持ち、弓の特殊技能を持つ兄弟と出逢うーーー。





*  *  *  *  *




黒羊丘戦、終わりました!

紀彗は離眼の民を選び、戦の敗北を選びましたが、
主を失い、決断を紀彗に委ねた慶舎軍の金毛さんにとっては、さぞかし無念な結末であったことでしょうね。。

離眼一城のために、趙の西部一帯が秦の侵略を受けることになるという責任の大きさと引き換えにしても、
紀彗はやっぱり離眼を見捨てることはできなかった。

今回の戦で趙が得たものは
"紀彗という隠れた名将の発見"と新キャラ・舜水樹(しゅんすいじゅ)と馬南慈(ばなんじ)が言っておりましたが、

今回のような決断を下したことに対する紀彗の将としての評価は、高くていいものなのかどうかは正直よく分かりません。
でも、そもそも慶舎が信に討たれた時点で紀彗の立て直しが無ければ
どのみち趙は負けていたと予測できますから、勝敗の全責任を紀彗に負わせるのも酷な話ですよね。

個人的には、紀彗が過去の悲劇を乗り越えて民と共に再建してきた離眼の城が血の海にならなくて済み、本当に良かったと思っています。。

そして、今回の黒羊戦は、翌年起こる超大戦の前哨戦だった‥‥
という衝撃の予告がありましたので、紀彗の再登場も近々またありそうです。


てか、合従軍以来の超大軍って何!?
そして李牧が見つけたらしき"桓騎の弱点"って何!?
今李牧めっちゃ怒ってますから、その超大戦はかなり内容濃そうな予感‥‥今からドキドキしますね。


そして桓騎ですが、
外道な村焼きが皮肉にもコスパ最高な結果につながっていたようで、
読者や飛信隊にとっては何とも後味の悪い完全勝利となりました。
けど、秦側の犠牲者が予想の半分以下というのは、どう考えても評価すべき功績ですよね。

信も羌瘣 も、桓騎の戦い方と戦果を見せつけられ、色々と思うところはあったようです。
信は、将として死傷者を大量に出してしまったこと、
羌瘣 は、劉冬に約束した言葉に結局責任が持てなかったこと、桓騎を軽く見ていたこと。
それらを含めてまだまだ将としての大きさは桓騎の足元にも及ばないと実感する2人なのでした。

何度も言ってますが、この2人の仲間としての同士の絆というか、互いに全幅の信頼を置いていることが分かる関係性が本当に好きです。

信は慶舎討ちの大金星が羌瘣 の同士討ちの罪で相殺されてしまったというのに、受け入れてるし(蒙恬に突っ込まれて変な顔にはなってますが。笑)、
羌瘣 は桓騎の戦い方を振り返り考えにふける信に対して
「信は信のやり方で天下の大将軍になればいい」ときっぱり言う。

かつての信の乱銅斬りの時もそうでしたが、
飛信隊は、隊員のベクトルが同じだからこそ隊長の想いや考えが響くし、その気持ちを共有できてるんですよね。

信念を曲げてまでして得たものの先に、
自分が欲しがる未来は無いのです。

(余談ですが、いつもの羌瘣 の"信殴り"が今回フリ付きでやり過ぎな感じがしました‥加えて今巻他の場面でも殴り場面多すぎな気が‥‥どうしたの羌瘣 ちゃん?)


そしてそして、予想通りと言いましょうか、そんな飛信隊に、那貴隊が正式加入しました!
「飛信隊で食う飯がうまい」
と話す那貴の表情はどことなく晴れやか。
那貴の実力のほどもまだ底知れぬ感じですし、
これからの飛信隊に期待が高まります!


後半は政と斉王との会談でしたが、
なんと、なんと、中華一国ゲットしちゃいましたー!!

合従軍戦の際にも斉とのGJ外交で秦を救った蔡沢老師でしたが、
今回はなんとヘビ王自らを咸陽まで引き連れて密談の場を設けることに成功。

そして斉王は、政の中華統一ビジョンに納得と期待をかけて実質的な"降伏宣言"をしちゃいました。

政の口から「法治国家」なるワードも出て、
さらに李牧との対峙場面では

🔴政 :「この戦で全中華を悲劇が覆うことなど百も承知だ!
だがそれをやる
綺麗事など言う気はない!
よく聞け李牧と趙の巨達よ

秦は武力を以って 趙を含む六国全てを
攻め滅ぼし 中華を統一する!!

血を恐れるならお前達は今すぐ発ち帰り
趙王に完全降伏を上奏するがいい!」

と宣戦布告!

政の、有無を言わせぬ強い口調と言葉に込められた意志に、その場にいた誰もが固まります。
昌文君ですらも。
政にとっても、全ての覚悟を背負う大きな大きな宣言だったのです。


一方、
斉王が秦の郷土料理を食しながら、
自慢の食材を嬉しそうに語る秦人の召使いに

「明日からこれら全てを趙の米・趙の肉・趙の野菜と言わねばならぬとしたら
そなたらはどう思う?」

と問う場面がありました。

この斉王からの問いかけに対し、

「許し難きことです」

と顔を歪めながら答える召使いを見ながら、
斉王は、政が進もうとしている先の未来が恐ろしく多難なものであることを改めて確認しつつ、
政に中華を託すのでした‥‥。

このシーンは少し胸が苦しくなりました
ね‥‥。

そして蔡沢老師、
「人の本質は光だ」巻(39巻)での記憶も新しく、
今回もやたらに感動して胸のあたりをぎゅっとしまくるなーと思っていましたが、
さすがに2回目あたりから ん?と思いはじめ、3回目にはさすがにわたしも異変を悟りました。今回は本当に心臓の異変だった!

そして蔡沢は、最後の大仕事を笑顔で締めくくり、
中華統一の世へ繋ぐ大きな一手を打ちこんで息を引き取るのでした。
とてもいい笑顔でした。(涙)


さらに一方李牧の方ですが、
もっともな意見と提案を上奏してきます。

「本当は政のような王に仕えたかった」
というのは李牧の本音なのでしょうね。
以前も自国の趙王については諦めているような発言がありましたし。
お気に入りの側女ならぬ側男のために李牧を敵地に送り込むほどの愚王ですからね‥‥
まあ、それはそれとして、 
李牧は政の中華統一の考えには断固として反対の姿勢です。

七国が同盟を組んで互いに手を取り合うべきではないか、と
もっともな提案をしてきます。 

いや、ごもっとも。我々が生きる現代も、おおむねそのようにして成り立っておりますね。

しかしながら、政は真っ向からその提案を拒否。
政にとっては、その場しのぎの政策ではなく、問題を根絶したいのです。 
そのための最良の手段が、政にとっては"国境を無くすこと"なのですよね。

李牧は、

「統一後の理想の世など
そこで倒れていく者達に
何の慰みになりましょう

流れる血も 大量の血も 紛れもなく悲劇そのものです!」

と訴えますが、
政は中華統一の考えを翻す気はさらさら無く、
武力で六国を滅ぼすと戦線布告まで受けた李牧。

政に対し、
自分相手には絶対に勝てない、滅びるのは秦の方である、と珍しく咆えておりました。
 
戦争でまわりが見えなくなっていたばかりに、仲間を失ってしまった過去を持つ李牧にとっては、
政の描く未来へ向かう経緯の中で起こるであろう惨劇に関して、見過ごすことができなかったのでしょう。

かくしてここに、趙 対 秦が、全面戦争に突入してしまったもよう。
いよいよ本格的に始まってしまったのですね。

政は、李牧は自分の目で政が中華統一を語る顔を確認しておきたかったのではないか、
と言っていました。
一寸のブレも無い政の顔に、李牧は政の考えを決して覆すことはできないだろうと理解したことでしょう。

しかし、昌平君の顔(目)にはいささか否定的でした。
確かに何だか濁った表情をしていた昌平君。
今回の昌平君の眼差しの奥に潜む何かしらの負(?)の感情を、李牧は見抜いたようす。
その上で、絶対に自分を負かすことはできない、と断言しました。
‥‥こういう表現にも、きっと原先生的に何か意味があるんだろうな、と思いました。

政と昌平君は、"中華統一"という目的は同じだけれども、その目的を掲げるに至った考えが、全く違う方向にあるのかもしれません。


‥‥とまあ、今回はなかなか濃い内容の巻でした。
こんな内容濃いし、
仕事が今超忙しいしで、あらすじがなかなかまとめられずに今回は記事アップが大幅に遅れてしまいました…。
誰よりも早く新刊の感想を語りたくてうずうずする気持ちをおさめるために始めたこのブログなのに!笑

そうそう、最後に飛信隊に新キャラが加入しそうですね。
弓矢兄弟、いきなり強力戦力すぎでしょー!!

ただ、お兄ちゃんの顔がなんかポップ過ぎて、ちょっとキングダムっぽくない気がしてしまいました。。
最近、個人的には絵柄が少しずつ少しずつポップ&キャッチーな感じになってきているような感じがするのは気のせいですかね?
人気もうなぎのぼりだし、敢えてなのかな?と思いつつ、
女子陣はどんどん可愛くなってて嬉しい反面、ページをめくる手がインクで真っ黒になってしまうような(単行本派なのでならないのですが)、以前からのそんな男臭いタッチがこの物語の世界観にマッチし過ぎて大好きなんですよね。。

これから戦争が多くなりそうな展開の中で、もっともっとゴツめのキャラがワッサーと出てきて、紙面を真っ黒に染め上げて欲しいです!!笑


最後の最後に、今回のおまけ!!

ちょ、これって!?
石、、お守り、、、プロポーズかよ?!

お守り持ってないのか聞いてきといて、
自分も持ってないとか訳わからんこと言う信に対して、
「(混バアの紫水晶の腕飾りを)え‥‥これが欲しいのか?」
とか聞いてる羌瘣 が可愛過ぎて悶えました!!

本編の内容的に、すでに黒羊から秦へ帰って兵の募集してたはずですから、
もう"高(こう)"って邑に帰りに寄って、
石売ってる店とやらでおそろい(?)の石をゲットしちゃってるのか?
どうなのか?!(キャッ)

次巻では羌瘣 の装飾品に何か加わってないか、めっちゃ見とこ。笑


という訳で、46巻へ続きます。



【メモ】
⭕️現在蒙恬23歳、信22歳。

⭕️黒羊を奪取後、李牧が秦へ緊急来朝したため、趙軍とは一時休戦となった。

⭕️弓矢兄弟の父親は、秦でただ1人かつて中華十弓に名を連ねた蒼源という男らしい。

⭕️弓矢兄弟の弟のほうの名は淡(たん)。

⭕️おまけマンガ「お守り」

⭕️カバー裏:裏表紙側のみ、弓矢兄弟の兄のイラスト。