キングダムが好きすぎて。

キングダムが好きすぎるあまり、自分を落ち着かせるためにまとめました。

キングダム 58巻

*ネタバレあり*

 

 

キングダム 58 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
 

 

 

 

長きにわたる宿敵・龐諼との戦いに、ついに決着が着く今巻。

 

表紙も内容そのまんまで、良いですね!

 

ハイライトは前巻から引き続く信×龐諼の一騎討ちの結末なのですが、

あまりにも予想外な展開にわたしの思考回路は一旦ストップしてしまいました。

 

なので初読み時には、後半部分があまり頭に入ってこなかったぐらいです。笑

 

衝撃の58巻、あらすじからまとめたいと思います。

 

 

 

【あらすじ】

李牧軍本陣の目前で立ちはだかる龐諼と対峙した信は、激しい一騎討ちを続けていた。

 

既に満身創痍の信の身体は痙攣を起こしながら何度も斬り刻まれ、繰り返し膝をつくが、

過去に志半ばで倒れた仲間たちや自身が葬った者たちのそれぞれの思いに背中を押され、

幾度も立ち上がり龐諼へ挑み続ける。

 

一方、秦軍総大将・王翦は、王賁や蒙恬の救援によって無事に死地を脱出していた。

倉央軍が李牧本陣へと進撃する中、李牧を脱出させるために抗う趙軍だったが、

当の李牧はその場を動こうとせず龐諼と信の一騎討ちを見守り続ける。

 

圧倒的な個としての武の研鑽を重ね、それのみを極め続けた龐諼が、

関わる人間たちの思いを紡ぎ束にして戦い、"人の力"を体現する信に勝つことができないという現実を目の当たりにし、

 

李牧は龐諼ら求道者たちが積年追い求めてきた

"天からの答え"は、

"誰がどう足掻こうが人が人を超える存在には成り得ず 所詮は人は人でしかない"

ということだったのだと結論づける。

 

李牧が見守る中、信と龐諼の一騎討ちは更に激しさを増していた。

 

何度打ちつけても立ち上がる信に対し、理解が及ばぬ龐諼。

 

自らの道を極めるために己の全てを削ぎ落とし、捨て去り、ひたすら""のみに

邁進してきた自身の""に対し、 

信をはじめ王騎、麃公ら龐諼自身が否定する生き様を見せる者たちが己の刃に抗える理由を探した時、

龐諼は

自らの進む""が間違っていたのではなく、

そもそも、

"人が人を超える"

などという""そのものが無かったのではないか?

という考えに行き当たる。

 

長年探し続けてきた答えにたどり着いたかのようにみえた龐諼だったが、

即座に自らがたどり着いたその答えを自身で否定する。

 

そして龐諼は再び信へと矛を振り下ろすが、

同時に矛を下ろした信は龐諼の刃を受け、そのまま押し勝ち龐諼の刃を折る。

 

その瞬間、龐諼の劣勢を察した趙兵は、突如一騎討ちに割り入ろうとするが、

飛信隊の面々がそれを阻止。

 

隙をついた龐諼は折れた刃で信を貫こうとするが

信はそれをぎりぎりの位置でかわし、

全身全霊で龐諼に矛を振り下ろし、遂に龐諼の身体を斬り裂くのであった。

 

 

長きにわたり飛信隊の宿敵であった龐諼を信が見事に討ち取り、

歓喜で爆発する飛信隊。

 

一番の難敵を信が葬り去ったことで、後は李牧を討つのみとなった秦軍右翼は士気が最高潮となり、間髪入れず目前に迫った李牧本陣へと進撃を開始する。

 

一騎討ちを見届けた李牧は即座に鄴へと退却する手筈を整え、脱出を図っていた。

 

すぐさま李牧を追おうとする飛信隊だったが、

激戦を終えた信には異変が起こっていた。

 

龐諼を討ち取った後、その場に立ち尽くしているかのように見えた信だったが、

仲間たちがかける声に一切反応せず、

そのまま倒れてしまう。

 

尾平たちが駆け寄り信を揺さぶり起こそうとするが、信の瞳孔はひらき、呼吸は止まっていた。

 

崇原は信の脈を確認するが、信の身体は驚くほど冷たくなっており、既に心臓は止まっていた。

なんと信は、龐諼との死闘の最中に命が尽きていたのである。

繰り返し龐諼の刃を受け続けた信は、命が尽きた後も思念の強さのみで立ち上がっていたのだった。

 

駆けつけた貂は信のもとへ駆け寄り号泣する。

信の死を受け入れられない飛信隊の兵士たちは 

嘆き悲しみながら信の名を呼び続けるが、

信が目を覚ますことは無かった。

 

 は信を助けるため、過去に蚩尤族の修行で教わった禁術の中に命の力を分け与える術があったことを必死に思い出そうとする。

 

確かに習ったはずの呪語の詩の記憶を必死にたぐり寄せ、羌 は信と自身の気の道を開いて繋げることに成功し、そのまま意識を失う。

 

 

 

 

 

 

 がたどり着いた意識の先には、幽連と羌象がいた。

 

"天地の間(はざま)"

と呼ばれるその場所は、周りには何も見えない真っ白な精神世界の空間であった。

 

そこから先に進むためには、羌 の寿命を減らす必要があると幽連は話す。

 

自分の命を使うことでしか発動しないと言われるその術は、

命を呼び戻したいと思う相手が間の世界の奥深くまで行ってしまっている場合には、

たとえ自分の寿命を半分使ったとしても101つの可能性でしか救うことができないという。

 

信は既に死から時間が経過し、間の世界の奥にまで進んでしまっていた。

 

自分の寿命を半分失ったとしてももはや信を助けられる可能性は厳しく、

羌象は羌 だけでも術を解いて戻るようにと促す。

 

しかし、羌 は迷うことなく信のために命を全てやると即決。

 

 はどうしても信を死なせたくないと願い、

それを受けた幽連は術を発動させる。

 

 

 

 

 

 

 が次にたどり着いた精神世界の先には、信の姿があった。

 

 は信の名を何度も呼ぶが、信には一切聞こえていないようだった。

 

信の進む先には朱い階段があり、信はその階段に向かって歩いていた。

 

信が階段を登ろうとした瞬間、羌 の声が一瞬だけ届き、信は足を止めて振り返る。

しかし信に羌 の姿は見えておらず、

信の前には死んだはずの漂が立っていた。

 

信は漂と昔話をしながら階段の方向へと再び進んで行くが、

 は沼のぬかるみに手足の動きを奪われ、

声も出せなくなってしまう。

 

信は、漂が死んだ後の話をしようとするが、

漂に自分の隊の名前を聞かれても思い出すことができない。

再度朱い階段の前まで着いた時、

漂は信に他に何か話すことはないか、と問う。

 

信は記憶が朧げになっており、秦王に会った話を漂へ聞かせようとするが、嬴政の顔も思い出すことができなかった。

 

何か一番大きなことを忘れている気がする、と言いながらも信は目の前の階段を上ろうとするが、

 が飛信隊の名を叫んで信にしがみつき、

階段を上らせまいと懸命に止める。

 

聞こえなかったはずの羌 の声は信に届き、

飛信隊の名を聞いた信は自らの夢を思い出す。

 

「二人の夢だった天下の大将軍にまだなってねー」

 

と信は漂に告げ、信は階段を上ることを止める。

そして漂は消え、信が現実の世界へと戻るための光の穴が現れる。

 

 は信を光の穴へ落とした後自らは力尽きてしまう。

沼のぬかるみに全身を沈められてゆこうとしたその時、

 の両脇から先に命を落とした松左と去亥が現れ、2人が腕を掴み上げ羌 を沼から引き上げる。

 

まだ何か役目がありそうな気がしてとどまっていてよかった、と笑う2人に助けられた羌 は、

「うちらの大将頼んだぞ」

と信を託され、光の穴に投げ入れられるのだった。

 

 

 

動かなくなった羌 が目を覚ますまでは、と信の名を呼び続ける飛信隊の前で、

信は突然目を覚ます。

 

信は"天地の間"での記憶は一切覚えておらず、

間の抜けた表情で突然蘇った信に対して仲間たちは喜びを爆発させる。

 

しばらくして羌 も無事意識が戻り、

信が死んだという情報を耳にし駆けつけた蒙恬・王賁と合流した信たちは、

ひとまず朱海平原での勝利を喜び合う。

 

そして気を新たにし、鄴へと退却した李牧を追うために精鋭隊を選りすぐり、王翦とともに鄴へと出発する。

 

 

 

 

 

 

朱海平原での決着が着いた3日後の開戦18日目、

李牧は鄴へと到着する。

 

しかし、鄴城内へ向かう直前、李牧の目の前で鄴の城門が内側から開いてしまう。

 

飢えに耐えられなくなった民たちが外に出たがり暴動が起こってしまったのである。

 

受け入れた難民たちをはじめ、鄴の民は城外へ次々と流れ出て行き、それと入れ替わるようにして桓騎軍が城内へとなだれ込む。

 

李牧は外からその様子を眺めることしかできず、

責任を重く受け止めた鄴城主は自死

李牧は無駄な死者をこれ以上出さないためにも

桓騎軍との戦を中止し、

溢れ出た難民たちとともに鄴を去る。

 

 

しばらくして王翦たちが鄴へ到着すると、桓騎軍により鄴は既に陥落していた。

 

しかし鄴を占拠できたものの、以前王翦が送り込んだ間者により備蓄されていた食糧を焼き払わせてしまったことから、

鄴城内に食糧は残されていなかった。 

 

李牧は秦軍を鄴へ閉じ込め、遠巻きに包囲することで餓死を狙う算段であろうと王賁は予想する。

 

しかし、王翦はこの食糧問題を驚くべき手段で

解決することになるのであるーーー。

 

 

 

 

 

 

*  *  *

 

 

 

 

 

ついに‥‥

ついに!

憎き龐諼との戦いに決着がつきました!!

 

思い起こせば龐諼とは本当に長い付き合いだったなぁ、と感慨深く、しみじみ今までの物語を頭の中で振り返ってしまいました。

 

この決着のつけ方に関してはきっと賛否あるだろうなと思い、

わたしも初読の際は、様々な思いが頭の中をかけめぐりました。

冒頭にも記しましたが、衝撃すぎて後半(鄴パート)がほとんど頭に入ってこなかったほどです。笑

 

思うところは色々ありますが、順を追って感想を話していきたいと思います!

 

 

さて、前巻で息子王賁&蒙恬に救けられた王翦でしたが、

2人のおかげで無事に死地を脱出し、そこそこ安全圏的な場所まで逃げてきていました。

これで王翦の方はもう安心ですね。

 

対する趙軍は、倉央軍の猛攻により突破されるのは時間の問題。

流石にもうヤバイと限界を感じた趙兵たちが必死に李牧だけはと逃がそうとしてるのに、そのまま信たちの一騎討ちを見守り続ける李牧。

 

李牧にとって龐諼は、かつて命を救われた相手ともいえる存在ということが前巻で判明しました。

そのことに加えて、

19年前に出会った際に龐諼が李牧に発した

(李牧は)俺の道を答えに導く者」

という、

意味深で予言じみた発言を受けた責任?のようなものもあってか、

最後までこの2人の戦いを見届ける覚悟があったのかなと思います。

 

そして、求道者・龐諼が長い間追い求めてきたものに対する答えが、ようやくこの巻で出されました。

 

"人は人でしかなく、神様にはなれない。"

 

我武神、我武神って言うてたけど、それ違うで‥‥ 

とここにきて李牧に否定されていた龐諼。

 

そもそも人はどれだけ頑張ったとしても人でしかなくて、神様になんかなれないのです。

 

李牧が言っていたように、

もし本当に武を極めた神なのであれば

王騎に敗れはしないし、

麃公将軍に腕を折られることもないし、

蒙恬じィに足を貫かれることもないはず。

 

神様じゃないからこそ負かされるし虚もつかれるという事実があるのに、その矛盾に気づかずに我は武神だともだえている龐諼は

"ただのど阿呆"

だとかつて言ったのは、麃公将軍でしたね。

 

なんだか前巻から、この問題に関しては哲学的な方向に進んでいるように思え、わたしは難しく捉え過ぎていたところがあるのですが、

 

龐諼のように個としての強さをひたすら追求するのも人だからだし、

信のように人と人を繋ぎながら背負った思いを強さに変えるのもまた人だからなのですよね。

 

結局、対極にある考え方であったとしても、"人は人でしかない"のだという、当たり前といえば当たり前の結論となりました。

 

原先生はこんな当たり前のようだけれども奥深いテーマを、これほど時間をかけてまでよく掘り下げようとしたなぁ‥‥

と感服してしまいます。

 

原先生が龐諼の存在を通して伝えたかったことって何だったのかなと考えた時、

 

単純な""としての強さだけでは絶対に超えられないもの、または絶対に得られないもの‥‥

そういったものの価値を描かれたかったのではないのだろうかと勝手に思いました。

 

今回、初めて龐諼の過去が描かれましたね。

人の傷を治す不思議な能力を持つ心優しき夫妻の間に生まれたのが、龐諼でした。

まだ生まれたばかりの赤ん坊・龐諼は、

ある時突然現れた求道者によって連れ去られてしまったようです。  

 

求道者は見込みがありそうな子どもをさらって育てるらしいので、龐諼は夫妻から特殊能力を引き継いでいて、その天賦の才能が求道者に察知されてしまったのですね。

こんな生まれたての赤子にまで求道者能力センサー働くなんてどんだけだよ‥‥!

 

しかしながら、龐諼が今まで信たちへ行ってきたように、心優しき龐夫妻をはじめ村人たちは天災に遭ったかのように求道者に斬り殺され、

赤子龐諼は連れ去られてしまいました。

 

この過去シーンは、赤子龐諼の記憶だったのでしょうか?

それとも事実としての単なる過去描写だったのでしょうか?

最期に思い出した龐諼の脳裏の映像がこれだったのだとしたら、少し切ないなと思いました。

 

勝手に見込まれて求道者にさらわれたりなんかしなければ、

人の傷を治して感謝されていた両親とともに、

龐諼も人と人との温もりの中で生きていたはずなのにね‥‥。

 

 

ともあれ、龐諼ここに墜つ、です!

 

 

 

さて、見事信が龐諼を討ち取ったあとの展開なのですが‥‥

 

これには度肝を抜かれましたね!!

 

なんか、途中から信のようすが変では?

 も信を見てゾッとしてたり反応が何か変?

貂もなんか察知して持ち場を離れたりしておかしいぞ?

 

と思っていたら‥‥

 

 

まさかの信、死す!!!!!

 

 

 

 

!?!?!?!?!?

 

 

 

 

 

とか言って、瀕死なだけで実はか細くも息があるとかですよね?!

と思っていたらご丁寧に崇原が脈を確認したりなんかしてて、

 

‥‥心臓も動いてない!?!?!?

 

いやいやいや、そんな訳あるかい!

 

だって信、まだ将軍になってないし死ぬ訳ないのに、死んだってどういうこと?!

 

 

‥‥という具合に頭の中が混乱しまくりで、

これ以降の話に関しては読んでいるのに読めていなかったというか、ページをめくっているのに頭に入ってこなかったというか、

とにかくかなり動揺していました。笑

 

そしてここで羌 が登場です。

 

貂が置いていかないでよ‥‥と号泣している姿を見て、事情を飲み込めない中でももらい泣きしそうになったわたしの心が一瞬スッと冷めかけてしまったのは、

まさか羌 が謎の術で何とかしようとする展開なのでは‥‥と予感してしまったからに他なりません。

 

「うろ覚えだけどいくつか禁術がある」

と羌 ちゃんが口にしたところで、34巻の幽連との決戦時にいきなり現れた"魄領の禁"の術のときのような唐突感を感じてしまい、

ちょっとモヤモヤが生まれてきました。

(余談ですが、51巻で描かれた"命の力を分け与える術"としての"手つなぎシーン"は、半分信に触りたいがための言い訳だと解釈していたらガチ術だったことがここで判明。笑)

 

なんだかんだで呪語の詩を思い出した羌 は、あの世とこの世の境目のような精神世界である"天地の間"へと意識が落ちていきます。

 

そこで死んだ信を助けるためには自分の寿命を減らさないといけないし、

術を使ったとしても10にひとつしか助からないと言われてしまったのですが、

迷いなく命を「全部やる」と言い切った羌瘣。

 

自分に対しては何の見返りも求めない潔さに対し、やっぱりこの子大好きだわ‥‥

としみじみ思いながらも、

寿命をいくつかもらうなのか、寿命の半分を使うなのか、寿命を減らすなのか、

条件の表現がちょっとあいまいで再びモヤモヤしました。

 

結果的に術が成功したあと、

 が象姉に言われていた

「やっぱりあんたの寿命が縮んでしまった!」

という言葉からも、

"寿命が縮む"というふわっとした表現がどうとでもとれて中途半端だなぁ、と少し残念でした。

 

死んだ人間を生き返らせるからには、かわりに命を取られるぐらいのリスクは必要な気がするのですよ。

 

そりゃあ羌 をここで退場させてしまうのには惜しすぎるし、

わたし個人としても羌 が死ぬのは勿論嫌なのですが、

信を死なせて、それを生き返らせるという強引な手段が必要なのであればそれぐらいの厳しい条件が妥当なのでは‥‥?

寿命半分キッチリ無くなった、という表現も無かったし、羌 の覚悟は確かに伝わったけどもなんか命を賭けた術にしては条件がゆるい気がする‥‥?

とまた勝手にモヤモヤです。

 

そもそも、信を一旦死なせる必要はあったのでしょうか?

死ぬ寸前の狭間で見た夢の中で、漂に助けられて

意識が戻った信(キリッ)じゃダメなの?

 の信への想いや、松左と去亥のファインプレーには素直に感動したけども、

朱海平原の終盤戦は羌 頼みなことが多すぎて、少々残念に思えて‥‥

 

死にかけの王賁を何とか復活させたのも羌 だし、王賁が王翦を救けにいかなければ蒙恬が来たとしても王翦はやられてただろうし、そもそも大将死んだら終わりだったんだし‥‥

いろいろ羌 ちゃんさまさまかよー!

 

 

とまあ、読んでいるだけの人間はこのように好き勝手言えますけどもね!

すみません!

 

 

きっと原先生も龐諼戦の結末は色々悩みまくられた上でのこの展開だったはずですから、

こんな素人の人間にどうのこうの言われる筋合いは全くありません。笑

 

それに史実として勝敗は残っている訳ですから、羌 のおかげで秦が勝ったということでもないと理解はしているのです。

なのでいち読者の主観的な感想でしかありませんが、

肝心な場面でのスピリチュアルワールド展開に関しては、個人的にはキングダムに出してきて欲しくない展開だったな、と思いました。

 

わたしは気合いと根性論はどちらかというと好きな方だし、死後の世界は何ならあるんじゃないかなとも思っているし、友情!努力!勝利!の方程式も大好物なのですが、

龐諼との体格差を含め、信が趙我龍との一戦の後で満身創痍すぎるのが不利すぎて、

 が斬り落とした指2本程度では補いきれないほどの龐諼との余力の差を、

果たして思いの強さだけで何とかできてしまえるものなのか‥‥‥

というモヤモヤを吹き飛ばして納得させてくれるような勝利ではなかったな、というのが正直なわたしの感想です。

 

だからこそ、無理目過ぎる状況下で信が龐諼に勝つためには超常現象位引っ張ってこないと説明がつけられないぐらいの大一番だったんだな、とも思っています。

 

 

 


今回は散々不満を漏らしてしまいましたが(原先生本当にすみません‥‥)、わたしは原先生にはあまり世間の読者の意見を意識して欲しくはないと思っています(勝手やな)

 

けれども人気作品になるとそれも難しくなってくるのかな、とも思います。

 

少し話が脱線しますね。

実写映画版を見終わった後に、久しぶりに単行本を途中まで読み返してみて改めて思ったのですが、

わたしは原先生のコマ割りの巧さや、

漫画だけど"行間を読ませる"的な表現の仕方がすごく好きで、

セリフはなにもないけどキャラの視線や風景で伝えてくる描き方が本当にすごいと思っています。

引き算の巧さというか。

映画が大好きな先生なだけに、そういう見せ方が本当に上手いなと。

だからキングダムは何回読み返しても新たな発見があって、何度も楽しめる大好きな作品なのですが、

 

ここ最近は行間お察しというよりはむしろ説明的なことが多くて、色々詰まってパンパンな感じがするな、と読み返してみて感じました。

 

ページ数の関係とか、諸事情が昔に比べて多かったり複雑になってきてたり、色々あるんだろうなと勝手ながら思ってます。

 

今巻に関しては、ネットのレビューを少し覗き見した感じだとそれなりに賛否があったと思われるが故に、

本誌で掲載時はどんな反響だったんだろうかと

原先生のご意見が少し気になるところではあるのですが‥‥

 

原先生には外野の声を気にせず描き切って欲しいと切に願っています!

 

 

ほんと今回は好き放題言ってすみません‥‥。

 

 

さて‥‥

本筋の感想の続きに戻ります!

相変わらず長くなり過ぎていますが、もう少々お付き合いください。笑

 

 

間の世界で、漂が出てきたのにはビックリしましたね!

そして信を光の穴に落とす前に羌 が抱きつくシーン、目がうるっとしました‥‥!

信を無事生き返らせることができるという安堵の気持ちと、

自分はここで死ぬかもしれないから最後の別れになる、

というさよならの気持ちとが入り混じっているように思えて、羌 にキュンとしました‥‥  

 

最近かなり意識的に羌 がフィーチャーされてきている気がするので、

この鄴攻略戦後の論功行賞で信が将軍になったら、もしや結婚とか?!もありえそうな雰囲気ですね。

 

象姉が言っていた「2つのいいこと」はちょっと蛇足かなと思いましたが、それ系のことかなぁ、

と緊張しちゃいます。

 

わたしは何なら知らぬ間に数年が経過してて2人の間には子どもも生まれ、羌 が現場復帰する、ってところで信将軍としての新章がスタートしてもいいぐらいだと思っています!笑

 

 

そして蘇った信の「ひょこ」シーンは、ここはシリアスに決めて欲しかったわたしにはちょっとちょっとー!と思わずツッコミましたが、

貂がめっちゃ泣いて震えていたので、ホロリとしましたね‥‥。よかったね、貂。  

 

さて、

生き返ってすぐに鄴へ威勢よく駆けて行った信にはほとほと呆れましたが、笑

鄴は李牧の到着を待ちきれずにタッチの差で陥落。

 

自ら責任を感じて身を投げてしまった鄴城主には本当に気の毒としか言えません‥‥。

 

民を守ろうと難民を受け入れたことが災いしたものの、誰がその行いを非難できましょうか‥‥

王翦の間者が食糧焼き払ったやつが効きましたよね‥‥。

 

次巻は驚くべき方法でその食糧問題を王翦が解決するそうなので、

気になるところです。

 

次巻でやっと鄴攻め編に一区切りつきそうですね!

論功行賞まで見られるのかな?

 

 

新展開が楽しみです!

 

 

 

 

 

【メモ】

⭕️李牧の解説によると‥‥

 

8年前の馬陽での王騎との再戦では、王騎を葬りはしたものの、龐諼1人の""の力としては王騎に勝つことは出来なかった。

龐諼は決して未熟だったから勝てなかった訳ではなく、

17年前から龐諼は既に人としての武の極みに達していて、それでもなお王騎に敗れたのではないか‥‥と分析しています。

 

 

⭕️ の寿命について

始皇11年現在、政と信は2324歳となりますので

ひとつ歳下の羌 は現在2223歳。

数え方は[時間軸の整理]記事をご参照ください。

 

この時代の平均寿命について少し調べてみたものの、明確には分かりませんでした(当然ですよね‥‥)

記録に残っているような傑物たちは名家の出が多かったため、栄養状態が良い環境で育った故にこの時代でも長生きする人物が多かったそう。

(蒙驁将軍や廉頗は長生きっぽいですもんね。)

亡くなりやすい幼少期を乗り切れば一般的に340代で亡くなることが多かったみたいなので、

仮の寿命で計算してみました。

 

◉羌 (2223)が残りの寿命の半分を失った場合の新たな寿命

元々の寿命()

残りの寿命年数

新たな寿命

35

12,13(÷2)

2829

40

17,18(÷2)

3132

45

22,23(÷2)

3334

50

27,28(÷2)

3637

 

最終的に象姉は「寿命が縮んでしまった」としか言ってなかったので、半分失ったのかどうかは明記されておりませんでしたが、

半分にしてしまうと上記のように割と早めに死んでしまいそうなので‥‥ストーリーに支障をきたしそうですね。なのでぼやかされたのかもしれません。

でも羌 は食いしん坊だから栄養いっぱい摂ってるはず!

 

そういえば同じ羌族の羌明は、里を出て17年で子どもが2人おり、推定30でした。

 

⭕️信の命の炎が消えた瞬間

41ページの4コマ目で、信の耳から血がドロッと出た時くらいからでしょうか。目の玉の色が変わりました。

 

⭕️57巻の記事で、田有と沛浪を見間違えていることに気づきました。訂正しておきました。似すぎ!笑

 

⭕️おまけマンガ「輪虎物語」

輪虎も可愛かったけど介子坊の「愛と平和だ」も可愛かった。だから襟のところの模様がハートだったのですね‥‥

 

⭕️カバー裏:なし

【感想】映画「KINGDOM」(後編)

*ネタバレあり*

 

 

 

 

3.「王宮での決戦〜王都奪還へ」

 

概要と解説

3000ほどの山の民たちを引き連れ、

ついに咸陽へ到着した政たち一行。

 

政には、王宮へもぐり込むための作戦がありました。

王弟一派は8万の軍勢を準備しているものの、呂不韋の持つ20万の軍勢にはまだまだ劣っていることから、

呂不韋が遠征に出ている今のうちに他勢力をかき集めておきたいはずだと読んでいました。

 

山の民が制している西の山界は広大であり、味方につけておけばかなりの戦力になります。

そのあたりの諸事情をうまく利用し、

山の民側から秦との同盟を復活させたいと申し出ることで交渉を図る‥‥

という体で王宮内に侵入しようと、政は考えていました。

 

姿はまだ出てきませんが、

現在遠征中の呂不韋、政の庇護者なのは表向きの顔なだけ。

王弟の反乱という国の一大事に遠征から戻って来ないのも、政が殺された頃にシレッと咸陽に戻って己が成 を潰し、自分こそが王になろうと目論んでいるからにほかなりません。

王弟一派はその時のための対抗勢力として、今のうちに手札を増やしておきたいという焦りがあります。そこを利用しようという訳ですね。

 

とはいえ、長年親交を絶っていた山の民からの突然の同盟の申し出に対し、

王弟一派の竭氏や肆氏たちは当然警戒しますが、

そこは楊端和が上手いこと言ってくれて武器の帯同を認めさせ、50人のみ選抜された一行は

"朱亀の門"

をくぐることに成功します。

 

門をくぐった瞬間に政が王弟一派の兵を斬り、戦いの火蓋を切ります。

政は仮面を外して己の正体を明かし、一気に戦闘へ!

 

ここで政たちは2隊に分かれ、

信、壁、バジオウ、タジフたちは

王宮の内部へ通じる地下の隠し通路から本殿へ向かい、成 を仕留める役割を担います。

 

政や昌文君、楊端和たちは残って囮となり、

信たちが成 を仕留めて戻ってくるまで正面から進み、耐えしのぐという作戦。

王宮から離れた駐屯地にいる8万の軍勢を呼ばれる前に、信たちが成 を討つことができれば勝ち、ということですね。

 

さて、信たちが隠し通路(原作だと"右龍の回廊")を進んで行くと、途中で元将軍・左慈が待ち構えており、ここで激しい戦闘となります。

 

バジオウ、タジフらが奮闘するも、謎の巨大珍猿・ランカイが無茶苦茶な戦闘力で場を荒らしますが、

バジオウの劣勢に奮起した信がランカイに挑み、ランカイを倒します(わりとあっさり)

 

信たちはそのまま突き進み、成 のもとまでたどり着きますが、

いつの間にかこちらに来ていた左慈が現れ、信の前に立ちはだかります。

 

左慈は元将軍。列国に名を轟かせていたものの虐殺が酷すぎて追放され、

今や"雇われの人斬り"となり下がってしまったもよう(:)

原作では、"上級武官""肆氏の片腕の人斬り長"とされていたので、設定が変更になっています。

 

映画のパンフレットによると、このシーンのラスボスを原作と同じランカイではなく左慈にしたのは、原先生の考えだそうです。

""という言葉を軸に展開される"言葉の戦い"を見せたくて、原先生はかなり悩まれたそう。

 

確かに、もしラスボスがランカイだったら、言語が話せないのでただの単調な戦闘シーンになりそうだし、

ランカイのビジュアルもマンガみが払拭しづらいので、映画としてのクライマックス感は弱かったかもしれません。

 

映画を愛する原先生のことですから、見せたいシーンや伝えたい想いを最大限効果的に表現できる方法を探して悩み抜き、練り出した設定なのだろうと思います。

 

左慈はバジオウ・タジフをこともなげに蹴散らし、信との一騎討ちに。

 

実質的に、このシーンが全体を通しての1番の見せ場です!!

 

信は左慈を「クソヤロー」と呼び向かって行きますが、初めは歯が立たず左慈の剣にはじき飛ばされてしまいます。

 

 「どうした?将軍になるんだろ?」

 

と信を挑発する左慈

 

途中、信がやられているのを高みの見物で

 「ウホッ♪」

と膝を打ちながら喜んでいる成 がちょいちょい差し込まれてくるのですが、

これが毎回絶妙に小憎たらしい!

本郷奏多は天才です。笑

 

 

なんだかんだで信と左慈は激しい打ち合いに。

 

 

「夢見てんじゃねェよ ガキが

 

 夢なんてクソだ

 

 そういう奴らをいっぱい見てきた

 

 戦場に夢なんて転がってねェんだよ

 

 夢だなんて言ってる奴こそくだらねェ死に方す

 んだよ」

 

 

と信へ吐き捨てる左慈

 

ここで信の脳裏に漂の顔が浮かびます。

 

その漂の笑顔がすごく綺麗で、何だか泣きそうになりました。

 

「違うよな    

 

 違うよな 漂」

 

とつぶやきながら、天下の大将軍になるという夢を語り合った漂との日々を思い出す信。

 

「夢を見て何が悪い

 

 夢があるから立ち上がれるんだろうが

 

 夢があるから前に進める

 

 夢があるから強くなれるんだろうが

 

 夢があるから‥‥」

 

信は漂との誓いを胸に高く跳び、ついに左慈を討ち取ります。

 

 

残された成 は竭氏に自分を守るように命令しますが、竭氏軍団は逃げ惑うばかり。

脱出を図った竭氏の目に貂が放った吹き矢が命中し、

とどめをバジオウに刺されて竭氏は絶命するのでした。

 

 

 

 

一方、地上では政たちの前に魏興(宇梶剛士さん)が立ちはだかり、激しい乱戦となっていました。

そこへ信たちに敗れて逃げてきた成 が現れ、魏興は王弟一派の敗北を悟ります。

 

ほどなくして信たちも到着し、政たちと合流。

 

哀れなことに‥‥政を殺せと叫ぶ成 に従う者は、もう誰もいませんでした。

 

「元々俺とお前の兄弟ゲンカだ ケリをつけよう」

と政は言い、成 をボコボコに痛めつけるのですが、命をとることまではしませんでした。

政は、ここで此度の反乱における決着を着けます。

 

その時突然、門の方から王騎軍が現れ、

王騎が政の前へ立ち塞がります。

 

政と話をしに来たと言う王騎に対し、

政はまず自分の方から問いかけます。

 

かつて天下に名を轟かせた大将軍である王騎が 

なぜ此度の内乱に首を突っ込んできたのか?

との政の問いに対し、

王騎はくだらないからだ、と答えます。

 

戦とは国内でするものではなく、中華でするものだと語る王騎。

 

次に、王騎が政に問います。

 

これから玉座を取り戻した先、一体どうしたいのかを聞かせて欲しい。

政の""の話を聞かせて欲しい、と。

どのような王をこの先目指しているのかを、じっくり考えて答えて欲しい。

と王騎は求めます。

 

原作では、王騎が内乱に首を突っ込んできた理由はハッキリ本人から明言されていませんでしたので、

「内乱なんかくだらないからだ」

と王騎が答えたところは(2作目を見据えて)分かりやすくてとても良かったと思いました。

 

そして前述の信×左慈の一戦の際と同様に、

ラストの重要な政×王騎のシーンもまた、

""という言葉が軸になっています。

 

王騎の問いに対し、迷いなく

 

「俺が目指すのは中華の唯一王だ」

 

と答える政。

 

「歴史に暴君として名を刻みますぞ」

 

と返す王騎に対し、

 

あと500年続くかも知れない争乱の犠牲をなくすために自分は中華を統一する最初の王となるのだ、と政は堂々と語ります。

 

その返事を聞き、天を仰ぐ王騎。

 

「ンフゥ」

 

と笑みを浮かべ、王騎は満足したかのような、

色々想いを巡らせているかのような表情を見せます。

そして戦の終結をはかり、騰に魏興へ投降するように命じさせますが、魏興はその命に逆らいます。

 

側で政と王騎の会話を聞いていた魏興は憤り、

 

「誰がお前の戯言についていくというのだ!」

 

と叫んで政の首を狙いますが、

向かってくる魏興を信が斬り、それを防ぎます。

 

信が、

「俺が、ついていく」

と言ったシーンはカッコよかった!

 

それを聞いた王騎が

「ンフ」

と笑ったところもなんかよかった!笑

 

 

 

「童(わらべ)信 次は本物の戦場で会いましょう」

 

とだけ信に告げ、騰と共に去っていく王騎。

 

最後に信が

「この戦 俺たちの勝ちだ!」

と言って剣を突き上げ、

王宮で起こった反乱は終結するのでした。

 

此度の反乱における王騎の行動の背景を昌文君と壁が語るエピローグが少しあった後、

王宮で政・信・貂の3人が勝利を喜び合うシーンの後、エンドロールとなりました。

 

 

 

 

 

ここまでの感想

山の民に合わせてつくった信たちの手づくり仮面は、けっこう原作に忠実な仕上がりでした。笑

 

朱亀の門をくぐればそこから先は戦場となりますが、  

原作にあった

"開戦前の緊張感で貂が息苦しくなるシーン"

が削られていました。

いざ敵地に乗り込もうとしている間際の緊迫感をうまく貂が表現しているという、原先生がお気に入りのシーンなのにー!

 

‥‥と残念に思っていたのですが、このあとすぐの左慈軍団との乱戦シーンで、

貂が敵にアワアワしたり足を踏み外してコロコロ転がったり、

がむしゃらに放った吹き矢が敵に命中したりするという見せ場的なものがあったので、

より見ている方に分かりやすくするためにこっちに差し替えられたのかな、と思いました。

 

左慈は信たちをザコとみなし、この場を部下たちに任せて一旦立ち去るのですが、

ここで

"処刑人・ランカイ"

とカッコよく異名がついたランカイが登場しました。

 

映画ではラスボスが左慈だったので、案外アッサリと信はランカイを倒しましたね。

 

このあたりで、"政が自ら山の民に扮して乗り込んできた"という情報を耳にした成

 

「自ら首を差し出しに来よったわ

ブァカが!!!」

 

と嘲笑うシーンが差し込まれるのですが、

本当に絶妙に小憎たらしく、本郷奏多はまじ天才だと思いました。笑

 

そしてメインとなる信と左慈とのシーンは、

原先生がこだわられた

"言葉と言葉の戦い"

 

信の芯にあるもの、

根っこのところにあるものが

漂と共に抱いた""である、ということがはっきり伝わるよいシーンだったと思います。

 

信の芯‥‥イコール「キングダム」の芯ですから、

原先生がこのシーンを大切にしたかった気持ちがすごく分かります。

音楽の相乗効果もあり、信とともに漂を想い、

観ていてホロリとしましたよ‥‥。

 

ラストの王騎と政のシーンも、原作では分かりにくかった王騎の意図がとても分かりやすくなっていて、そこはとても良かったと思いました。

 

王騎は

"血沸き 肉躍る世界"

を求め、

政がそれを創るに値する王であるのか、

政という若王がどのような考えを持っているのかに興味があって、

試したようなところがあったのですよね。

ラストの政と王騎の問答で、少し触れられています。

 

あと、

戦いが終わった後、楊端和から投げられた鞘に

信が剣を納めてタイトルがバン!!

って出るシーンはめちゃめちゃかっこよかったです!!!

 

このままエンドロールでも全然よかったのにと思ったのですが、

ラストに少しエピローグ部分がありました。

 

この内戦のあと、民に被害がなかったのは王騎が周辺を包囲して民を守っていたからだということ、

偽物の昌文君の首を成 に差し出して領地を奪ってくれたおかげで、昌文君の家族や臣下に被害が及ぶこともなかったとの補足説明が昌文君から語られます。

 

ここは原作でも少し分かりにくかった部分で、

わたしも自分が理解するために別記事としてまとめたことがあるのですが(過去記事をご参照ください)

この説明が入ることで王騎の人物像が少しイメージしやすくなりますし、王騎が介入してきた意味もより理解しやすくなっていました。

 

そして昌文君が最後に

 

「全ては王騎の‥‥盤上の駒」

 

と語ったことで、さらによりわかりやすい状況説明となっていましたね。

 

‥‥この一言は、完全に2作目ありきの流れだと思いました!

 

原先生が初めに映画化の話を受けた際、どこまでのパートをやるのかと気になって、王騎の死まで撮りたいとか言われそうだな‥‥とご自分なりに色々想像されていたそうなのですが、

プロデューサーの方から"5巻の王都奪還までで"との答えを聞いた時に、驚きながらも原先生は英断だと感じ、とても嬉しく思われたそうです(コミックス53巻のあとがきより)

 

1作目をじっくりやって必ずヒットさせて、

絶対2作目やりましょう!っていう監督の熱意、

わたしもすごく感じることができました。

 

映画は見事にヒットして、本当に本当に嬉しく思います。

これはきっと2作目ありますね!

 

ラストシーンは、

王宮で政・信・貂の3人衆が揃い、

中華統一への夢を誓って、エンドロールとなりました。

 

いまはコロナ禍の状況下ということもあり、当面は新しい情報も出ないかと思いますが、

いつの日か2作目の情報が発表される時を楽しみに待ちたいと思います。

 

 

その時は新キャストの発表などもあり、

わたしはきっとまた性懲りも無く観るのをあれこれと悩むのかもしれませんが。笑

 

 

映画、面白かったです!

未見の方はぜひ。

 

 

 

【メモ】

⭕️壁のあんちゃんは全体的に存在感が薄かったように思います。

原作では、信たちとの絡みが多く、序盤の功労賞をあげたいぐらいの活躍を見せたあんちゃんでしたが、

映画では尺の関係もあってか、端和様に一目惚れするシーンなども無くあまり焦点が当たっていませんでした。

 

続編無しと仮定した時に、独立した一本の映画とするためには、作る方としても泣く泣く削らざるを得ないエピソードたちがほかにもたくさんあったのでしょうね。

 

⭕️パンフレットのクレジットを見たら、"里典の子"の記載がちゃんとありました。

有が登場した記憶が無かったので、

あれ?見過ごしたかな?と思って見直してみたのですが、

昌文君が漂を身請けに来た時にひれ伏していた里典の家族(顔も見えなかったような‥‥)の中にいたのかもしれません。

クレジット、細か!と思ったけど、

もしかしたらカットされたシーンがあったのかも‥‥。

 

⭕️追記(2020.5.29)

本日地上波初放送日ですが、朝の情報番組「スッキリ」にてPART2の制作決定が発表されました。


ちなみに本日の天の声ゴールド担当は熱烈キングダムファン・ケンコバ氏でしたが、原作(本誌)の進捗状況を少し語られていて、不意打ちに聞いてしまったコミックス派のわたしはギャー!!となって耳を塞いでしまいました。笑

(がしかし‥‥楽しみ‥‥!コミックス収録は2巻先ぐらいかな?)

 

 

【感想】映画「KINGDOM」(前編)

*ネタバレあり*

 

 

 

公開から丸1年が経ちましたが、遅ればせながら感想を記しておきたいと思います。

 

(しつこいですが)キングダムが好きすぎるあまり、イメージを壊したくなくて未だアニメ版すら見ることができない私ではありますが、

今回の映画化に関しては悩んだ末、ちゃんと映画館で観てまいりました!

 

その理由としては、

 

◉かつて映画製作に携わる仕事を目指していた原先生にとって、待望の映画化だったこと

 

◉原先生が脚本から関わり、ご本人から納得のいく出来だと太鼓判を押されていたこと

 

◉映画公開後の反響に、これはただごとではないぞと体感したこと

 

が後押しとなったのですが‥‥

やっぱり観るの緊張しました‥‥

 

過ぎてみれば映画化によってキングダムはちょっとしたムーブメントを起こし、新しいファンも増えて万々歳!

わたしもホントに観て良かったなと思っています。

 

今月(20205)末には、いよいよ地上波でノーカット版が放映されるみたいですね。

 

よいタイミングなので、わたしが公開当時に観て感じたことや気に入っているシーン、原作との変更点などをパートごとに区切ってまとめてみました。

 

 

【キャスト】

不躾ながら敬称略とさせていただきます。

 

信   ・・・山﨑賢人

嬴政  ・・・吉沢亮

河了貂 ・・・橋本環奈

王騎  ・・・大沢たかお

騰   ・・・要潤

昌文君 ・・・高嶋政宏

壁   ・・・満島真之介

楊端和 ・・・長澤まさみ

       ・・・本郷奏多

 

 

1:【オープニング〜政との出会い】

 

概要と解説

オープニングは、

木枠でできた檻のようなものに閉じ込められた奴隷らしき子どもたちが、馬車で平原の上を運ばれていくシーンから始まります。

 

揺られながら連れられていく貧しい身なりの子どもたちの中に、信がいました。

 

ちび信が檻の中からぼんやりと外を眺めていると、遠くの方から砂煙をあげながら近付いてくる軍隊が見え、

凄まじい数の隊の中に、ひときわ大きく目立つ男がいました。

 

なんと、この序盤で王騎登場です!

 

「おい あれ王騎将軍じゃねぇか?」

と御者の1人がつぶやき、信は檻にしがみついてその姿を目にします。

ちび信は大将軍・王騎のど迫力に圧倒され、その勇ましい姿から目が離せなくなり、木枠にしがみつき目をキラキラさせながら夢中で王騎を見つめます。

 

このシーンで、さっそく信の

"大将軍への憧れ・夢"

が生まれた瞬間が表現されていました。

 

原作では、漂から大将軍の存在を教わり2人で共に夢見ていくというような流れでしたが、

初っ端から実際に信に勇ましい王騎の姿を見せることで、信がなぜ大将軍に憧れるようになったのかがより分かりやすくなっていました。

 

そのまま信は里典(集落の長)の家へ運ばれ、そこで漂と出会います。

 

原作では、戦争孤児だった信と漂を、役にも立たないのに連れて帰って来てと嫁に文句を言われつつ

「これも里典の仕事だから‥‥」と嫌々ながらも引き取っていた里典。

 

映画では、

「高い金出して買ったんだからしっかり働け」と言っていたことから、

信たちは労働力として買われた設定になっていました。

 

そして信は、漂よりこの下僕生活から抜け出すためのたったひとつの方法が""だということを教わり、2人で日々激しい打ち合いを重ねていきます。

 

ここで幼少期時代から切り替わり、変わらず"仕合い"を続けて打ち合っている成長した信&漂が登場!!

 

信=山﨑賢人氏は、過去に10周年記念動画で見ていたのですんなり入ってきましたし、

漂=吉沢亮氏も、美形なだけでなく目力がすごく良かった。漂も政も目力が大事ですから!

 

絵面的にとても合ってる、

よかった。 

とここで確信してからは、緊張していた心が収まって物語に集中することができました。

(そしてわたしはすでに、泣いてました!笑)

 

話を戻します。

日々打ち合っていた信と漂は、ある時側を通りがかった昌文君(高嶋政宏)に出会います。

政にソックリな漂を見て驚いた昌文君は、ソッコーで里典の家に行ったようで、信と政が家に着くと既に漂の身請けの話が持ちかけられていました。

(ちなみに原作では昌文君は日を改めておりましたが、サクッとまとめられていました。)

 

漂は、信も一緒にと願い出るも却下され、

信と最後の夜を過ごします。

 

原作でも、ここの夜語りシーンはすごく好きなところでしたが、ほぼ完全に再現されていました。

 

そして漂が去り、信が1人修行に励んでいたある日の夜‥‥

血まみれで瀕死状態の漂が地図を手に持ち、信のもとへ帰ってきます。

漂は命尽き果て、死。(涙、、、)

信は漂から地図を託され、黒卑村へと走ります。

 

信が去った後、王宮からの追手が来るのですが、

ここは原作とだいぶ設定が変わっていました。

朱凶とともに左慈も村に来るとは!

 

左慈は、何が起きたのかと騒ぎを聞きつけて尋ねてきたモブ村人を容赦なく斬り殺します。

その上、

 

「自分たちを見た村人は全員殺し、村を焼き払え」

 

と命令して村中に火を放ちます!!

 

ひどい!! 

 

城戸村、無くなったよー!!!

 

原作では、里典が漂の亡骸をそのままにするのは不憫だと同情するシーンや、

漂のことが大好きだった里典の息子・有(ゆう)が朱凶に立ち向かうシーンがあったりしましたが、

 

映画ではそのシーンはなく、里典に感情移入してしまうような表現は敢えて出されていなかったので、原作未読の方々にとっては(村が無くなったことに対して)さほど胸が痛むことは無かったと思われます‥‥

 

原作では、後日談としてケチな里典が漂の葬儀を盛大に行ってあげていたという描写があったり、

漂の墓参りは自分が大将軍になってからだと信が言ってたりしたものですから、村がなくなった以上は漂の墓も無いのか‥‥と映画上の設定に(無駄に)悲しむわたし‥‥

いやいや、むしろ省略されていたことにより、映画としてとても分かりやすいと思いました。

 

 

一方、黒卑村に着いた信は、野盗相手に情報を売って小銭を稼いでいた貂に出会います。

そして野盗を追い払って目的地に着いた信が出会ったのは、漂とソックリな顔をした秦王・嬴政(吉沢亮)でした。

 

 

ここまでの感想

自分でも後で振り返って笑ってしまったのですが、多分まったく泣きどころじゃないところでボロボロ泣いていました。笑

 

山﨑賢人&吉沢亮両氏があまりにも信と漂になり切ってくれていて、

そこにまず感動したからです。

そして何より、映画が大好きで昔からずっと映像の仕事がしたかったという原先生の夢が叶った喜びはいかばかりかと思うと‥‥!! 

原先生‥‥おめでとうございます!!

という思いだけで胸がいっぱいになり、

序盤はただそれだけで泣けてきました。笑

 

あと、信の表情がすごくよくて。

10周年記念動画での山﨑信を見るまでは、バラエティ番組などでイジられている姿などから彼に対して"残念イケメン"なイメージを勝手に抱いておりましたし(ほんとスミマセン)

漫画の実写化担当的な立ち位置になりつつあった彼(主観でしたスミマセン)に、泥くさいツリ目の信は大丈夫か?

と恐れながらも心配していたものですが、

あの記念動画でかなり信のイメージを表現してくれていたので、

今回の映画化に至っては

いちファンとして割と不安な思い無く安心して見ることができました。

 

特に目から涙をこぼすのが本当に上手で、

信が漂に黒卑村へ行くように言われた時、

追手が来るから自分の亡き骸はされるがままにしてくれと言う漂に対して

「触らせねェし!!」

と返すシーンの目力とか涙のため方にすごくグッときて、もらい泣きしました。笑

 

そして漂&政役の吉沢亮氏もすごくよかった!

彼に持ってたイメージも山﨑氏同様で、

今までは少女漫画原作ものの実写版王子様⭐︎という認識だったのです‥‥。

しかしながらとにかく美男子でキラキラの目力がすごいので、配役を聞いた時にピッタリかも‥‥とすんなり納得できたのもまた事実。

 

漂の時は明るく柔らかい笑顔で、政の時は無表情ながら目でものを語るかのような演技分けをしていて、ちゃんと別人に感じられたからスゴいです。

 

続いて成 (本郷奏多)

信が黒卑村へ走って行く時に咸陽のシーンが少しだけ差し込まれて成 の登場シーンがありましたが、

あの拗らせた悪意のある笑みが成 そのものすぎて、思わず笑っちゃいました!

 

 

 

以下、続きます。

 

 

 

 

 

2:【朱凶・ムタを撃退 山の民との出会い】

 

信・政・貂たち3人衆の場面と、王宮にいる成 のシーンが織り交ぜられて展開していきます。

 

概要と解説

漂から渡された地図の目的地にいたのは、

漂と同じ顔をした秦王・嬴政でした。

 

信が、漂かと思って自分の目を疑い、何度も自分の顔を叩いたりして確認してるところが可愛かった。笑

 

信が状況を理解する間もなく、追手の朱凶が現れます。 

朱凶の特殊メイク、不自然すぎずよかったです。

朱凶の話しぶりから、信は

漂が政の影武者として王宮に連れて行かれたこと、

政と間違われて漂が殺されたのだということ、

漂を殺したのは目の前にいる朱凶だということ

を理解し、双方に対して怒り狂いまくります。

 

まずは仇である朱凶を見事にやっつけ、

とりあえず追手から逃げるために黒卑村を脱出することに。

ここで道案内として小銭稼ぎをしようと現れた貂が合流。

貂は正体を明かすために顔を見せて、橋本環奈ちゃんが登場です。

 

 

一方、王都・咸陽では‥‥

 

王弟・成  (本郷奏多)が登場。

 

ホント目つきが素晴らしい!笑

 

そして成 が竭氏(石橋蓮司)とわちゃわちゃやってるところに王騎が現れ、偽物の昌文君の首を見せて何故か成 に昌文君は死んだと虚偽の報告をします。

 

ここの大沢王騎再登場シーンでの

「ンフゥ」

がめっちゃよかった!

 

一方場面は切り替わり信たち一行ですが、

村に精通する貂の道案内のおかげもあり、無事に昌文君との合流予定地・穆公(ぼくこう)の避暑地へ到着します。

が!追手も待ってはくれず、

ベッサ族・吹き矢のムタと戦うことに。

 

ムタを何とか倒した信でしたが、ムタの放った吹き矢の毒がまわって気を失ってしまいます。

(原作では、信は朱凶を倒した後で張りつめていた気持ちが切れて意識を失ってしまい、

政に背負われて穆公の避暑地へと辿り着くという流れでした。吹き矢の毒の描写も無かったですね。)

 

原作で、貂がムタの吹き矢をもらう流れがコミカルで、ムタが憎めないキャラとして印象づけられる名シーン()がありましたが、

映画ではここはカットされており、いつの間にか貂はムタから吹き矢をくすねておりました。

 

そして穆公の避暑地で貂に解毒してもらった信が目を覚ました頃、

昌文君や壁が合流地へ到着。

2人から、王宮より脱出する際に王騎軍に道を阻まれ苦戦したこと、

漂が1人で囮になってくれたおかげで自分達が難を逃れられたことを伝えられます。

 

やっぱり漂は凄い奴だ、

と誇らしく思う信。

 

政の無事に涙する昌文君を見て、信は漂の死に対する怒りを昌文君にぶつけたい気持ちを抑えるのでした‥‥。

 

そのころ、王弟・成 は‥‥

 

表向きの政陣営である呂不韋への対抗勢力として、軍をかき集めて咸陽へと集結させます。

ズラリと並んだ8万の軍勢は圧巻。

 

原作とはちょっと登場シーンが異なりましたが、

"低い身分の出でありながら剣と筆の才覚でのし上がった敦(とん)"

身分や家柄がショボい奴は生きている価値無しと

ランカイに殺させるシーン(!!)

原作と違わず成 のヤな奴感を一気に増幅させられるシーンでした。

 

一方、成 一派により国が割れることを危惧し、一刻も早く咸陽に戻りたい政。

 

暗殺されかけた政がこのまま帰ったところでまた命を狙われるのは明らかです。

何か手立てはないかと考えた結果、

美しく保たれていた穆公の避暑地を希望に、

400年前の穆公時代の盟を再締結させるため

"山の民の王"に協力を請いに向かった信たち。

 

しかし山の王に会いに行く途中で山民族たちに囲まれ、囚われの身となってしまいます。

 

一旦牢屋的なところに囚われてバジオウやタジフとからむシーンがある原作とは違い、

すぐさま信たちは山の王の前に連れて行かれます。

 

山の王は、400年前に勝手に同盟を絶えさせ民族共生の夢を潰えさせた秦国を許さず、信たちを殺そうとしますが、

政は現王として過去の愚行を謝罪。

 

政は、

秦の民と山の民と分けるからこそ諍いが起こるのであり、

中華もその構造は同じであると説きます。

 

国境を取り払い、争いを無くすために己が目指す""

「中華の唯一王」

となることである、

と宣言すると、

山の王はやや関心を持ち始めた様子。

 

さらに政は、中華を統一するためには山の民の協力が必要であると説きます。

 

捕われていた信は、いつの間にやら漂と特訓済みの縄ぬけの術()で縄をほどき剣を手にしますが(このシーンの信の身のこなしカッコ良かった)

山の民の老人たちが積年の恨みをぶつけてくる中で放った

 

「無念無念って1番の無念は夢が夢で終わったってことだろうがよ

 

もしお前らが本当に死んだ奴のことを思うんだったらな

そいつらの見た夢を叶えてやれよ!!」

 

という信の熱のこもった弁舌が効き、

山の王の心を動かします。

 

 

どうでもいいところなのですが、

楊端和が政へ

玉座奪還の際に王宮が血の海になるやも知れぬが構わないか」

と問い、

「そうやって奪われた 何の躊躇があろうか」

と政が答えた時の、横にいた信のドヤ顔がなんかウザかったです。笑

 

そして!ここで山の王は仮面を外し、

長澤端和様の登場です!

 

仮面のオッサンだと思っていた信たちは、山の王のあまりの美女っぷりに度肝を抜かれておりましたね。

 

見事山の民を仲間に引き連れ、ここからいよいよ咸陽へとステージがうつりますー!

 

 

 

ここまでの感想

貂、薬草を煎じて解毒薬をつくったり御馳走作ったり山の民の言語の通訳になってたりとか有能すぎかよ!笑

(原作では、貂は山の民言語は分からない設定でした)

この山の民言語、映画化に当たってちゃんと一から作ったそうですね。すごい!

 

さて、漂の仇・朱凶をやっつけた信は、秦の王様・政と行動を共にします。

政と会ってすぐの信は、当然なのですがずっとブチ切れてますね。笑

 

道中、漂が政の影武者となったことで命を落としてしまった怒りをストレートに政にぶつけて怒り狂う信のシーンがありますが、

信の身になってみたら、本当に辛かったでしょうね‥‥。

 

漂が生きていたら、絶対に凄い奴になれたのに。

漂が影武者にされなければ、死ぬことはなかったのに。

という漂への無念がこみあげてきたのでしょう‥‥

怒りと悲しみの感情が爆発し、その原因となった政をボコボコに殴りまくりました。

 

でも、

漂は影武者にされることを自らのチャンスだと受け入れていたし、

下僕の漂にしてみれば、降って湧いた段飛ばしで夢に近づける道筋であるこの大役の、その先にある可能性に賭けたいと思っていた。

政が言うように、漂はただその賭けに負けただけ‥‥

そしてその夢を漂は信に託した。

 

政が信に言った

「これから先はお前の路だ

お前の前にはふたつの道がある

奴隷の生活に戻るか 

薄弱の王を救け修羅の道を行くか」

 

という言葉の中にある""は、

漂がもたらしてくれたものであるからこそ

このシーンは胸にくるものがありました。

 

穆公の避暑地で昌文君と合流出来た時、

信が昌文君を見つけて

「オイ 漂は死んだぞ」

と話しかけるのですが、

昌文君は信をスルーするシーンがあります。

 

ここは原作でも信に感情移入してしまい、無視する昌文君にムッとしてしまうのですが、

昌文君は何より政の無事な姿を確認しての安堵で感極まるあまり、それ以外のことが眼中に入らなかったのでしょう。

涙を流して喜び、命をも差し出す覚悟で自身の至らなさを詫びる昌文君の姿を見て、

信は口を閉じます。

 

信にとっての漂の存在と、昌文君にとっての政の存在は同等かそれ以上のものだと理解したのでしょう。

信の気持ちが胸にしみてくる、

ここは地味にわたしが好きなシーンです。

 

‥‥つい原作愛を語るだけの感想欄になってしまいましたスミマセン。

 

あっ、昌文君・高島さんの「ぐふぅ!!」、よかったです!

(どんなふうにこのセリフ?言うのかなと気になってました)

 

 

さてさて、成 登場の王宮シーンでは、大沢王騎が再登場しました!

 

‥‥実はわたくし、王騎だけは初登場シーンでどことなくコスプレ感を感じてしまい(ホントすみません!)

しばらくちょっとドキドキしながら観ていたのですが‥‥

 

そこはさすがのベテラン大沢たかお氏、ここのシーンで発した

「ンフゥ」

のひとことで、すんなり王騎がわたしの中でなじみました!!

 

あの王騎のセリフ(?)、本来めっちゃくちゃ難しいと思うのです。

大袈裟と思われるかもしれませんが、ここですっかり大沢たかお=王騎に見えました。

ベテランはやっぱりすごいな!

ただでさえあの見た目なキャラだけに、改めてホントにめちゃくちゃ難しい役ですよね?!

 

‥‥という感じで、初見で心配していたコスプレ感もすっかり消え去り、安心して見入ることができて一安心。

 

原作では、王騎の存在はこのあたりではまだこの人何者?何のために昌文君死んだとか嘘言ってんの?と謎だらけの人物でしたが(詳しくは本編の過去記事をご参照ください)

 

映画では、冒頭で信が小さい頃に出会った(偶然見た)"何かスゲー大将軍"という登場を済ませているおかげで、誰なんやコイツ感は無かったと思います。

 

あと、成 がランカイに敦を殺させるシーンは、改めて成 のクソ野郎っぷりが分かりやすく出ておりましたね。

ここはアメトーーク!!でも取り上げられていた名シーンです。

政がなぜ弟に玉座を狙われているのか、その背景もこのシーンのおかげでとてもわかりやすい。

 

異母兄弟で、舞妓を母に持つ政と、名家の出の母を持つ成

"血筋"が劣る政が王の座についていることが許せず、自分の方が王にふさわしいと信じています。

 

ところで朱凶の特殊メイクは違和感なかったのですが、ランカイは結構マンガ感を感じてしまいました‥‥

まあ原作の設定が"珍種の猿"ですもんね‥‥

これ猿なの?!って読んでてびっくりしたことを思い出しました。笑

 

 

さてさて、信たちの方はいよいよ山の民のホームへ!

 

原作未読のまま事前情報も持たず初めて映画で観た方々は、仮面の下からいきなり美しき長澤まさみ嬢が現れてビックリしたのではないでしょうか。

 

その仮面、声こもり過ぎやろ!とツッコミつつ、笑

端和様の登場で一気に画面が華やかになりましたね。

 

ちなみにわたしが個人的に勝手に抱いていた端和様のイメージの女優の方は別にいたのですが‥‥まさみ嬢、美しかったですねー。

見事日本アカデミー賞も受賞されてました。

おめでとうございます。

 

ちなみに山の民名物(?)、コリーン老人たちも再現度高かった!笑

あとでクレジットを見たら、「黒長老」「白長老」となっていました。笑笑

 

 

見事に山の民を仲間にして、

いざ咸陽へ!

 

 

 

後編へ続きます。

キングダム 57巻

*ネタバレあり*

 

キングダム 57 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 57 (ヤングジャンプコミックス)

  • 作者:原 泰久
  • 発売日: 2020/03/19
  • メディア: コミック

 

 

 

ここ最近のペースよりひと月ほど遅れて発売された57巻、待ちくたびれました!

 

朱海平原の戦い、佳境ではありますが今巻でもたぶん作中で何十分かしか進んでません。笑

しかしながらその数十分の間にいろんなことがありすぎて……

 

表紙はありそうで今までなかった信&瘣、 そしてあの古参も‥‥!

 

何度も何度も読み返してしまった57巻、あらすじからまいります。

 

 

 

【あらすじ】

ついに李牧本陣の目前まで迫った飛信隊。

 

田里弥・倉央軍ともに進撃を続け、挟撃をかける信たちだったが、

李牧は動じずに傅抵隊を中央突破させ、王翦本陣へと進撃させる。

 

数百騎で行われた傅抵隊の突破劇に対し、

対する田里弥・倉央はもはや捨て身の行為だと判断し見過ごす。

しかし李牧は、秦軍右翼の背後の位置にいたはずの馬南慈軍を南下させており、王翦本陣の真横へとあらかじめ向かわせていた。

一方で傅抵は李牧の作戦通りに突き進み、ついに王翦本陣へと突破をかけ始めたころ、

馬南慈軍が森林地帯を通り抜け王翦本陣の真横へ到着。

馬南慈は先頭に立ち猛威をふるう。

 

李牧は、王翦を欺き傅抵隊と馬南慈軍との挟撃を仕掛けていたのである。

 

趙北部の台地で鍛えあげられた馬南慈軍の馬は、道なき森林地帯をものともせずに駆け抜ける力があり、

秦軍にとって森林地帯を抜けてくる軍が在ることは完全なる誤算であった。

王翦本陣は絶体絶命の窮地に追い込まれてしまう。

 

王翦の目前にまで迫った傅抵は、王翦本陣の後方退路を断たせて王翦囲い込む。

趙兵に囲まれ、まさに王翦の首が狙われようとしたその時、

王賁が王翦の援護に現れた。

 

王賁は、馬南慈軍の動きを不審に思い、関常らを含む20騎ほどの小隊で追ってきていた。

王翦軍の戦況を察して援護を制止する関常を振り切り、

王賁は父の窮地を救いに向かったのである。

 

父・王翦を狙う刃から身を呈して護る王賁であったが、自身も尭雲との戦いによる負傷が深く、劣勢であることには変わりなかった。

 

しかし傅抵が王翦の首を狙おうと動き出したその時、

蒙恬率いる楽華隊が後方から到着。

蒙恬は、李牧の援護に向かう馬呈軍を追って中央までたどり着いていたのである。

 

楽華隊の参戦により、死地であった王翦本陣の退路が開け、王賁は父・王翦への攻撃を防ぎ続けながら王翦を逃そうと尽力する。

 

戦況を察した蒙恬は、王翦を王賁に任せ、自らは馬南慈と対峙。

武力の差を理解する蒙恬は、矛を振りかざす馬南慈の攻撃を受け流し、一撃を与えることに成功。

そして間髪入れず王翦兵へと呼びかけ、脱出するための指揮をとるのだった。

 

一方、馬南慈軍・傅抵隊の挟撃が成功し勝利を確信していた李牧本陣のもとへ、

共伯を突破した糸凌を率いる倉央の軍が目前に迫っていた。

 

そして趙左翼・金毛将軍と秦右翼・飛信隊の戦場では、飛信隊が李牧本陣への押し込みをかけていた。

軍師・貂が現場の中に入り、都度的確な指示を出すことで自軍の防戦戦術がことごとく潰されていることに着目した金毛は、

飛信隊の頭脳を担っている貂を狙う。

 

金毛から狙われた貂は、金毛兵から矢で肩を貫かれ落馬するが、

遠方から貂の窮地を察した仁が放った矢が敵に命中。

さらに仁は身体を張って貂を護ろうと駆けつける。

 

金毛兵に捕まった仁は首を落とされかけるも、

兄の窮地を目の当たりにして覚醒した弟・淡が矢を放ち、次々と金毛兵を射ち抜いて行く。

 

そして貂を狙う金毛の身体にも淡の矢は命中。

 

金毛は、矢を受けながらも貂に対し主や仲間を飛信隊に殺された怒りをぶつけ、

戦場に夢を見る者がいるから戦争は無くならないのだと叫ぶ。

貂は、その意見自体は否定しながらも、思いはそれぞれであることを理解し、金毛の思いを飛信隊が背負っていくことを誓う。

 

金毛は、貂の言葉を受け入れ、自身の中で亡き主・慶舎が信に討たれた理由を理解する。

そして再び淡が放つ矢に貫かれ、絶命するのだった。

 

 

 

 

金毛を突破した飛信隊は、そのまま李牧本陣へと進撃する。

 

いよいよ李牧の姿が目前に現れ、李牧本陣を囲い込み攻め込もうと向かう飛信隊だったが、

李牧を目前に突如現れた龐諼により、先陣が壊滅。

先頭にいた去亥は命を落とす。

 

飛信隊先陣を一刀両断した龐諼は咆哮し、飛信隊の動きを止めてしまう。

 

しかし、かつての主・麃公将軍の仇を前にした元麃公兵は憎悪のあまり龐諼へ向かい、

ことごとく身を裂かれていく。

 

その姿を目の当たりにし、怒りが抑えられない岳雷と我呂。

制止する楚水や渕の声も聞かずに龐諼へ向かおうとしたその時、羌 の巫舞の唄が響きわたる。

 

 は、満身創痍の信と龐諼を戦わせないため、信が来る前に龐諼を仕留めようとしていた。

 

 は魄領の禁の域まで深く深く意識を落とし、

最深の巫舞とともに龐諼へと襲いかかる。

 

 は龐諼に幾太刀も入れ、左手の指2本をも切り落とすが、

龐諼に左足を掴み砕かれ、地面へと叩きつけられてしまう。

 

信が駆けつけた気配を察した龐諼は、ボロボロになった羌 をそのまま信に投げつけ、

信は羌 を受け止めた後 尾平に託す。

 

去亥を含め、胴体を裂かれた仲間たちの死体や瀕死の羌 の姿を見た信は激昂し、龐諼と対峙する。

 

信の持つ矛から王騎の姿を見た龐諼は、再度激しく咆哮し、信へと襲いかかるが、

信は龐諼の攻撃を矛で何度も受け止め、何度も倒されながらも繰り返し立ち上がる。

 

2人が打ち合う姿を本陣から見続けるカイネは、李牧に対し龐諼という存在は何であるのかと問いかける。

 

李牧は、かつての自らの過去を振り返り、

以前に自身が龐諼本人から

"龐諼の道の答えに導く者"

であると言われたことを話す。

 

19年前ーーー

家族や仲間たち全てを失い、山中で瀕死の状態だった李牧のもとに突然現れた龐諼。

 

 

自らを"求道者"であると名乗る龐諼に助けられた

当時の李牧は、

一体龐諼は何者であったのか、

"求道者"とは何なのかを知るためにしばらく放浪したという。

 

李牧が探し求め理解した龐諼の道の目的とは、

"人の救済"

であった。

 

李牧が調べたところ、龐諼のような求道者は500年以上も前から存在していたことが分かった。

争いを繰り返す世の中を憂い、どうにか人々を救えないかと真剣に考え合った賢者たちの集団が、元々の求道者の始まりだったという。

 

争いの中に道を探しても、

そこに答えは無いと断定した求道者たち。

 

偏愛がある限り争いは生まれ、

情がある限り苦しみの世は変わらないが、

情があるからこそ人であるというこの"矛盾"を解くために、

人を超える存在にならなければならないと結論づけたという。

 

そしてまずは自分たちが人を超える""を示さなければならないと求道者たちは考え、

 

「求道者たちの中で誰か1人でも人を超え、神に近い領域に立つ時、

人は今とは違う上の存在に変化し

争いを止め苦しみの世から完全に解放される」

 

と本気で信じていた。

 

李牧は、求道者たちの本当の目的は

"人の救済"であり、

そのためにそれぞれの道から人より天(たか)い存在を目指しているのだと話す。

 

つまり、龐諼が全てをかけて武神にならんとする道を目指すその行動の目的は、人の世の苦しみを解放するためということになる、とカイネに語る。

 

人の情を否定したのが求道者であり、

求道者の前にはただ道があるのみ。

ただただ龐諼には武神への道があるだけであると。

 

 

それ故に、いわば龐諼は

"人の代表"

であると話す李牧。

 

そして立ち向かう信もまた

"人の代表"

であり、

 

そして信は、龐諼の求める

"答えを持つ者"

でもあると、李牧は語るーーー。

 

 

 

 

 

*  *  *

 

 

 

 

待ちに待った57巻、表紙と中表紙が羌 だったので、いよいよ龐諼とやるのか‥‥と思いながら読み進めていたら、

不意打ちの去亥の死に呆然‥‥!

 

思い返せば長きにわたる龐諼との因縁、

どう落としどころを着けるのかと注目しておりましたが、

ここにきて李牧から何やら哲学的な話に。

 

"人の代表"

とは?

 

 

さて感想も順を追って話していきたいと思います。

 

まずは王翦本陣。

前巻で、王翦が李牧の読みを上回ったー!!

と思っていたのも束の間、

李牧の策により思いがけない場所からの馬南慈登場で挟撃返しされ、一気に大ピンチに!

 

趙の馬は北の台地で鍛えあげられてて中華一、って今までも何度か出てきていたのに、

秦軍は段茶も貂も出し抜かれて、まさか森を抜ける軍があるとは思ってもみなかったようでした。

 

そしてスピードキング傅抵はあっという間に王翦の目前へ!

王翦は何かしら李牧がやらかすと察して警戒はしていた訳ですから、わたしは王翦にも何か策があるだろうと考えていたのですが、

 

王賁が援護に来た時に、

 

「この死地は何も変わらぬ

‥‥愚か者が」

 

ってアッサリ死地だと認めてて、

策ないのかよ!!まじかよ!!とちょっとズッコケてしまいました。

 

関常が止めるのも聞かず、絶体絶命の窮地だからこそ""を助けに行かねばと援けに入った王賁。

王賁がプライベートな感情をあらわにするのはものすごく珍しいし、

ここまで直接的に表現するのは今までで初めてかもしれません。

 

自分の心臓は止まりかけているはずなのに、

「指一本触れさせぬ」

王翦を護る王賁をめちゃめちゃ健気に思いました。

 

そしていいところで蒙恬が来てくれた!

 

馬南慈に一太刀入れて、即座に王翦軍の近衛兵にすら指揮をとる有能ぶり!

もう臨時ではなく名実ともに将軍の器ですね。

 

このあたりで、勝利を確信していたはずの李牧に動揺が見られます。

 

王賁や蒙恬王翦本陣にヘルプに来たことで、

未だ傅抵が王翦を討ち取れずにいることに少し焦りを感じているようす。

 

一方で飛信隊の方はいい感じにグイグイ押し込み、李牧本陣へと近づきます。

金毛将軍が貂を狙ってきてあわやという場面もありましたが、

弓矢兄弟の大活躍で何とかピンチをしのぎました!

ホントに仁はよくやってくれた‥‥。

兄のピンチで覚醒した淡も良かった。

 

敵ながら金毛将軍の死に様にも思うところがありました。

慶舎や岳嬰を失いながら、国のためにと遺された己を奮い立たせて戦っていた金毛は、死の間際に貂と話せたことで自ら納得の行く答えが出せたような表情をしていました。

 

最期はあえて淡に射られ、命を全うした金毛。

金毛の国にも世代にも、信じる思いや志があって、

それはそれで正しくて間違ってなくて。

いま、政が信じる思いや志に信や貂たちが賛同して、信じて貫こうとしていることもまた、

正しくて間違ってない。

 

「思いはそれぞれだ」

と否定せずに認めて、

「お前の思いもオレ達が背負っていく」

と信の思いを代弁した貂の言葉。

それが金毛に届いて、

彼は最期の最期である意味背負ってきた肩の荷をおろし、敵(しかも仇)ではあるけれど貂(飛信隊)にそれを託すことができたのではないでしょうか。

 

そして金毛を抜いた飛信隊は、疲労困憊の信や羌 に代わって渕さんが檄を飛ばし、

古参も新参も一丸となって攻め込んで、ついに李牧の姿をとらえます!

 

李牧を逃しに迎えに来たカイネがアワアワしてるというのに、向かってくる信の方をじっと見つめながら冷静な李牧。

 

慌てるカイネの頬に手を当てて落ちつかせますが、やっぱりいつもの李牧とちょっと違う行動ですね。

龐諼が出てくると分かっていて信を見ていたのでしょうから、これから始まる2人の戦いに向けていろいろと思いを巡らせていたのでしょうか。

 

そして先頭の去亥が突っ込み、あっという間に斬り裂かれたのは大ショックでした!!

 

過去の龐諼襲来時、100人隊だった飛信隊は一夜にして半分以下の36人になってしまうほどに斬られまくりましたが、

龐諼の矛の一振りで身体が真っ二つに斬り飛ばされていくさまは、さながらあの時の再現場面のようでした。

 

当時の龐諼の恐ろしさを知る去亥、死の間際の刹那に頭の中で信の名前を呼んで逝くシーンに

胸が張り裂けそうでしたよ‥‥

 

そして恨みを持つ元麃公兵たちが次々と龐諼へ襲い掛かってことごとく斬り飛ばされ、

岳雷と我呂までが突っ込みかけて

行ったらアカーン!!って叫びかけた時に‥‥

 

「トーン タンタン」

 

き、きたーーーっ!!!!

 

 ちゃん推しのわたしは大興奮!!

 

そう、羌 のトーンタンタン巫舞は、めちゃくちゃ久しぶりです。

象姉の仇・幽連と戦った時が最後でした。

 

岳雷と我呂が無駄死にしなくて済んだ安心感からと、

体ボロボロの信が来る前に自分が龐諼を仕留めようとして目から血まで流して成恢ばりに身体中に血管ビシビシな羌 がカッコ良すぎて感極まり、

読んでて涙が出てきました。

 

前夜から龐諼の気配を感じていた羌瘣、

絶対に信と戦うことになるであろうと予測し、

信の危機は絶対に自分が守ると決意して、

この時のためにと呼吸を整えていたのです。

もう、この子、健気すぎかよ‥‥!!

 

 の奮闘を見守る田永や渕さんら仲間たちが「いけェっ」って涙ためながら応援してるところも泣けて泣けて‥‥

 

今回、緑穂に付いてる玉石みたいなのが一個一個ヒビ割れていって、その都度羌 に命()を貸すシステムになっていましたが、

その玉石は5つのうち3つも割れてしまいました。

 

結局羌 は龐諼を仕留め損なって左足を砕かれ、頭をボコボコに叩きつけられてしまいます。

緑穂もどこかへ飛んでいって‥‥

お願い誰か拾っていて‥‥!

 

そして龐諼は信が現れた気配を感じ、信の来る方向へと羌 を投げつけます。 

 

もうここで信&読者(わたし)は激昂ですよ!?

龐諼まじ許さん!!!

 

だから仲間たちの死体や瀕死の羌瘣、 過去の麃公や王騎の死に様の記憶からの怒りマックスな信の表情がめちゃくちゃ見たかったー!

ここはあえて原先生は信の怒りを背中で表現したのだと思うのですが‥‥

尾平が見た信の顔、見たかったなー!!

とはがゆく思いました!

ホント龐諼がウザすぎて!

この自分の怒りを信の表情に投影したかったのだと思います。笑

怒りが抑えきれず、地団駄踏みました。笑

 

味方の趙人であるカイネですら、龐諼のあまりの傍若無人(に見える)さに呆然とする始末。

 

ところがここで李牧が発した言葉は意外なものでした。

 

「龐諼は、我々""の代表である」

 

そして

 または信たちも

 

「人の代表」

 

であると。

 

加えて、龐諼の目指す道の

 

「答えを持つ者」

 

が信であると、李牧は語ります。

 

‥‥なんか難しい話になってきました‥‥

 

李牧の過去もついに本編で語られましたね。

キングダム連載前の読み切りで、李牧の過去が明かされていますが(読み切り「李牧」の記事をご参照ください)

龐諼との出会いの件はここで初めて明かされました。

 

それと、龐諼は武の極みを求める求道者ゆえ、力だけの脳筋キャラと思っていたら、

今回、不思議な能力?があることも判明。

 

李牧が山中で死にかけていた時、

"地の声"に導かれて李牧を見つけたという龐諼。

単純に強い者から漏れ出る"覇気"みたいなので相手を見つけているのだと今まで思っていたのですが、

自然の中の声的なものが聞こえる能力があるらしい。

 

そして、李牧の名前を知っていました。

李牧、名乗ってないですよね?

これも地の声から?

 

加えて、李牧に手をかざすようなシーンがありましたが、次の日李牧の体が起き上がれるくらいに

"なぜか"治っていたこと。

 

これって、羌 の呼吸法による一種のヒーリング効果と同種のものを龐諼も出せるってことでしょうか?

 

そして李牧は、龐諼が何者だったのかを知りたくて放浪の旅に出たところ、

それぞれの道を極めようと生きる"求道者"たちに出会って色々話を聞けたとか。

 

以下、李牧の見解によると‥‥

 

求道者たちは元々争いを繰り返す人の世を憂いていて、どうにかそれを救えないかと色々考えていた賢い人たちの集まりだった。

 

求道者たちは、争いばかりの世を憂い人を救おうとして道を探しても、人々それぞれに好き嫌いやら贔屓だのの感情がある限り、争いは無くならないだろうから、答えなど見つからないと悟った。

 

"情"があるからこそ人ではあるけれども、

"情"がある限り苦しみの世は終わらない。

この矛盾を解くことはできないと結論づけた結果、

 

求道者たちは、それならば"人"である自分たちの中で誰か1人でも何かしらの分野で奇跡的な極地へたどりつくことができれば、その者の存在が人を超えたという証明になり、もはや人々は争いを止めて色んな苦しみから完全に解放されるのではないかと信じた。

 

そのために人を超えたというお手本を天に示そうと、それぞれの道で各々が己の全てをかけているのだという。

 

求道者のひとり、龐諼にとってのその道は

"武神"になるという道であり、

龐諼の目的もつまりは"人の救済"である。

人を救けるために、人を超える""を示そうとして、人である龐諼は戦っている。

つまり、龐諼は"人の代表"であるということ。

 

 

‥‥って感じのことを李牧はカイネたちに伝えました。

 

話を聞いていたカイネたちは、李牧の話は理解しながらも今まで見てきた龐諼と結びつけづらい話すぎてとても頭の中の考えが追いつかない感じでした。

 

わたしも同じですが!笑

 

壮大な考え方すぎて、アホなわたしは本当に頭が追いつきません。

人の、今よりも上の存在の""って‥‥?

 

つまり龐諼自身は別に人のためとか救うとか考えている訳ではないけど、

カイネが言うように自分が一番強いってことを誇示するためだけに戦っているように見える(し、実際そうだと思う)けど、

やってること(龐諼=求道者が極めようとしている道)は、人を救いたい、っていう思いと同義なんだよ‥‥ということでしょうか。

 

頭の中が整理できないまでも伝わるものはあって、カイネや趙兵たちが片目から流した涙もそういう表現の一種だったのかな。

"左目だけから"ってところに何か意味があったりするのでしょうか。

 

要は、愛とか情とかを否定して、ただ武神となることのみが龐諼の求める道である、と。

でもその道の背景には、人を救けたい、という求道者たちの積年の願いから出された究極の結論があった、ということかな。

 

政が呂不韋に語った、

「人の本質は光だ」

の話に通じるような、究極的なもの‥‥概念を感じました。

 

そして信は、そんな龐諼の道の

"答えを持つ者"!!

 

ボッコボコのバッキバキにやられて白目剥いちゃってる信ですが、

ラストは

 

「天下の大将軍だっつってんだろーが」

 

と龐諼の矛を受け止めた!

 

 

 

ここで終わるのずるいーっ!!

 

次巻へ続きます!!

 

 

【メモ】

⭕️淡、将軍の金毛を討つ大金星をあげる。

 

⭕️糸凌、馬呈と交戦中。

 

⭕️ の巫舞時の唄

 

古の闇

開闢(かいびゃく)の炎

汝の眼は何を宿す

天を裂く白光

地を揺らす鼓動

汝の耳は何を刻む

人は迷いし土の器

我は舞う雷(いかづち)の神

 

⭕️李牧と龐諼は、19年前に出会う。

 

⭕️求道者は500年以上前の争乱期から存在していた。

 

⭕️求道者について

 

◉求道者のはじまり

=争いを繰り返す人の世の苦しさと愚かさを憂い、これを救おうと真剣に考えた賢者の集団。

 

◉求道者の目的

=人の救済

 

◉求道者の出した結論

=誰か1人でも人を超えし""を天に示すことができれば、""は今とは違う上の存在に変化し、争いを止め苦しみから完全に解放される。

 

◉求道者には、腕にアザか彫り物のような模様がある。

 

⭕️おまけマンガ

「名家・蒙氏の長男・蒙恬 

勉強嫌いだった蒙恬が、お色気家庭教師のおかげで秦の裁判官の資格を手にするほど賢くなるまでが描かれています。笑

 

⭕️カバー裏:なし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キングダム 56巻

 *ネタバレあり*

キングダム 56 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

キングダム 56 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

 

いよいよ最終決戦の日、

朱海平原15日目が開戦しました。

 

54巻で起こった鄴の兵糧焼き事件が

55巻で李牧の耳に届いて、

初めて李牧の表情に動きが出た気がします。

 

王翦の出方も気になりますが、

急遽李牧軍横撃の任をまかされた飛信隊、

どこまで突っ込んでいけるか気になる!

 

それでは、あらすじから追っていきたいと思います。

 

 

【あらすじ】

鄴からの伝者より、鄴の食糧が焼き払われ、陥落間近であるとの急報を受けた李牧。

 

鄴城主からは今すぐに朱海平原の戦を解いて鄴へ向かい、桓騎軍を討って欲しいとの要請があるも、

李牧は鄴城主が賢人であることを鑑み、

陥落までの猶予はあと2日あると算段する。

 

2日で鄴に行き桓騎軍を討つためには

この1日で王翦を討つことが必須となり、李牧は急遽攻めに特化した陣形の変更に取り掛かる。

 

李牧は自身が滅多に使わない攻撃布陣を敷き、

王翦軍と真っ向から攻め合う態勢に入る。

 

一方、突然攻撃の陣形へと変化させてきた李牧軍の動きに対し、

王翦もその意図を読み取り全面攻撃の陣形へと移る。

 

王翦軍第3将・田里弥は、

1万を率いて李牧直下兵・共伯(こうはく)1万との攻め合いになるが、

田里弥の戦術は共伯に一切通用せず、むしろ裏目に出続け、苦戦を強いられていた。

 

王翦は、第4将・倉央に李牧兵の戦術に対して探りを入れさせると、

自らは1万の兵を率いて李牧直下兵・雷伯(らいはく)1万の真正面へと前進させた。

 

王翦は、陣形展開もせずにただ前進を続け、正面からぶつかるという単純な攻めを行う。

 

王翦のあまりに単純すぎる攻め方に対し、

周囲は訝しむばかりであったが、

対する雷伯は王翦が李牧の編み出した戦術を見抜いたことに気付く。

 

王翦は、李牧がかつて麃公と戦った一戦から本能型の戦いの仕組みを読み解いて自軍へ叩き込み、

本来自身が持つ知略本能を合わせ持つ軍を作り上げたのだと察していた。

 

王翦はそれをふまえ、

自身も本能型の武将のように感覚的に

軍の戦いでの起こり

を捉え、敵兵の表情や集団の重心などから

その動きを読み取り、雷伯軍へ対応していたのである。

 

雷伯は、このままでは単に五分五分の戦いになってしまうと危惧し、

戦術を使って王翦軍を攻め始める。

しかし王翦はこの雷伯の戦術の起こりを読み解き、雷伯軍の動きに合わせて返し技で対応し続け、雷伯軍を圧倒しつつあった。

 

そのままの勢いで一気に中央を突破してくるかのようにみえた王翦軍だったが、

突然左側の戦場である田里弥軍の方向へと転進し、強引に合流する。

 

この王翦の行動に、李牧をはじめ趙軍は意図を図りかねていたが、

王翦は転進しながらも着実に指示を出し続け、

混戦の中でいつのまにか自軍の陣形をほぼ完成させてしまっていた。

 

王翦が定位置に入れば陣形が完成するというところまで仕上がった時、

王翦は大将の自身自ら前に出て、暗に李牧を誘う。

 

敵味方共に固唾を飲んで状況を見守る中、

李牧も前へ出て、王翦と対峙する。

 

王翦は李牧に対し、

 

鄴は間もなく落ちる。

唯一の趙国の重しとなっている李牧が消えれば、馬鹿な現王の支配下では間違いなく趙は亡びる。

李牧の才覚を生かすためにも、

自分と組み、力を貸すならば

2人で全く新しい最強の国を作ることが出来る。

 

と話し、自分と一緒に来るように誘う。

 

しかし李牧は、

 

あなたは国を亡ぼすことはできても

国を生み出すことはできない人間である

 

と言い、

 

あなたはおそらくこの場にいる誰よりも

愚かな人間だ

 

と言い放つ。

 

そして李牧は

報われるとか報われないなどの話ではなく、

大義

のためにどんな苦境でも全てをかけて戦うのだ、

 

王翦に話す。

 

王翦は、

必ず後悔するぞと言い残し、

李牧を殺せとの号令をかける。

 

この号令により、両軍が一気に乱戦となり、

大将2人はそれぞれ後方に下がるのだった。

 

 

 

 

一方、朱海平原では、王賁が尭雲と対峙していた。

 

王賁は尭雲に受けた傷が完治しておらず、

心臓が止まりかけるほどの満身創痍の体で復帰していた。

 

尭雲は、王賁との対戦前に

中華のうねり

についての話を聞かせる。

 

中華統一に向かう特異な王が現れた今の時代は、

中華のうねりが極限に達し、

一つになるのか、そうでないのか

応えを一度出す方向へ向かっているのだ、

と語り、

王賁へ向かって矛を振り上げる。

 

王賁は尭雲の矛を槍で受けるが、

その重みで馬の脚が折れ、重心が下がったまま自らの槍で尭雲を貫き、

尭雲を討つことに成功。

 

尭雲を討たれ激昂した尭雲兵が王賁を狙うが、そこに追いついた信が割って入り、

王賁を援護した。

 

尭雲は信が現れたことを察し、

死ぬ前に2人へ向けて藺相如からの伝言があると告げる。

 

「お前達が本当に中華を一つにする刃たらんと願うのならば

胸に深く刻んでおけ

何があろうと必ず振り上げた刃は

必ず最後まで振り下ろせ」

 

2人に伝えた後、

尭雲はまもなく息を引き取るのだった。

 

 

 

 

その頃、王翦中央軍と李牧中央軍は

互角の戦いを繰り広げていた。

 

しかし信たち右翼軍が趙左翼を突破した今、

王翦軍に勢いが出始める。

 

王翦軍が李牧本陣まであと少しというところまで迫った時、龐諼が現れる。

 

龐諼は李牧を探していた。

龐諼は、

答え

をもらいに来たと李牧に言う。

 

李牧は

求める答えを今持っているのは

龐諼自身も気づいているはずの

別の人間である、と答え、

今日のこの日が初めて会った刻に

かわした約束を果たす日だ、

と答える。

 

その頃信たちは亜光軍・亜花綿の援軍が入り、勢いが加速し始めていた。

 

対する金毛軍を押し込み、ついに突破した先には、

すぐ眼前に李牧中央軍があった。

 

信たち秦右翼は、李牧中央軍の真横に突き抜けたことにより、

ついに必勝戦略とされる挟撃に成功したのである。

 

 

信たちが李牧中央軍へ急襲をかけていた頃、

押される趙軍の中で

李牧の指示を受けた傅抵は、ある動きを見せていたーーー。

 

 

 

*  *  *

 

 

 

開戦してから15日目、鄴からの報せを聞いてからの李牧に初めて変化が見られました!

 

イナゴ作戦で鄴に国民を集め、どさくさにまぎれて間者を忍ばせておき、

満を持して兵糧を焼き払うことにより

城に押し込まれた国民同士の混乱と暴動を誘い、城を落とす‥‥

 

「列尾を越える時

あの時描いた勝機がようやく形を成して浮かび上がった」

と語った王翦勝機47巻の時点で全部思いついていたなんて‥‥!

 

王翦の言うように、李牧が趙王に謁見して

邯鄲から兵を出してほしいと頼んだ時に

もし趙王が出していたら‥‥

きっと趙は鄴を守れていただろうし、

そもそもそんな王であったならば王翦は踏み込まなかったでしょう。

 

兵を出さないくせに、鄴がもし取られたら李牧を切り刻む上に従者の一党もろとも皆殺しにしてやる、

とのたまった趙王。

本当に、こんなこと言われて李牧が何が何でも負けられない気持ち、理解できます。

自分についてきてくれてるカイネたちをそんな目にあわせる訳にはいかないですよ。

 

 

鄴の兵糧焼き事件の報せ以後、一見冷静さを保っているように見える李牧なのですが、

それ以後確実に変化がみられます。

 

王翦と一対一で話すために対峙したとき、

信たちが趙左翼を突破してきた姿を目にしたとき、

静かに目を閉じて何かを深く考えているかのような表情を見せました。

 

王翦に手を組めと誘われた時、

(まさかの王翦必殺ヘッドハンティング出たーっ!!)

愚王の下ではその才覚も報われず虚しいだけだ、と言う王翦の言葉に、

聞いていたカイネを含めて事実思うところは色々とあったのだと思いますが、

李牧は王翦をきっぱりと否定しました。

 

あなたは国を亡ぼせても、国を生み出すことはできない。

あなたは恐らく誰よりも愚かな人間だ。

 

李牧、結構キツイこと言いました。

 

李牧は報われるとか報われないとかじゃなくて、大義のために全てをかけて戦うのだ

とはっきり答えます。

 

どんな苦境でも全てをかけて戦う」

ってところで、わざわざルビがふってあって強調していたのは、

もしかしたら李牧はもう今が相当ヤバい状況だってことが分かってる、

って意味なのかなぁ。

 

なんか、56巻の李牧は、目の奥に覚悟を感じるのですよ。

 

そして王翦はさんざん言われてあっさり李牧をあきらめ、

「殺せ」

の号令をかけ、一気に乱戦へ。

 

 

そこはひとまず置いといて‥‥

王賁、尭雲を討ち取りましたね。

 

王賁の心臓の「ドググ」音、

止まりかけてる音だったなんて!

王賁がそれを自覚してることに関してはどんだけやねん!って突っ込みたくなりましたが、笑

王賁もひとまずちゃんと報われて良かった。とりあえず、戦が落ち着いたらうちの羌瘣ちゃんにお礼言っとこか。

 

時代を超えて藺相如の伝言を伝えた尭雲が散り、いよいよ佳境です!

 

そんな時に新キャラ出てきましたね。

王翦軍第4将である倉央の女・兼副官の糸凌(しりょう)

 

王翦の攻め方気になるし、尭雲まだ片付いてないし、信たちもどうなったのか気になりまくってるタイミングでいきなり登場してきて

まあまあ長い尺をとっていたので、

他が気になってヤキモキしていたわたしは

この人キライになってしまいました。笑

(でも裏表紙のカラーを見たら、結構美人だった。)

 

余談ですが、かなりの巨体な糸凌さんですが

趙軍が糸凌さんの攻撃を遠目で見て、

なんだあの大男は‥‥とか言った時、

カイネがすかさず

「違う あれは大女だ」

って見抜いていたところ、さりげにウケました。

所作で分かるだろって。笑

さすがカイネ、過去に男の子のフリしていたちび貂を女だと見抜いただけあります。

 

わたしはこういうどうでもいいところ(スミマセン)にキャラの一貫性を出してくる原先生が大好きです。笑

 

 

さて、尭雲を討ち取った後

信たちは李牧中央軍を目掛けて趙軍金毛たちをブチ抜いてゆきます。

段茶大将代理が援軍として送り込んでくれた

亜花錦がかなりいい仕事をしてくれましたね。

亜花錦の段茶へのイジリは

ちょっとだけ騰と録嗚未の関係を思い出しました。

 

いよいよ信が金毛軍を突破して、王翦軍との挟撃の態勢に入ります!

 

これはつまり、信たちが“抜けてくる”ことを見越していた王翦の読みが、

李牧を上回ったということになりますよね!

 

李牧に迫りくる秦軍、いよいよな感じになってきてカイネたちは必死に防衛しますが、

 

李牧から何やら指令をうけたらしい傅抵は

 

「やっぱこえーぞ あの人は」

 

と言ってどこかに向かいます。

 

この傅抵の言葉の意味、めちゃくちゃ気になる!

 

自分が死ぬかも、って覚悟してるし

李牧もその危険を承知で傅抵に頼んだということは‥‥

 

一体なに?!

 

そして龐諼、"答え"を求めて信を探す?!

 

てことは次の巻でもこの戦に決着はつかなそうですが、

本当に気になりすぎて待ちきれない!

 

57巻へ続きます!

 

 

【メモ】

⭕️藺相如の予言。

1つめ:争いにうんざりしている中華は一つになりたがっている。

願わくば一つに。

もしそれが他の国によって成されようとする場合、その敵に出会った時は全てをかけてその敵を殺すべし。

その時背負うもの全てをぶつけて敵を打ち砕くべし。

 

2つめ:中華を統べる刃となる敵を止めることが叶わなかった時、その敵に対しての助言がある。

「中華を一つにする刃たらんと願うのならば

何があろうと振り上げた刃は必ず最後まで振り下ろせ」

 

⭕️段茶大将代理、娘が5人いる。

 

⭕️おまけマンガ「識と礼」

お久しぶりのふたりです。

幽連の死がついにバレて、次の祭が行われることに。

子犬を飼いたい礼、どうなるのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キングダム 55巻

*ネタバレあり*

 

キングダム(55) (ヤングジャンプコミックス)

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  • 作者:原 泰久
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2019/08/19
  • メディア: コミック
 

 

 

 

前巻から兵糧が無くなり、

もはや全員が全力でぶち当たるしか無い

朱海平原の戦、

いよいよ大詰めです。

 

ガチの総力戦という流れで54巻からずっと古参メンバーが皆頑張ってます。

だから、今回は14巻や44巻みたいな飛信隊のメンバーの表紙がよかったなぁ‥‥

と趙峩龍を邪魔に思ってしまいました。笑

 

そして分かっていても、やっぱり涙が出ます‥‥!松左!

 

 

 

【あらすじ】   

王賁が討たれた緊急事態の中、秦軍右翼の大将となった信。

亜光軍・玉鳳隊の協力を得て、

飛信隊は趙軍左翼の頭脳を担う趙峩龍を討つため周囲を顧みない強行突破の進撃を続けていた。

 

信が趙峩龍本陣まであと一歩というところまで迫っていた頃、

騎馬隊の背を追う飛信隊歩兵たちは激しい乱戦の中で各隊がばらつき、間延びし始めていた。

 

副長・渕は、

出陣前に貂から救援の際の指示判断の責任を共に任されていた松左と合流し、歩兵陣を仕切り直す必要があると判断。

 

渕は松左を探すが、その頃松左は新人たちの所属する隊が敵に包囲されている状況を見過ごすことが出来ず、救援に向かっていた。

 

松左は小隊を率い、干斗ら新人たちを救出するが、

混戦の中で松左は敵に致命傷を与えられてしまう。

 

その頃、趙峩龍を追う信たちは

趙峩龍の側近・徐肖(じょしょう)と徐林(じょりん)兄弟を送り込まれ、包囲されていた。

弟・徐林を信が討ち取ったことで兄・徐肖が激昂し、周囲は凄まじい乱戦となる。

 

信も深手の傷を負い、包囲はさらに激しくなるが、羌瘣隊・那貴一家が援護に入り、

立て直しをはかる。

 

深手の傷を負った信を見た羌瘣は

信との共闘が出来ない今、包囲網を脱出するだけではその後に繋がらないと判断する。

 

瘣は、包囲している敵衆はすべて趙峩龍の主力部隊だという点に着目する。

自分が主力兵を襲い続けて敵陣を乱していき、その乱れたところを信たちが狙って敵を倒していくようにと指示を出し、

信が止めるのも聞かず次々と精鋭部隊に切り込んで行くのだった。

 

(くさび)となって精鋭兵を襲い続けた羌瘣はついに徐肖をも討ち取り、

飛信隊は包囲を打ち破り乱戦を制することに成功。

 

趙峩龍軍の主力部隊を滅ぼした飛信隊は、

退却した趙峩龍本人が軍の立て直しを図る前に見つけ出して討つため、

索敵を得意とする那貴一家に趙峩龍の捜索を託す。

 

ひと段落つき、信が手当てを行おうとした矢先、すぐ後方にいるはずの崇原歩兵団の隊員から信への呼び出しがかかる。

 

後方では、致命傷を負った松左が仲間たちに囲まれ、横たわっていた。

松左は干斗に愛用していた槍を引き継ぎ、

飛信隊は本当に楽しかったと崇原へ言葉を残し、息を引き取ろうとしていたその時、

信が駆けつける。

 

信が駆けつけたと同時に松左は信の元へと歩き出し、

最期は信の腕の中で息を引き取るのだった。

 

 

 

 

信が本隊へと戻ると、索敵に出ていた那貴一家が趙峩龍の居所を探し当てていた。

信たちはすぐさま出発し、茂みの中へと急襲をかける。

 

信が趙峩龍を目前にしたその時、

趙峩龍は信へと真っ直ぐに向かい、対峙する。

 

信と趙峩龍は一騎討ちでの戦いを始める。

趙峩龍は亡き主・藺相如の遺した言葉を思いながら、全力で信へと襲いかかる。

 

信は趙峩龍の激しい攻撃を一様に受けるも

決して倒れず、

戦友たちと大将軍の夢への思いを矛にかけ、

趙峩龍を見事に打ち破るのだった。

 

 

信が趙峩龍を討ち取った後、

報せを聞いた貂は畳み掛けるように趙左翼で唯一健在な将・馬南慈を狙って横撃を開始。

それに呼応した亜花綿が挟撃する形で動き、

亜光軍も総攻撃を始める。

 

日没まで粘り強く馬南慈兵を討ち続けた結果、

秦軍右翼は趙峩龍軍・馬南慈軍ともに半壊させるまでに至る。

 

こうして14日目が終了し、信たち右翼軍は実質的に勝利を掴んだと言ってもよい戦果を得たのであった。

 

 

 

 

その日の夜。

 

秦軍左翼の楽華隊の野営地で騒ぎが起こっていた。

 

なんと突然現れた龐諼が、楽華隊に急襲をかけたのである。

 

野営地で食事の準備をしていた楽華の一部小隊は龐諼に瞬殺され、瞬く間に全滅。

 

軍議のため席を外していた蒙恬を案じた

副官・胡漸(こぜん)は、

この騒ぎにより蒙恬をこの場に戻すまじと 

瀕死の状態から龐諼へ一刀を入れるも、

龐諼に惨殺されてしまう。

 

 

 

 

翌朝、15日目。

 

夜明けと同時に飛信隊はスピード重視の進撃を開始する。

一刻でも早く趙左翼を突破し、王翦中央軍と共に李牧軍を挟撃するために

早朝から全力で突破を続けていた。

 

その時、信たち右翼の突破を待たずして

王翦中央軍が進軍を開始。

 

挟撃の段取りで戦略を立てていた貂は驚くが、

先に王翦中央軍が李牧軍へ正面からぶつかることで正面に意識が集中する隙を狙い、

飛信隊たち右翼が李牧軍を横撃し、李牧の首をとる作戦へと王翦が変更したことに気づく。

 

李牧は秦軍の戦略がどうであろうと守りに絶対の自信を置き、

兵糧での有利がある自軍の絶対的優勢に

一切の揺らぎを見せなかった。

 

しかし突然、李牧のもとへ伝者より鄴からの急報が入る。

 

急報を聞いた後、李牧軍は陣形を

攻撃の陣

へと変更。

 

陣形の変更を見た王翦は、ひとりほくそ笑むーーー。

 

 

 

*  *  *

 

 

 

ついに、飛信隊古参・副歩兵長の松左が逝ってしまいました‥‥!

 

初期の頃は結構死にまくっていた飛信隊、

(主に龐諼のせいですが)

松左は飛信隊のはじまり、百人隊結成の時から今までずっと生き残っていた

正真正銘の生え抜きメンバーでした。

11(96,97ページ)の飛信隊結成時・伍長メンバー紹介にもしっかりおります()

 

開戦前、貂に「助からないと思うところは助けにいかないで」

って言われていたのに、

干斗たち新人を見捨てることが出来なかった松左。

 

キラキラした目で入隊してきた新人たちが

戦場で成長していくさまを見てきて、

「飛信隊に入ってよかった」

と言ってくれたことが松左は本当に嬉しかったんだと思うし、

 

信とともに見てきた景色が素晴らしくかけがえの無いものだったからこそ、

新人たちに同じ景色を見せてやりたい、

見て欲しいと願ったのでしょう。

 

自分たちのせいで松左を死なせることだけは絶対に嫌だと言って、

命捨ててでも逃がすと言った干斗たちに

超絶ブチ切れた松左。

 

「皆で死地を乗り越えるぞ」

と言って突破口を切り開いた松左はまるであの時の王騎のようで、胸にぐっときました。

 

息絶える前、同じく生え抜きメンバーで歩兵として長く共に闘ってきた崇原へ

信を託すシーンもよかった。

大事な局面だったのにも関わらず、

迷わず駆けつける信もよかった。

 

松左の死が信じられずに、嘘だよなって聞く

田永の涙にも泣いた‥‥

 

松左は干斗の土下座の謝罪にも

うざいな お前は」