キングダムが好きすぎて。

キングダムが好きすぎるあまり、自分を落ち着かせるためにまとめました。

キングダム 63巻

*ネタバレあり*

前巻から何やら不穏な雰囲気が続き、

トラブル続きの桓騎軍。

 

無茶ブリされた飛信隊はいかに?

 

しっかりあらすじから追っていきたいと思います!

 

【あらすじ】

飛信隊は趙王都・邯鄲の手前に位置する2"武城""平陽"の攻略のため、趙への進軍をはじめた王翦・楊端和・桓騎の3軍。

飛信隊は、平陽を受け持つ桓騎軍に配置されることとなる。

 

戦況は圧倒的に劣勢であった。

しかし3倍もの軍勢で待ち構える趙軍に対して、桓騎軍は全く手を打つことなく前進し続ける。

 

開戦後9日目が過ぎた頃、桓騎軍からは多くの死者・脱走者を出していた。

 

飛信隊は桓騎軍左翼の中でも"死地"と呼ばれる最激戦地・影丘に呼ばれる。

信たちが到着すると、先に招集されていた玉鳳軍はすでに壊滅状態であった。

 

瀕死の王賁を救護した信は、王賁から得た情報から影丘攻略の鍵となる場所へと歩兵団を集結させ、断崖絶壁の頂上を目指して前進させる。

 

趙軍からの落石の計を耐え凌ぎ、頂上まで登りつめた歩兵たちは騎馬隊への道筋を切り開き、信を呼び込むことに成功。

 

さらには3日前に王賁が仕込んでいた別働隊・亜花錦が、本来予定していた日程通りに現れた飛信隊の登場を見計らい挟撃の策を実行。

亜花錦の奇襲が成功し、信たちは岳白公本陣へと迫る。

 

趙軍は影丘の地形の利に油断していた。

趙軍にとっては安全な崖側に本陣を置いていたことが裏目に出て、秦軍に後方(亜花錦隊)と崖下(瘣隊)から挟み込まれる形となったのである。

 

勢いに乗る飛信隊だったが、

本陣の将である扈輒の側近・岳白本人が姿を現し、信の前に立ちはだかる。

 

 

 

 

その頃、中央の扈輒軍本陣では、桓騎軍右翼で奮戦していた雷土が囚われの身となっていた。

 

オギコを通して桓騎から伝令を受けたことにより一旦戦局を立て直そうと考えていた雷土だったが、

たまたま部下が趙軍の将・龍伯公の末の子である曹還(そうかん)を捕えたことでこれをエサに利用しようと思いつく。

 

雷土は曹還の死体を磔にして龍伯をおびき出し、龍伯の首を獲ることで桓騎の戦いを楽にする算段であった。

 

しかし雷土の思惑以上に龍伯の怒りは凄まじく、

罠と知りながらも息子・曹還の死体の前に現れ、烈火の如く怒り狂いながら桓騎軍に猛威をふるう。

四面楚歌の敵陣にわざわざ現れた龍伯は雷土に討たれ力尽きるが、

龍伯の長兄・竜布(りゅうふ)までもが駆けつけてきたことにより形勢は逆転する。

 

竜布は父と弟の無惨な死を目の当たりにし、慟哭する。

怒りはおさまるはずもなく雷土ら桓騎軍は捕えられ、総大将・扈輒の本陣へと連れて来られたのであった。

 

少しずつ指や腕を斬り落とされ、足指の爪を剥がされ、全身を切り刻まれ、あらゆる場所に釘を打ちこまれる雷土だったが、

桓騎の"狙い"を聞き出そうとする扈輒の尋問には一切答えることはなかった。

 

固く口を閉ざす雷土の様子から、

扈輒は桓騎に何か策があるということを察する。

 

 

 

 

影丘の激しい断崖を抜け、頂上に到着した桓騎軍左翼の信は、独特な動きをする岳白の体術にてこずり決着が付けられずにいた。

 

体術を極めた岳白は動きが素早い上に独特であり、片手に持つ剣で絶対的に防御した上でもう片方の手を拳闘術の攻撃用に駆使していた。

 

信は岳白の動きに対応するために王騎の矛を一旦尾平に預け、剣を抜いて岳白に挑む。

 

信は敢えて岳白の攻撃を身で受け、動きを止めたところを矛の威力を使って一気に岳白を切り裂く。

信の合図を見逃さず矛を信へと戻した尾平との連携がうまく成功し、信は岳白を討つことに成功。

 

岳白が討たれたことで後方に待機していた趙軍の後軍本隊が出陣してくるが、

すぐさま崖下で様子を伺っていた羌瘣隊が機を見て現れ混戦に。

満を持して亜花錦が岳白本陣を急襲し、本陣を壊滅。

飛信隊は見事影丘の攻略に成功するのだった。

 

 

貂は岳白軍の逆襲を警戒しつつ、そのまま影丘を抜いて中央・扈輒本陣を急襲するよう指示を出す。

 

影丘が抜かれたという報を受けた扈輒は、

飛信隊を中央部に来させぬよう

あらかじめ近くに留めていた虎白残留軍5千を北上させて飛信隊に対応させようと指示を出すーーー。

 

 

 

* * *

 

 

 

数的にも地形的にも秦側に全く明るい要素がないまま不穏な展開が続く平陽戦の桓騎軍VS扈輒軍でしたが、

信は左翼側を制して見事影丘を攻略しました!

頼もしい!

 

しかしながら、

開戦前に羌瘣が胸騒ぎがすると言っていたり、

桓騎軍に間違いなく何かが起こるのであろうと思えるくらい、全体的に不穏な雰囲気が醸し出されていますね。

 

開戦後、無茶な進軍で兵たちを死なせまくっている桓騎ですが、

戦況を見守る咸陽の首脳陣たちや王翦から見ても

桓騎にどんな策があって進軍しているのかはサッパリ見当がつかない様子。

 

なにせ今回は、百戦錬磨の桓騎軍側近たちですらかなり不安げです。

 

皆苦戦を強いられる中、

黒桜さんは援軍がもらえず、

土論一家はドロンし、笑

摩論は仲良しだけ連れて逃げようとする始末。

 

そして不穏な空気感は現実になってしまいました。

 

たまたま捕えた趙左翼の将・龍伯の末の子の曹還をエサに使い、

いっちょ龍伯殺っとくかー、

と思いついた雷土さん。

いつものようにむごたらしく死体を磔にして父親龍伯をおびき出したところまでは上手くいったのですが、

雷土が思っていたよりも龍伯一族の絆は固く深いものでした。

 

わが子を惨殺された龍伯はブチギレで暴れまくった結果雷土に討たれてしまいますが、

さらに長兄・竜布が乗り込んできて無惨に殺された父親と弟の死体を目のあたりにし、発狂!

雷土たちは竜布によって生け捕りにされ、総大将・扈輒のもとへ連れて行かれてしまいました。

 

‥‥しかしまさか、扈輒が拷問スペシャリストだったとは。

 

前巻で、趙の李白

 

🔴「桓騎の所業の残忍さに趙の人間は異常に奴を恐れているが 

そうではない 

戦場において本当に恐ろしいのは 

扈輒将軍だ」

 

と意味深な発言をしていましたが、このことだったのですね。(いや、充分桓騎も恐れるべき人間だろうよ)

 

雷土はオギコの伝令で桓騎の策を聞かされていた様子でしたが、

指や腕を斬り落とされても、爪剥がれて釘打ち込まれても、結局口を割りませんでした。

 

雷土は、龍伯たちの"親子愛"を目の当たりにして

 

🔴「そういうの知らねェからうぜーんだよ 

バカ親子」

 

などと嘲笑していましたが、

 

竜布が来る前に逃げるタイミングがあったし、

拷問時に命と引き換えで桓騎の策をバラす選択肢もあったのに、

 

結局

"このあとの桓騎の戦いを楽にするため"に

危ない橋を渡ってしまい、

自分が助かるために桓騎を売ることをしなかった。

 

忠義も誇りも無かったのかもしれないけど、

無意識だったにしても、

雷土にとって桓騎は

裏切りたくない

"家族"ってことなんだな‥‥

と思いました。

 

雷土は、薄れゆく意識の中で

 

🔴「あれ‥‥? 何か‥‥少し 

お頭のことが 分かったような‥‥」

 

と何かしらの気づきがあったようでしたが、

 

誰も知らない、桓騎の内面の感情。

いずれ明らかになる時が来るのでしょうか。

 

 

さて雷土を失った雷土兵はメッタメタ、

黒桜兵は虎白公にやられてボロボロ、

桓騎軍はまさに大ピンチ。

(余談ですが、黒桜さんの相手はひとイジりありきで敢えてイケメン虎白公を当て込まれたのかと

思っていましたが、全くそれどころじゃなさそう。)

 

秦軍中央(黒桜・リン玉軍)・右翼(雷土軍)はヤバい展開になりましたが、

左翼の信たちは見事に饅頭野郎を討ち取りました!

 

尾平が信に呼ばれた時は何事かと思いましたが、

大事な"王騎の矛"を預ける役割だったのですね。

アイコンタクトのみで信に矛を投げるタイミングをはかれるのは、立場的に尾平しかいない!(昂も手伝ってましたが。笑)

 

死にゆく饅頭野郎に、

 

🔴「この私を‥‥討った

快感 快楽 

さ 最高 か 

飛信隊 信」

 

と問われて、

 

🔴「‥‥ああ そうだな」

 

と答えた信。

 

🔴「フッ それでいい」

 

と力尽きる饅頭野郎に対し、

 

🔴「よくねェよ バカ」

 

と複雑な表情を浮かべる信は、

どことなくかっこよかった。

 

 

さて信が趙右翼の大将を討ちとったら後はスピーディ!

すかさず羌瘣隊が崖上に上がってきて後処理に!(関常GJ)

かしこい亜花錦が絶妙なタイミングで岳白本陣を叩いて壊滅!

 

玉鳳と飛信隊のチームプレイで得た大勝利です!

 

 

さて扈輒は岳白討ち死にの報を受けて指揮を取り直しますが、

次巻ではこれが裏目に出るらしく‥‥

 

ラストのコマで、桓騎の口元が妖しく笑っています。

 

64巻へつづく。

 

 

【メモ】

⭕️扈輒側近の三公

⚫︎龍伯公(竜布・曹還の父)

⚫︎岳白公(饅頭野郎)

⚫︎虎白公(イケメン)

 

⭕️龍伯は扈輒の古き戦友であり、もはや家族的存在であった。

 

⭕️龍伯(),竜布(長男,龍伯の死後に龍伯の名を継ぐ),曹還(末の子)

 

⭕️礼、崖から転落するところを昂に助けられ、ちょっと意識する。

 

⭕️ デキる子リン玉(ぎょく)、忠誠心のない一家が劣勢を察して見限り、散り散りになるさまを目の当たりに。

残ってくれたメンバーを自分の一家へ引き取ってあげたり、桓騎の心配まで。かなりの常識人!

 

⭕️おまけマンガ「お礼参り」

 

 

 

キングダム 62巻

*ネタバレあり*

今巻の表紙は桓騎。

 

単独キャラ表紙は迫力があってやっぱり好きですね。

 

さまざまなことが動きはじめる62巻です。

 

 

【あらすじ】

""で生き残り、蚩尤となった羌礼。

は、同族同士で姉妹のように育った羌礼と羌識が""の最後まで生き残り、

最終的に羌礼が羌識を殺めたのであろうと察していた。

羌識を自らの手で殺めたことにより深い闇に堕ちてしまった羌礼を救けるため、

瘣は羌礼の求めるままに一騎討ちの場を設ける。

 

瘣の回復を待った3日後、2人の決闘が始まった。

瘣を殺そうと本気で斬りかかる羌礼に対し、羌瘣は打ち合いながら""で起こったことを羌礼から聞き出す。

が予想していた通り、羌礼が""で最後に殺めた相手はやはり羌識であった。

 

 

 

 

羌識は、祭が行われると決まった時から

羌礼に対して「今日から敵同士」であるときっぱり宣言していた。

2人は掟に従い、同族同士であっても正々堂々と祭に挑むと誓い、その日を迎えた。

 

祭当日。

互いに離れた場所に立ち祭を開始したが、

結局最終的に生き残ったのは羌礼と羌識の2人であった。

意識が朦朧とする中であっても互いの存在に気づき合う2人。

戸惑う隙を与えないうちに、先に殺気を放ったのは羌識だった。

 

反射的に剣を出す羌礼だったが、それよりも早く反応していたのは羌識の方であった。

しかし羌識は剣を止め、かわりに羌礼の剣が羌識の心臓を貫いてしまう。

 

 

 

 

 

 

祭の顛末を羌瘣に話しながら、

羌識を殺めた時の手の感触や脳裏に焼き付いた羌識の表情を思い出し、絶望と焦燥に駆られた羌礼は激しく羌瘣に襲いかかる。

 

本物の蚩尤となるために供物となった羌識の命を糧にして"闇の神"として進んでいくと宣言する羌礼に対し、

瘣は

「闇の先に道などない」と説く。

 

瘣には、実の妹を殺めて蚩尤となり人格が崩壊した前蚩尤・幽連と羌礼が同じ道を進んでいるように見えていた。

 

瘣は、

暗闇の淵から戻ってこそ蚩尤としての本当の強さを得るはずだと諭し、羌礼に羌識の最期を思い出すように訴えかける。

 

蓋をしていた記憶を呼び起こす羌礼。

実際のところ羌識は、

覚悟ができていなかったのは自分の方だったと羌礼に詫びていた。

そして残される羌礼を想い、

最期の言葉として

「自分の分まで精一杯生きてほしい」

と告げていたのであった。

 

羌識の自分への想いや託された未来に気づき、

自らが羌識へ伝えられなかった想いへの後悔と受け入れられなかった感情に向き合うことができた羌礼は、戦いの後飛信隊の隊員たちに数々の非礼を詫びて回る。

 

信は、

次に軍律違反を犯したら追い出すことを条件にし、今後は隊員たちと背を支え合うよう厳しく諭す。

羌礼は信の言葉の意味を理解し、正式に飛信隊へ加入することとなるのであった。

 

 

 

 

 

 

始皇13年。

年明けと共に、王宮では

"六大将軍"の復活が発表される。

 

咸陽では、嬴政より新・六大将軍の任命の儀が執り行われていた。

 

第一将:蒙武

第二将:

第三将:王翦

第四将:楊端和

第五将:桓騎

 

と発表され、それぞれに嬴政から直接"黄金の翼""(しるし)"として預けられる。

 

しかし第六将については、現時点で該当する者がおらず

"空席"

とすることが発表された。

 

今後は六将制度が復活したことにより、

各将による

"戦争の自由"

も復活することとなる。

 

つまりは六将の権限により戦争が可能となり、

今後は咸陽本営の確認不要で各将が現場レベルで最速の判断が出来るという利点が生まれるという訳である。

 

反面、内乱の危険性も抱える諸刃の剣ともなる制度であったが、

嬴政はこの六将制度が六国を滅ぼすための最善の手段であり

秦国が中華統一への最終的な舵を切ったということを宣言するものであると告げる。

 

そしてその宣言は、列国に瞬く間に知れ渡ることとなるのであった。

 

 

 

 

新六将となった

王翦・楊端和・桓騎

の三将は、

戦争の自由を得た軍の威力を発揮し

再び趙攻略の侵攻に出る。

 

三将は趙王都・邯鄲の喉元にある

"武城(ぶじょう)""平陽(へいよう)"

という最後の砦といわれる2つの城の攻略を目指しており、王翦軍と桓騎軍の間に待機していた飛信隊は咸陽からの指示を待っていた。

 

同様に待機中であった楽華軍の蒙恬には王翦軍への合流の指示が入るが、

飛信隊にはまだどちらの軍へ配属になるかの伝令が届かず、信は集中できずにいた。

 

一方、信たちよりも先に前線にいる桓騎軍に配属された玉鳳軍は、

攻めに適さない最悪の地形である

"影丘(えいきゅう)"という地の出現により手こずっていた桓騎軍の援護に向かわされていた。

 

影丘の前線では、

"武城""平陽"を背に全体の指揮を執る軍総司令・扈輒率いる本軍・15万が出陣し、総勢24万もの趙軍勢対8万の桓騎軍との戦いの火蓋が切って落とされた。

 

当然のごとく、桓騎軍からは大量の死人が続出。桓騎軍は文字通りの大苦戦を強いられていたが、

それでも桓騎は前進の指示を出し続ける。

 

明らかに不利な地形の影丘を狙い続ける桓騎に対し、

巻き込まれた形の玉鳳軍は作戦が無謀すぎるとし、関常は策の練り直しを提言する。

 

しかし桓騎軍参謀・摩論は、桓騎からの前進の伝令を受け入れるよう提言を却下。

これまでにも軍部が理解できぬ戦い方で勝ち続けてきた実績のある桓騎の命令に従うよう、王賁に対し語気を強めるのであった。

 

影丘を抜き、"平陽"を攻略するという桓騎の無謀ともいえる作戦は結局強行されることとなり、

桓騎はさらに前進の指示を出す。

 

 

 

 

桓騎軍対扈輒軍の戦いは8日を過ぎ、

王翦軍や飛信隊のもとに届く情報も苦戦の報ばかりであった。

 

負け戦としか思えない内容に、蒙恬をはじめ各所の秦軍は桓騎の考えを推しはかりかねていたが、

待機させられ続けていた飛信隊へついに桓騎軍から出陣の伝令が入る。

 

信に入った摩論からの伝令は、

絶対に抜かれないと敵が信じている影丘を必ず抜き、扈輒軍をおびやかせとの内容であった。

 

絶対的不利であろう地形の地・影丘に到着した信が見たものは、見渡す限り殲滅させられた秦軍の死体の海であった。

さらに趙軍によって戦の後処理が行われている場面に出くわし、信たちは間に合わなかったのかと衝撃を受ける。

 

玉鳳も全滅しているかのように見えたが、わずかに息のある場所を見つけた信は玉鳳の救援に向かう。

 

隊が重傷を負った王賁を見つけ何とか救出するが、玉鳳軍はほぼ壊滅状態となっていた。

 

飛信隊がそのままあとを引き継ぐこととなり、必死で策を練る貂だったが、

瀕死の状態の中、王賁は自らが返り討ちに遭った"狩り場"の場所を信たちに伝えるべく飛信隊の軍議の席にあらわれる。

 

貂がわずかな攻略の糸口と考えていた場所は、実際のところ趙軍により用意周到に準備されていた"狩り場"であった。

玉鳳も同じように考え、そこで甚大な被害を被ってしまったのである。

 

玉鳳の奮戦から得た情報と数々の犠牲を背負い、信たちは影丘攻略へと出陣するーーー。

 

 

 

* * *

 

 

 

まずは前巻から続いた礼と識の""での話が落ち着きました。

 

飛信隊を掻き乱し手が付けられないありさまの礼でしたが、

識の想いに気づいてやっと現実を認めることができましたね。

 

現実を認めて自分と向き合うことでしか前には進めない。

礼もめちゃくちゃつらかったことでしょうが、

闇堕ちせずに"戻ってくる"ことができました。

 

そしてみんなに謝って、信にゲンコツくらって、正式に飛信隊加入です!

 

この礼の存在。

信と羌の関係性のテコ入れとなり、

やっとこさこの2人の関係性が動き出しましたね‥‥!!

 

今巻は、ここに感想の大部分の時間をさかずにはいられません!笑

 

まずはいきなりの礼のぶっこみ案件。

 

信が羌瘣に禁術の件を問いただそうと血相かえて天幕にやってきた時、

 

ハァ?隊長のことが好きだからやったのに決まっておろーが?とアッサリ礼に言われてて笑いました。

そりゃそーだわ。笑

 

いきなり想いをバラされ、恥ずかしすぎてどうしていいか分からなくなった羌瘣は一旦、

 

「ちっ 違う!」

 

と否定してしまいます。笑

 

しかしながらキョトンとした礼に

違うのか?

と言われて

 

「‥‥いや 違わない」

 

と結局認めてしまう羌瘣ちゃん。

 

す、好きィ。。。

 

ついでに例の

"瘣の寿命がどうなったか"

の件に触れられましたが、

正直、ここの部分は謎設定でした。

 

"もともと羌瘣は特別に寿命が長かったから他の普通の人間とちょうど同じくらいの長さになった"

 

だなんてちょっとご都合主義な感も(スミマセン)

 

象姉から"いいことが2つある"といわれた設定でなぜかわざわざひとつを忘れたことも

原先生のことだからうやむやにせずこの先必ず回収されることかと思います。

おそらく信とのことだろうとは思いますが、いずれ"その時"がきたら羌瘣も思い出すことでしょう。

 

ちょっと個人的に気になる点がひとつ。

いつからか、羌瘣の精神世界的な部分(だったはず?)が現実に死者と交流できているかのような表現になってきているのが気になります。

瘣だけでなく礼も、

「夢で識がよくないことがあるって言ってた」

と話すシーンがありましたが、

いくら"神墜とし"の蚩尤族とはいえ

チート能力が天井知らずになってきているような‥‥

 

夢でみたもの=暗示

 

というよりは本当に死者と話せているような感覚というか。

それはアリなの?

 

そんなモヤっと感を感じつつあります。

 

話は変わりますが、

瘣が信との関係について、

「それ以上のことを望みたくないと思っている」

というところは意外でした。

 

でも

「ここまで無事に来れたのは

二人とも戦いのことだけに集中してきたからだ

それ以外のことに気を使い出したら弱くなる気がする

それはこの戦いの中では致命的なことになりかねない」

との発言を聞き、納得‥‥。

 

鄴攻略戦では、数々の仲間を失いましたからね。

 

好きと認めておきながら、これ以上の関係を望まないと言い、

「私は自分のことはよく分からないけど

信のことはよく分かってるから

大丈夫‥‥」

と告げる羌瘣に、

健気すぎてキュン‥‥。

(余談ですが、これ言われた時の信の表情がすごく好きです。)

 

そう言っておきながら、信に

(戦い以外のことを考えたにしろ)俺たちはずっと強いだろ」

と言われて思わず乙女モードになってしまう羌瘣。

 

こんな感じのことを信にずっと話したいと思ってた、

と礼に打ち明ける羌は素直で可愛かった。

礼は、さしずめ羌瘣の恋バナ要員といったところですね。

 

そういえば以前公式ガイドブックで原先生がおっしゃっていた

"登場させる予定の引っ掻き回し役"

の正体は礼だったということですかね。

 

間違いなく動き始めたここ2人、

原先生もいよいよ信の嫁を決めにかかっています!

果たして2人はどうまとまるのか、心して待ちたいですね。

 

 

‥‥さて、ここからはあらためて大筋の感想です!笑

初っ端から不穏な感じのする戦の幕開けですね。

 

ひとつ大きな動きとして

"六将の復活"

が決定しました。

まさかの6人目は、何と空席。

 

政が六将のためにつくらせた

"黄金の六翼"。

原先生がキングダム連載前に構想を練っていた際の仮タイトルは

"黄金の羽"でした。(公式ガイドブック英傑列記より)

そう考えると六将の6人目はやっぱ信でしょ!

と思えるし思いたい。

 

あと、政が話していた秦国の祖を産んだ女脩(じょしゅう)の卵のエピソードですが、

以前に初期の絵コンテみたいなものが公式ガイドブックに掲載されていました。

原先生もここ(62)で本編に登場させることができ、すごく感慨深かっただろうなぁと思います。

 

そんな記憶も引っ張り出してきたりしているうちに、いよいよ中華統一編という区切りを感じてなんだか気がひきしまります。

 

李牧が鄴陥落の責任を負わされ趙首脳陣から退かされている今、趙にたたみかけたい秦。

 

王翦・楊端和・桓騎の3軍はさっそく六将の権限を使って邯鄲喉元の2城を落とすべく侵攻をはじめましたが、

趙の大将軍・扈輒(こちょう)が大軍率いて防衛にかかり、

何やらあやしい雲行きに‥‥

 

端和様の軍はまだ遠くにいるようで、王翦軍は様子見なところ、

桓騎は前進しまくって味方の兵も死なせまくり。

手を出したらドツボにはまるであろう絶対的不利な地形だと分かっていながらも突っ込んでいく始末。

 

自軍の軍師(摩論)ですら抜けないと読んでいる死地に対して前進をさせ続ける桓騎ですが、

摩論の心配をよそに当の本人は天幕で女体盛り‥‥!(4人はいた)

いつにも増して、何を考えているのか分かりません。

 

巻き込まれた新婚・王賁は苦戦を強いられ、瀕死の状態に追い込まれて大ピンチに。

 

信たちは桓騎軍ご指名でヤバすぎる戦況の中に投入され、全滅寸前の玉鳳を援けに動きます。

 

王賁は無事礼に助け出されましたが、もはや戦える状態ではない様子。

 

信が肩を貸しつつ素直に王賁にお礼を言って、負け戦をひっくり返すべく挑みます!

 

 

 

 

【メモ】

⭕️燕国に、燕丹という太子がいるらしい。

燕丹は政と同じく趙で人質だった時代があり、政とも顔見知りだとか。

 

⭕️王賁、嫁・彩華(さいか)との間に子が誕生する。

 

⭕️瘣、前髪を切る。

(信はそれを見て顔が真っ赤になり、尾平たちにイジられまくる

 

⭕️おまけマンガ

①「おふざけ」

雷土の顔が岩みたいだという黒桜さんと摩論からのフリでリン玉(りんぎょく)が持ってきたおにぎりと間違えて桓騎が雷土の頭を掴むという、桓騎軍のショートコント。笑

 

②「幕にょん」

天幕の中でストレッチしていた羌瘣が、勢い余って天幕ににょーんとなるお話(なんのこっちゃ)

 

 

 

 

 

 

キングダム 61巻

*ネタバレあり*

呉鳳明が冴えまくってサクサクと什虎城を獲りにかかるスピード展開からスタートする61巻。

前巻から何故か蒙武とお話ししたがりまくりの満羽が一騎討ちをけしかけてきますが、

満羽が蒙武にこだわるその理由とは?

 

それでは、あらすじから順に追っていきますね。

 

【あらすじ】

"主攻""助攻"に軍を分けるという呉鳳明の戦略で楚軍を突破していく秦・魏同盟軍。

 

しかし主攻の将である蒙武の前には什虎城主・楚軍総大将の満羽が立ちはだかり、一騎討ちを仕掛けられる。

 

満羽は蒙武の強さの背景にある"背負うもの"の正体に対して興味を持ち、かつて小国の大将軍でありながら国を失ってしまった自らの過去を重ね合わせていた。

 

前線の様子から満羽の異変を感じ取った寿胡王は全軍退却の銅鑼を鳴らすが、

満羽が蒙武との一騎討ちにこだわったことにより満羽軍は周辺へ足止めされていた。

そこへ秦軍第二の主攻の将・騰が猛然と楚軍の包囲を突破し、寿胡王率いる楚軍本陣を急襲する。

騰軍は瞬く間に楚軍本陣を陥落させることに成功し、あたり一帯に秦軍の勝ち鬨が広がった。

 

本陣陥落の報を受け、満羽たち楚軍各将たちは什虎城へ退却を始めるが、

なんと予め呉鳳明が放っていた別働隊によって既に什虎城は陥落していた。

 

城主である満羽は、城を取り返す意欲を見せること無く退却の進路を変更。

寿胡王を除く什虎の3将は、楚王都・郢(えい)へと向かうのだった。

 

"不落"と言われた什虎城陥落の報せは、秦軍本陣にとって驚くべき朗報であった。

呉鳳明の緻密な戦略に唸る蒙毅たちだったが、

 

呉鳳明は、此度の同盟の戦利品である什虎を南部一帯の拠点とし、秦との3年の同盟を結んでいる間に韓を削って西への領土拡大に出ると宣言。

そして蒙毅たちに、〔秦・魏・韓・楚〕四国境界の重要地である什虎を得た魏の大きな利に比べて秦側に利は無く、「同盟は大失敗」であると言い切る。

 

そして今後3年の間に秦が趙攻略に専念したとしても、秦はいずれ前線に戻ってくるであろう李牧に勝つことはできないと断言する。

そして自らが率いる魏が、李牧に敗北し弱りきった秦にとどめを刺す脅威となろうことを宣言するのであった。

 

 

 

 

同盟の利として魏が什虎城を取った後、呉鳳明の計画通りに魏は韓へと侵攻を始めた。

秦は魏との3年の同盟を理由にこれを静観していた。

 

秦は、同盟の利として魏からの攻撃の憂いが無い3年の間に趙を攻略すべく全力を注ぎ始める。

 

王都・邯鄲の目前にある鄴一帯では、一進一退の攻防が続いていた。

そこでは新副長・愛閃の加入により攻撃力が増大した楽華軍と、

三千将・亜花錦の加入により戦力が増大した玉鳳軍が前線で活躍していた。

 

一方、信たち飛信隊は主力メンバーの不在により苦戦を強いられていた。

 

飛信隊の不調は、古参の去亥や歩兵団副長の松左を失ったことに加え、朱海平原で仮死状態だった信を禁術によって助けた羌が本調子でないことが原因であった。

 

が戦場に出ず天幕で休んでいた数日間の間に、飛信隊の周辺で妙な噂が出回る。

休息中の羌の姿を戦場で見た者が多数いるのだという。

 

だと噂されていた者の正体は、羌 が故郷の村で共に育った妹分の羌礼(きょうれい)だった。

 

羌礼は、羌を訪ねて飛信隊のもとへ現れる。

尾平や昂の危機を救った羌礼はそのまま見習いとして飛信隊に加入することになるが、

羌礼は隊の規律を守らず好き勝手に暴走。

各隊同士の作戦や連携を一切無視し、縦横無尽に敵兵を斬りまくる。

 

羌礼によって戦果を上げ続ける飛信隊だったが、作戦無視の身勝手な振る舞いにより隊の足並みが乱され、そのせいで甚大な損害を被る隊も多数出てきていた。

 

何より敵軍であっても投降兵を見境無く殺しまくる羌礼の異常な姿に対し、飛信隊の中では徐々に羌礼に対して反発する者が増えていく。

 

軍律違反を繰り返す羌礼を看過できなくなった歩兵長の崇原は、怒りを爆発させる。

崇原は羌礼に飛信隊から出て行くよう厳しく叱りつけるが、羌礼は聞く耳をもたない。

羌礼は、自分を追い出すのであれば隊を皆殺しにすると言い放ち剣を抜こうとするが、

そこに突然羌が止めに現れる。

 

は、故郷の村で再び"(サイ)"が行われ、羌礼が勝者となって生き残り現在の"蚩尤(しゆう)"となっていることに気づいていた。

 

そして、かつての羌と羌象のように本当の姉妹のごとく育った羌識(きょうしき)をその手で殺めたのであろうこと、

また、羌礼は祭をくぐらず掟を破り村の外の世界で生きている羌が許せないのだということを、

は察していた。

 

自分は羌を殺しに来たのだと息巻く羌礼だったが、羌と組み合った際に羌の体内の気道がズタズタに断裂していることに気づく。

その原因が信のために禁術を使ったことだということを知り、代償として自らの寿命を縮めてしまうことになった羌を嘲る羌礼だったが、

の体の回復を待った上で3日後に再び殺しに来ると宣言して去っていく。

 

そして3日が過ぎた。

 

と羌礼は、改めて対峙する。

 

容赦なく剣を抜く羌礼。

羌礼は、正々堂々と真面目に祭に挑んだ自分たちに対して、祭をくぐらずに掟を破って外で生きている羌に対する怒りがおさまらない。

 

自分よりも生き残るべき才能と実力があったと認める羌識への想いが溢れる羌礼は、

と打ち合いながら、祭で起こったことを話し始める。

 

 

羌礼と羌識は""の殺し合いの中で、

最後まで生き残った2人だった。

同族であっても最後の1人になるまで殺し合わなければならない""に従い、

2人は全力で打ち合う。

呼吸も尽きかけ、互いに剣を向け合った最後の瞬間、羌識は剣を直前で止め、羌礼の剣は羌識の心臓を貫くーーー。

 

 

 

 

 

 

* * * * *

 

 

 

 

 

 

61巻、前半は什虎攻めの決着です。

 

途中で満羽過去編が差し込まれたのでもうちょっと長引くかと思いましたが、騰が最短でキッチリ決めてくれましたね。

 

異常に蒙武に執着しまくっていた満羽は、意味深な言葉を残して去っていきました。

 

その満羽の過去とは、

自分は国のため・国民のためにと命を賭して戦っていたのに、楚に降伏したい国王と意見が合わず自分が遠征中で城にいない間に王が国を手放してしまい、帰る場所を失ったというもの。

 

そして最も大きな傷となっているのが、その後何十日間も戦場で彷徨い続けた中で殲滅した楚の兵たちの亡骸の中に、多数の元汨国民たちを見つけてしまったこと。

 

満羽としては、

(他国の例から)楚に降伏した場合、財力のない約半数の平民たちはきっと奴隷にされてしまうだろうと危惧して今まで民のために戦ってきた訳ですが、

いつの間にかその民たちにとって自分は""

となっていたのだという哀しすぎる事実を目の当たりにしてしまったのです。

 

満羽が国のために懸命に戦っていることを敬っていた青年・青多(せいた)の死体もそこにあり、

戦争の残酷さが胸に刺さりますね‥‥。

 

寿胡王曰く、それ以降満羽は変わってしまったそうで。

 

ここの解釈なのですが、私個人としては

"守ってきたはずの民を自分が殺してしまっていた"という衝撃からうまれた満羽の絶望が描かれたのだと思っていました。

 

しかし満羽の蒙武への発言(背負ってきたものに裏切られる云々)

「気付かぬうちに汨国の民だった者たちの敵となっており そしてそれを殲滅していた」

という表記から、

"守ってきたはずの民たちから裏切られた"

と満羽が受け取っていると解釈するのが正しいのでしょうか。

 

そうだとするならば、

おそらくさまざまな選択権のない元汨国民たちに対して

"裏切られた"ととって良いのか私には少し疑問が残りますが、

語り部役の寿胡王的には 

 

🔴「大衆の心を騙し操るのは決して難しいことではない」

 

と言っているので、楚側が満羽たちと戦うように仕向けたことだったのだろうと思います。

 

昔からの仇敵である"暦国"(千斗雲の祖国)と手を組んででも楚に降伏したくなかった満羽が、

暦国と手を組むぐらいなら楚に降伏したほうがマシだという意志を通した汨国王を恨むのはわかりますが、

民に裏切られたと思うのは少し違うような‥‥。

 

尽くしてくれた満羽を騙すようなやり方はともかくとして、

私欲や保身で国を手放したのでなければ、王とて苦渋の決断だったのかもしれず、どちらが正しかったのかはわからないなと思いました。

 

少し話を切り替えます。

 

前巻からポッと出てきた(スミマセン)満羽ですが、やたらと蒙武に対して異様なこだわりを見せるのが意味深すぎですよね?!

 

そう、蒙武の

 

"背負うもの"

 

に対してです!!

 

読んでいても見過ごせない程、ここにやたらとこだわる満羽。

 

🔴「生きている者の何かを背負っているとしたら

お前は一つだけ覚悟をしておかねばならぬ

それに裏切られることがあるやも知れぬということを」

 

と蒙武にアドバイス

 

そして

 

🔴「次に会う日まで 背負っているものを失くしていないことを願うぞ 蒙武」

 

とまで!

 

異様なまでにそこに執着している満羽の様子と、

"蒙武の背負うもの脳内イメージ=昌平君"

の絵面を見せられたら、、、

 

"昌平君 今後裏切りフラグ"

めちゃくちゃ立ってますやん!!!!!

 

ポッと出てきたキャラ(すみません)にしては満羽生き延びてるし、蒙武は今のところ満羽に押されぎみだったし、今後の再戦もアリってことか‥‥。

 

昌平君は、確か楚の出身でしたよね。

10巻で呂氏四柱として初登場した際には、

蔡沢老師に「蒙武より強い」的なことを言われていましたし、

13巻の蒙毅の発言の中で

「この戦国時代では高度な知略を起こし実践できる武将が中華最強のはず(本来ならわが昌平君先生が!!)

的なものもありました。(今思えば李牧登場の前フリですが)

 

例の読み切りにきっと史実が描かれているのでしょうが(毎回しつこい笑)、本編で明らかになっていない以上は想像の域を出ないのがもどかしいところ。

 

今回"背負うもの"にやたらと重きを置いていたことから、ここでうまれた疑問はいつか回収されることになるのでしょうね。

寿胡王的には、満羽は自分と似ている(重ね合わせている)蒙武の行く末を案じているのではないかと推察しているのかもしれません。

 

話を戻します。

満羽は呉鳳明の別働隊にあっさり什虎城を落とされ、退場していきました。楚の王都へ向かったようでしたが、

満羽の動きに媧燐が反応していたようなので、いずれ王都での合流が見られそうです。

 

満羽は、信× 凱孟の時のような、

"メインキャラの内面を探るために出てくる新キャラ"的な位置付けなのかもしれないですね。

 

 

さてさて後半は、飛信隊に羌礼がやってきました。

の里の村で共に育った羌礼は、単行本派にはおまけマンガでおなじみのキャラですが、

今回飛信隊に嵐を巻き起こしましたねー!

 

56(のおまけマンガ)で、里のバァたちに幽連の死がばれ、次の祭が行われることになっていました。

その後祭は予定通りに行われ、勝ち残ったのが礼だったということですが、

礼にとっては辛い展開に。

 

幽連の時もそうでしたが、同族同士が最後まで残って殺し合うというのが最も地獄な展開であり、幽連も礼もその地獄をくぐってきてしまった。

 

56巻の時点では識の方が覚悟ができていて、

礼の方は覚悟がまだできていないと描かれていました。

そんな礼を心配していた識は、今回のように礼に釘をさすような発言(自分は絶対に死にたくないし祭では躊躇なく礼の首を飛ばすからそのつもりでいろといった内容のこと)をしたのでしょうね。

 

礼からすれば、識の方が実力が上だと思っているようでしたが、

礼は象姉の愛剣"白鳳"を引き継いでいます。

 

15(のおまけマンガ)では、礼本人曰く

「一族で最も有力な蚩尤候補が白鳳を持つのは当然」

とのことでしたので、この時点での羌族の最有力蚩尤候補は礼だったのではないでしょうか。

(余談ですが、もし羌 が祭に出ていて命を落としていたら、緑穂が引き継がれていたのかもしれませんね‥‥。)

 

礼の登場で、信は羌瘣が禁術を使って自分の寿命を縮めるという危険を冒してまで助けてくれたことを知りました。

 

信が、なかなか体調が回復しない羌瘣を「様子見」とか言って天幕まで行って手を握ってたシーンにはちょっと萌えましたが、

瘣に何をされたかを知ってめちゃ目が怒ってましたね。

 

瘣の

「ちゃんと話せば分かるから」

って笑うところにキュンとしました。

 

瘣は、自分のために寿命を縮めるだなんて信は怒るに決まってるってことを理解しているし、何故そうしたのかそれを説明して信に分かってもらおうとしている。

そんな羌瘣がすごくいじらしい。

 

 

さて羌瘣と礼の対決ですが、幽連のように闇堕ちしかけている礼を救けるために、病み上がりの羌瘣は頑張りますよ!

 

 

 

62巻に続きます。

 

 

 

 

【メモ】

⭕️什虎攻め:紀元前235

 

⭕️ かつて楚に囲まれた小国があった。

"汨(べき)"出身=満羽

"  (れき)"出身=千斗雲

玄右・寿胡王も似たような国の生き残りだそう。

 

⭕️寿胡王は、荀子(じゅんし)の下で学んだ儒学者でもある。

 

⭕️荀子は、"性悪説"を説いた人物。

 

⭕️ が幽連を討ったのは6年前。

 

⭕️羌礼の剣は"白鳳"

 

⭕️おまけマンガ「噂になってる二人」

弓使いのお話。楚の白麗は中華の十弓ランキングをめちゃくちゃ意識しているらしい。

 

キングダム 60巻

*ネタバレあり*

長期にわたり更新が滞っておりましたが、ぼちぼち再開していきたいと思っております。

気づけばはてなさんの仕様も変化しており、さまざまな機能が追加されておりますが、

こちらのブログはいっさいアップグレードされない相変わらずの見づらさ&長文での再スタート!笑

まことに恐縮ではございますが、変わらずお付き合いいただけると嬉しいです。

それでは節目の60巻、あらすじからまとめてまいりますね。

 

【あらすじ】

邯鄲を脱出し嘉を無事に逃した後、舜水樹や馬南慈たちと合流した李牧。

 

舜水樹は、置かれた状況から

 

投降して断罪されるのか、

王命に背いた反乱軍として逃走を続けるのか、

邯鄲に攻め入り新王と郭開を抹殺して嘉を王位 に就かせるのか、

 

どの道に進むべきかを李牧に問う。

 

さらに舜水樹は、

邯鄲を落とした後 嘉ではなく

 

"李牧が新王朝を築く"

 

という道もあると提案しようとするが、李牧はそれを遮り舜水樹を厳しく諫める。

 

李牧は、再び自分が軍総司令に戻るまでの間、

三大天候補の1人・司馬尚(しばしょう)のいる青歌(せいか)へ身を潜めて機会を待つという考えを示す。

 

馬南慈たちはそれを受け入れ、来たる刻を待ち李牧一行は青歌へと旅立つのであった。

 

 

 

 

一方、秦国内では不穏な動きがあり、政たちの頭を悩ませていた。

 

河南(かなん)の地にて、世俗を離れひっそりと暮らしているはずの呂不韋のもとに、かつての呂不韋一派やロウアイ一派の残党たちが集っているというのである。

 

現朝廷からはじき出された者たちが集まれば、いずれ大王に反発する巨大な勢力にもなりかねないと危惧する肆氏は、呂不韋の命を絶つべき刻に来たのではないかと政に進言する。

 

政は直接自らの目で状況を確かめるため、呂不韋のもとへ向かう。

 

呂不韋と対峙した政だったが、政からみて呂不韋に特別な変化は見られなかった。

呂不韋は、今回のように反乱分子が集まってくる原因は自分にあるのではなく、政自身にあると忠告する。

 

呂不韋を死刑にせず生かしておけば、こうなることは予測がついたであろうこと。

刺客を送って暗殺することもできるにもかかわらず、身ひとつでかつての"敵"に会いに来るような政の"優しさ"は、

武器である反面

「先々に唯一の弱点と成り得る」

とさらに警告しながらも、

呂不韋

「中華統一を実現し人の正体は""だと自分に証明してみせろ」

と言って政を抱きしめ、心から武運を祈ると伝えるのだった。

 

その後、咸陽に戻った政のもとへ

呂不韋が自殺したという報が届く。

始皇12(紀元前235)のことであったーーー。

 

 

 

 

 

鄴攻略の翌年、未だ秦軍は趙の邯鄲手前にある大防衛線を抜くことができずに苦戦していた。

 

趙との膠着状態を打破するため、咸陽本営の昌平君は"魏国との同盟"を提案する。

 

黄河をはさみ鄴の真下に位置している魏国からの侵攻を防ぐために、秦軍は魏国との前線を手薄にするわけにはいかない。

魏国から黄河を渡る船団を使って攻めてこられたら、秦国はせっかく獲った鄴さえ奪われかねないからである。

 

昌平君は、

「秦と魏で3年間の同盟を結び、楚の"什虎(じゅうこ)"城を共闘して落とせば、同盟の対価としてそのまま什虎城を魏に渡す」

という条件を魏に持ちかける。

 

什虎城は【魏・楚・韓・秦】4か国の国境地帯であり、中華でも指折りの最重要地であった。

どこの国も是が非でも手に入れたいと望む城である。

 

秦との同盟など即否決の心づもりであった魏国本営だったが、昌平君に提示されたこの特殊な条件を聞き、呉鳳明に意見を求める。

 

 

 

 

 

楚国・什虎城は、しばらく大きな戦が起こっていない状況にあった。

城主・満羽(まんう)将軍ら什虎陣営は、それ故に暇を持て余していた。

什虎城は、満羽をはじめ、千斗雲(せんとうん)・玄右(げんう)・寿胡王(じゅこおう)ら好戦的人物たちが集まり根城としていた。

彼らは、元々楚国に吸収された国々の大将軍たちであり、彼らが管轄している什虎城は不落の城であった。

 

昌平君は、魏国からの同盟・共闘の返答を待たずして、前線の蒙武に

"什虎攻め"

実行日の日付を知らせていた。

そして蒙武は日付の通りに、開戦の火蓋を切って落とす。

 

蒙武軍3万に対し、什虎軍は軍勢8万。

そもそも魏国との共闘ありきで組まれた什虎攻め計画であったため、

数々の大戦に全勝しているほどの実力を持つ什虎軍に対し単軍で開戦するなど無謀だと考える軍師・蒙毅は、

父・蒙武へ援軍が来るまで戦をとどまるように進言するが、

蒙武は什虎・満羽軍の包囲陣の中へと飛び込んで行くのだった。

 

ほどなくして、騰率いる援軍2万が到着するが、

同時に楚・媧燐が送った楚の援軍3万も参戦してくる。

しかもこの援軍は、合従軍の戦いで秦に因縁がある項翼と白麗が半数ずつ率いる軍であった。

援軍の出現により楚軍の勢いは増し、秦軍にとって一方的な戦況に陥ってしまう。

 

蒙毅が全体の立て直しをはかるため全軍を退却させようとしたその時、

呉鳳明率いる魏軍7万もの軍勢が秦の援軍として現れた。

魏軍は、共闘後の什虎獲得の条件を承諾。

そしてここに3年間限定の"秦魏同盟"が成立したのであった。

 

これにより、

秦軍5万に加えて魏軍7万の軍勢を得た秦魏共闘軍は、総勢11万の楚軍を数の上で上回ることとなった。

このため両軍で一旦戦が解かれ、配置換えが行われる。

 

 

急造同盟軍である秦・魏軍は、互いの戦場がなるべく重ならぬように対極から楚軍を挟み撃ちにして"すりつぶす"という単純な戦略に出るが、

魏軍は最右翼・乱美迫が楚将・千斗雲に足止めされ、

騰軍の前には、かつて合従軍での因縁を持つ項翼軍が立ち塞がっていた。

 

最良の策であるはずの挟撃の形がなかなか作用しない戦況に対し、焦る蒙毅

 

対して呉鳳明は、

蒙武・騰率いる2軍を"主攻"

録鳴未・乱美迫の同盟軍を中心とした魏軍全体を"助攻"とする伝令を送り、

戦局打開に動きはじめる。

 

主攻となった蒙武軍は、楚軍本陣を落とすべく前進するが、

蒙武の前に満羽将軍が立ち塞がる。

 

激しく打ち合う蒙武と満羽。

時を同じくして、騰軍は魏軍を潰れ役として楚軍を突破し続け、いまや楚軍本陣の目前にまで迫っていた。

 

 

 

 

その頃什虎城では、

呉鳳明が予め手配していた別働隊が複数の巨大な井闌車を率い、城壁の間近にまで迫っていたーーー。

 

 

 

* * * * *

 

 

 

趙から呂不韋

中盤からはまさかの秦&魏同盟vs楚と、

なかなか目まぐるしい展開の60巻。

節目の巻ということもあってか、初登場組含めてキャラの大渋滞でしたね!

 

それでは順を追って感想をまとめていきたいと思います。

 

まずは前巻から引き続いての李牧問題。

秦に敗れたことで死罪を言い渡されていた李牧でしたが、

悼襄王は謎の死を遂げて李牧は命拾いしました。

しかしながら、ゲス王の遺言によりキラキラ太子・嘉ではなくゲス末子の遷が王位に就くことになり、趙ではまたしてもゲスのトップが誕生してしまいましたね。

 

挙げ句李牧一派は反乱軍として追われることになってしまい、李牧には心底同情してしまいました。

 

前巻で、カイネが李牧の背中に寄り添ったシーンにホロリときたわたしでしたが、

シリアス展開から一転。

今巻冒頭でのカイネの強め恋愛臭に、若干の蛇足感が‥‥。

前巻ラストでは、

絶望する李牧とずっと背中を見てきたカイネとの強い師弟関係からの絆の深さ+

そこはかとなく漂う恋慕の空気感に切なみを勝手に感じて悶えていたわたくし。

この感じだと、今後李牧×カイネの発展シーンが描かれる可能性もありえそう。

 

そしてずっと気になっていた舜水樹の目の澱みに関してですが、

今回もドス黒く澱みまくってましたねー。

まさか王様殺しを提案するほどまでに李牧を尊崇していたとは‥‥

なんなら李牧の国を作ろうとまで‥‥。

なんちゅうこと言うんやとソッコーで舜水樹を諌めていた李牧でしたが、

舜水樹が自分のためなら善悪問わず何でもやりそうな危うさを持つことを理解している様子。

 

そこの流れを含めて舜水樹の表情の変化の描き方が、悼襄王を殺ったのはコイツの可能性も?と思わせたいような表現に思えてすごく気になりました。

史実ではハッキリしているのか、それともしていないのか。余白を膨らませているのか、それとも史実をアレンジしているのか。

そこは結局謎のままでした。

傅抵と同じく、わたしも誰が殺ったか知りたかった!

 

ひとまず李牧たちは三大天候補・司馬尚のいる青歌の地へと向かい、時が来るまで力を蓄えておくことになりました。

 

さて場面は変わって年も明け、

思いがけず久しぶりに呂不韋が登場!

そしてついにこの巻で呂不韋は物語から退場することとなりました。

呂不韋の最期、史実では自殺だったんですね。驚きました。

しかしながら、キングダム的には

"死体は偽物で本人はコッソリ呂不韋ガールズたちと気ままな放浪の旅に出る"

という結末でした。

 

史実を脚色してわざわざ呂不韋を生かしたのは何故かなぁ、と考えを巡らせてみたときに、

キングダムの呂不韋にはわたしも自殺はして欲しくないかなと思わされました。

なのでこの結末は、個人的には良かったのかな、とも。

何はともあれ本編にはもう登場しないと思うので、呂不韋とはここでお別れとなりました。

感慨深いですね。

60巻、ここでも節目となりました。

 

さてここからは新展開です。

"中華の驚く予想外の戦い"

が三国間で起こります。

 

なんと秦は魏と3年限定同盟を組みました。

魏が提案をのんだ条件は、まだ秦のものでもない楚の"什虎"という城を一緒に落とし、落とせたらそのままその城を魏にあげるよ、というもの。

 

什虎という城は、

秦・魏・韓・楚

4ヵ国の国境地帯に位置し、

ここを手に入れることができたらかなりのアドバンテージ。

しかしながらこの城は、絶対に落とせない不落の城だといいます。

 

この城にいるのが、

"かつて楚に滅ぼされた小国の大将軍"

満羽(城主)、千斗雲、玄右、寿胡王(軍師)。

濃いめの新キャラめちゃ増えました。笑

 

何でも、国が滅んでも強すぎて戦で負けず、

楚が観念して"生存を認めた"者たちだそうで。

楚的にも、御し難い彼らに什虎の城をあてがっておけば好戦的な彼らは攻めてくる他国を始末してくれるし、互いにとって都合がよかったようす。