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キングダムが好きすぎて。

キングダムが好きすぎるあまり、自分を落ち着かせるためにまとめました。

キングダム 35巻 「剣と盾」

*ネタバレあり*


なんと成蟜、表紙のセンターいただきました。

まさかあの成蟜が、こんな成長を遂げていたなんて‥‥想像だにしませんでした。

そして政の命を受け、嵌められた成蟜を救出するために駆け付けた飛信隊、
みんな‥‥大きくなってる!
ビジュアル(主に女性陣)が大きく変わり、
気持ち新たに新章突入です。

では、あらすじから。


【あらすじ】
屯留(とんりゅう)における反乱鎮圧のため、
討伐軍として3万の軍を出陣させたのは、
2年前の合従軍戦以後 出世した将軍・壁だった。

表向きには"成蟜の反乱"と伝わる今回の事件だが、
政や昌文君は、呂不韋や趙がからんだ謀略の可能性が高いと踏んでいた。
憶測の域を出ない内は味方うちで事を済ませたいと考え、
事情を理解できるであろう壁と信に成蟜救出を依頼したのだった。


その頃、呂不韋と通じ屯留を実質支配しているホカクは、民に向かって雄弁をふるっていた。
成蟜こそが咸陽の実質の実権をとるにふさわしいとまつりあげ、皆で反乱を立ち上げ成蟜を支持するようにと誘導していたのである。

当の成蟜はホカクによって投獄されており、一度も民の前で反乱の協力を請う姿など見せたことなどなかったが、何も知らぬ民はホカクに同調し、
反乱を起こして咸陽を成蟜の手に、と息巻いていた。


屯留に向かう途中、壁軍は成蟜軍の裏切り者・龍羽将軍の軍に行く手を阻まれる。

応戦していた壁だが、そこにいきなり趙軍が現れ、龍羽将軍を援護。
本来、敵であるはずの趙軍が援護に入ってきたことで事情が掴めず動揺する壁だったが、
そこにタイミングよく飛信隊が到着。
四千人将となった信、復帰後早くも千人将に昇格した羌瘣を含めた飛信隊は五千人隊となり、頼もしく成長を遂げていた。

飛信隊の援護により、形勢は逆転。
裏切り者・龍羽将軍は、壁を討ち取りその首を土産に趙へ亡命する算段だったが、
援軍・趙軍が退却したことにより反乱軍も退却。
結果、壁軍が勝利となった。


壁と信らは、屯留に到着後、反乱鎮圧にかかる。

趙に亡命する前に壁の首がどうしても欲しい龍羽将軍は、壁軍を迎え討とうと反撃してくるが、
壁の策により死亡。
飛信隊は成蟜救出に急ぐが、
成蟜の居所が分からずに探し回る。

一方、成蟜はホカクの陰謀を知り、瑠衣救出のために地下牢を脱出し瑠衣を探していたが、
ホカクの追っ手と交戦しているうちに深手を追ってしまう。

何とか瑠衣のいる地下牢を探し出した成蟜だが、出血がひどく、瑠衣を救出し共に脱出している途中に倒れてしまう。
成蟜は嫌がる瑠衣を制し、助けを呼びに行かせる。
しかし、瑠衣を逃がした後、ホカクが成蟜の前に現れた‥‥。


一方、脱出に成功した瑠衣は、飛信隊に遭遇。
瑠衣は成蟜を助けるため、信らを連れて成蟜のもとへ急ぐが、
瑠衣が駆けつけると、そこにはホカクの死体と、
横たわる成蟜の姿があった。

瑠衣が成蟜を抱きかかえると、成蟜はかすかに意識を取り戻す。
死の間際、瑠衣にこの先の成蟜一派を引き継ぐように命じ、政の力になるようにと伝える。
そして信にも、
政にとって信は"中華統一"の道の支えとなっていること、自分が政の"剣"であり"盾"である存在であることを忘れるな、
と伝え、瑠衣の腕の中で息を引き取る。

反乱の首謀者・ホカクの死と、裏切り者・龍羽将軍の死により、屯留における仕組まれた反乱は鎮圧された。
しかし、成蟜の命を助けることができなかった信は、咸陽へ向かい政に詫びるのだった。

場面は切り替わりーーー


中華を狙う秦は、
新たな戦を始めようとしていた。

合従軍侵攻時に、李牧と春申君によって
秦が中華へ出づらくなるように国境を書きかえられていた秦は、
中華進出のための新たな要所・著雍(ちょよう)を奪取するため、魏国に侵攻を始めていた。

将軍・録嗚未と将軍・隆国を率いる騰が大将となり、著雍一帯を攻めていたが、
著雍の重要さを理解する魏国も、呉鳳明を大将に派遣し、万全の態勢で秦軍を迎え撃とうとしていた。

騰軍はさらなる戦力増大のため、周囲の戦場にいる部隊を著雍に呼び寄せる。
そして著雍に飛信隊と玉鳳隊が揃う。

騰の本陣に一同が集まり、作戦会議が開かれる。
隆国によると、魏軍には呉鳳明だけでなく、"正体不明の3軍"が現れたという。
その3軍は、わずか1日で立ち寄った秦の城を3つも陥落させたらしい。

謎の3軍は、計6万の大規模な軍である上に、魏軍のおいた布陣に付け入る隙は一分たりともなく、
騰は、現在北の趙国境付近にいる王翦軍に援軍の要請を出すつもりだと話す。

それを聞いた王賁は、激しく反対。
多少の私情を挟んでいることは認めつつ、
今王翦軍が趙の国境を離れれば、
趙が秦の東部を攻略せんと侵攻を深めてくるであろうと予想され、
下手をすれば魏・趙の両軍を相手にする羽目にもなりかねないと推測。

王賁は、完璧に見える魏軍布陣のわずかな弱点3ヶ所に注目し、
その3ヶ所を"主攻の3軍"で"同日同刻に撃破" すれば、それなりの歪みが必ず生まれるはずだと断言。
情報漏洩を防ぐため、3軍は連携を取らず、
"3日目の昼 日が天の真上に昇る刻"
に、
"3軍全てが魏軍本陣に突入する"
という策を打ちたてた。

主攻となる3軍は、
録嗚未軍、玉鳳隊、飛信隊。
騰は、王賁のこの策を採用する。



一方、魏軍本陣。
呉鳳明が呼び寄せていた謎の3軍は、
かつて中華に名を馳せた魏国7人の大将軍・"魏火龍七師(ぎかりゅうしちし)"の中の3人だった。

●呉鳳明の師である軍略家・"霊凰(れいおう)"、
●あげた武将首は百を超す剛将・"凱孟(がいもう)"、
●魏国史最強の槍使い・"紫伯(しはく)"。

かつて先代の王の時代、同士討ちを行ったせいで14年間投獄されていたという3人は、世間では死んだものとされていたが、
此度の戦にあたり、呉鳳明の懇願によって開放されたのである。

霊凰は、右腕である乱美迫(らんびはく)を騰軍にぶつける。
そして剛将・凱孟は信に狙いを定め、飛信隊に突撃してくるーーー。



* * *



壁のあんちゃん、将軍昇格!
いとこの郭雲や貂には、金の力だの家柄の力だのと茶化されてましたが、
壁のあんちゃんはいつだってその環境に甘んじず頑張ってきた立派な男です。
己の弱点にいつも向き合い、精進してきた結果の昇進。
おめでとう!壁!

そして飛信隊もかなりの出世を遂げていました。
34巻で一気に2年が過ぎたので、その間に
信は四千人将、
羌瘣は千人将で
なんと五千人隊に!!

14歳から始まった信の道、現在も着々と進んでいってます。
体も一回り大きくなって何だか頼もしい。

羌瘣も20歳前後となり、すっかり美人なお姉さんです。
まつ毛ビッシビシで前髪も伸ばして、
もう女だと隠す気は一切なさそう。いや、もう隠しきれない!
貂もカチューシャ的な髪飾りを付け少しだけ髪を伸ばし、大分女っぽくなりました。
可愛くなったな〜!

楚水、岳雷の存在感もなんだか増しているような気がしました。
今思ったけど、まだ副長のはずの渕さん、飛信隊首脳陣登場シーン〈※40ページ〉にいない‥‥。(笑)
ひとつの隊に副長って、一体何人ぐらい置けるんだろう。(素朴な疑問)

さて、成蟜救出ですが、
残念ながら失敗に終わってしまいました。

失敗とはいっても、成蟜の成長による思わぬ人徳(!)とデキる嫁・瑠衣の存在により、
成蟜の死後も呂不韋が目論んでいたほどの政陣営弱体化にはつながらなかったようす。

しかし呂不韋、己の手を汚さず、
持ちうるコネクションはふんだんに利用する、
本当に油断も隙もない奴。
未だに趙とつながり過ぎているし、
合従軍の時に見せた愛国心の無さが末恐ろしい。

何だかモヤモヤしていたところ、
信が政に詫びるために咸陽に寄った時、
たまたま見つけた呂不韋の前に飛び降りて

「お前は王様にはなれねぇ」

と言い放ったシーン(第378話 134ページ)には、胸がすきました。

反乱編、瑠衣には可哀想でしたが、
成蟜は最期に良い見せ場があってよかったかなと思います。
(屯留での滅多に見れない信&羌瘣のコンビプレイ(?)も貴重だったしね)
それに成蟜の最期の言葉には考えさせられるところがありました。


🔴成蟜 : 「奴(政)が"サイ"へ出陣する前に
"中華統一"の話を聞いた

五百年の争乱に終止符をうち 世を正す
響きは美しいが そうするには今の世に凄まじい血の雨を降らせ
中華を悲劇で覆わせることになる

正に血の業(わざ) はね返ってくる怨念は
長平の比ではないぞ」

(※第377話 111〜112ページ)


‥‥確かに、今まで政目線でしか考えてきませんでしたが、
中華統一が実現されるとすれば、秦以外の他国にとってはただの"侵略"。
国が滅ぼされる悲劇です。
呉鳳明の父・呉慶のような怨念をも生みだすでしょう‥‥。
成蟜に「はね返ってくる怨念は長平の比ではない」と言い表され、核心をついているその言葉にドキリとしました。



そして一年後には、いよいよ政と呂不韋の政権争いに決着が。
‥‥呂不韋はまだ何か企んでるっぽいし、どう落としどころを着けるのか、めちゃくちゃ楽しみ。



反乱編が終わり、新しい戦編に突入です。

合従軍で秦に攻め込んできた際、李牧と春申君は秦の国境を書き替えていたらしく、
山陽の次に秦の中華進出の要所となるべくは
魏国・"著雍(ちょよう)"。

騰が大将のこの戦で、
録嗚未と隆国がさりげに将軍になってるじゃないですか!
今までは将軍級の実力ありとうたわれながらも軍長表記だったので、
何かスッキリしました。

呉鳳明が出てきたことで、騰軍も戦力補強のために近くにいた飛信隊・玉鳳隊を招集しました。

信&王賁が組むのはなかなか新鮮。
だけど「楽華隊がいれば飛信隊など後方支援だ」
とかいうあたり、
王賁って結構蒙恬の実力は認めてる感じ。
境遇の共通点もあり、
楚軍の 項翼&白麗とまではいかなくてもちょっと蒙恬には思い入れがあるのかも。

しかし、王一族の本家か何か知らないけど、
仮にも合従軍でも配属された騰軍であり、
そこの大将・騰や録嗚未・隆国に対して王賁のあの口の利き方は何なんだろう。
王一族の分家・王騎の残党軍だから?
信と出会った当初も、王騎のことを"どこぞのバカ"とか言っていたし、
王騎に対して何か特別な感情があるんだろうか。

父・王翦に援軍を要請するのを拒んだように、
父親ともなんらかの確執があるのか。
王翦の評判も耳に入っているだろうし、
息子として複雑な感情を抱いているのかも。
このあたり、いつか詳しく掘り下げてくれるといいのになー。


そしてここにきてビッグな新キャラが登場しました。
14年間投獄されていたという、
"魏火龍七師"・霊凰、凱孟、紫伯。
秦の六将・趙の初代三大天の時代における
魏のビッグネームのうち、生き残っていた3人だとか。

霊凰は呉鳳明の師であり、紫伯は凄腕の槍使い。
凱孟は豪傑さを表すためか、衝撃の5◯シーンが差し込まれていましたが…。

正直、いくらかつてのビッグネームとはいえ、
14年間も投獄されていた奴らを当ててくるなんて、ちょっと理解できない展開になってきました。

六将や三大天らと肩を並べるほどの実力者とか言ってますが、バリバリ現役で前線に居続ける今の廉頗と戦ったらどうなるんでしょう。
(そして凱孟はともかく、他の2人年齢不詳すぎ!)
今の時点では、魏火龍たちの登場の意味がまだよく分かりませんが、

果たして王賁が立てた策は通じるのか?!

次巻に続きたいと思います。


【メモ】
⭕信、矛を使うようになる。

⭕成蟜死後、成蟜一派は瑠衣が取りまとめ、政陣営に協力することを約束。成蟜亡き後に去った臣下は一割程度にとどまった。

⭕羌瘣、食いしん坊。

⭕第382話の扉絵、かわいい。

⭕壁、なんと当初は屯留で死ぬ設定だった!
しかし、"史記"の誤訳の関係により、死ななくてもいいことに!(笑)
あとがきより。

⭕おまけ4コマ「新技」

⭕カバー裏は、表紙側が成蟜の頭の上の飾りみたいなヤツ、裏表紙側がおまけ4コマの4コマ目と、羌瘣。